学習記録

【宅建日記】初心者が宅建試験に挑む!「第三者が絡む 詐欺・強迫 」

投稿日:2020年7月8日 更新日:

初心者が宅建試験に挑戦!第三者が絡むと急に難しくなる権利関係。今回は「 詐欺・強迫 」をマーキング!

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ビーグル12

前回は「第三者が絡む心裡留保」について勉強しました。

今回は「詐欺・強迫」

当事者間では契約の【取り消し】を主張することができる、初心者にも理解しやすい簡単な奴らです。スタケンでもそうですが、なんてったって、2つあるのに一つにまとめられがちですからね。「詐欺です~、強迫です~、二人合わせて『詐欺・強迫』です~」。

ふん、ちょろい奴らです。

詐欺・強迫

……

………そう思っていた時期が私にもありました。

改めてね、第三者が絡むと本当に厄介だって思い知りました。ちょろかった「詐欺・強迫」も突如レベルアップ!まるで『アナ雪2』のエルサみたいでした。(皆さん、わかるかな?)

初期は魔法の力を操れずに「ぴえん!」していたのに、2では全てのバトルで相手を打ち負かし、大津波を氷バリアーで一瞬のうちに食い止める能力の高さを示した、あのエルサです。

アベンジャーズで戦えるんじゃないかなってくらい強大化しましたね。

それくらい、「詐欺・強迫」も驚きの進化を遂げてしまいました。

強大化

すれ違う 詐欺・強迫

当事者間では、いつだって本人は契約取り消しを主張できた「詐欺・強迫」

あんなに仲の良かった「詐欺・強迫」は、第三者が絡むと一転、ある点において悲しい《違い》が生まれます。

次の例を見てみましょう。

 

例.詐欺と強迫の違い

売主Aは、買主Bに騙されて(または強迫されて)、所有する甲土地をBに売る契約をしてしまった。
その後、Bは善意・無過失の第三者Cに土地を売却した。

「詐欺・強迫」の違いとは、「どこまで本人が保護されるか」という点にあります。

民法は弱い者の味方をしたいわけです。騙されたり脅されたりする本人も守りたい。でも、甲土地を買った第三者の利益も守りたいのです。

だから、どちらかを優遇するために、両者のどこかに責任を見つけなければいけません。

正義

民法の考え方はこうです。

【詐欺】
だまされる側にも責任があるよね? いや、あるんだよ。だから、第三者が善意・無過失なら、本人は第三者に契約の取り消しを主張できないよ!

【強迫】
強迫は暴力みたいなものだよ。だから、本人を絶対守りたい! 第三者が契約した? 善意・無過失だからって知らねぇな! 強迫された本人を救うんだよ。だから、本人は第三者が善意・無過失でも契約取り消しを主張できる!

お分かりいただけたでしょうか。

つまり、「詐欺の場合、本人は、第三者が善意・無過失なら契約を取り消せません」。でも、「強迫なら第三者が善意・無過失であっても本人は契約を取り消せる」というわけです。

 

民法改正で変わったこと

ところで、2020年4月の民法改正では、詐欺における第三者の保護要件に変更がありました。

改正前は、【善意の第三者に対抗できない】となっており、「無過失」まで要求されていませんでした。しかし、民法改正により【第三者には善意だけでなく無過失を要求すべき】と変更に。

先ほど、詐欺の場合、「本人は善意・無過失の第三者に契約の取り消しを主張できない」と書きましたよね。

それでは、第三者が善意・有過失だった場合はどうなるのでしょう…。その答えが、民法改正で定められたわけです。

改正

どうでしょう、分かりますか。

第三者の保護要件に「無過失」を加えた民法改正。

つまり、有過失なら、第三者は保護要件を満たしていませんので、本人は契約取り消しを主張できるわけです。

だまされた本人にも落ち度があるかもしれません。しかし、第三者にも過失がある。それなら本人は第三者に対抗できていいよね…、というわけです。

ビーグル7

どちらを守るか。民法さんも大変ですね。どちらも可哀そうでも、どうにか白黒つけなきゃいけませんから。
揚げ足でも取るかのように、たとえ被害者でもどこかに落ち度を見つけなければならないのです。

では、最後に例題を解いて理解を深めていきましょう。

 

例題1.第三者が絡む詐欺

売主Aは、買主Bに騙されて、所有する甲土地をBに売る契約をしてしまった。その後、Bは善意・無過失の第三者Cに土地を売却した。
詐欺に気付いたAは、甲土地を取り戻すために、第三者Cに契約取り消しを主張できる。

 

【解説】
正解は「 ×
詐欺の場合、第三者が善意・無過失なら、本人は契約取り消しを主張できません
だまされた側にも落ち度があると考えると、第三者の利益と天秤にかけたとき、天秤の皿は第三者側に傾くわけです。

詐欺

例題2.第三者が絡む強迫

売主Aは、買主Bに強迫されて、所有する甲土地をBに売る契約をしてしまった。その後、Bは善意・無過失の第三者Cに土地を売却した。その後、Aは甲土地を取り戻すために、第三者Cに契約取り消しを主張できる。

 

【解説】
正解は「
強迫の考え方は単純ですね。詐欺は本人次第で騙されなかった可能性がありますが、強迫は無理。暴力みたいなものですから、本人には回避できません。

つまり、強迫された可哀そうな本人を守るために、第三者が善意・無過失であろうが契約取り消しを主張できることになるのです。

強迫

例題3.第三者が有過失

売主Aは、買主Bに騙されて、所有する甲土地をBに売る契約をしてしまった。その後、Bは善意の第三者Cに土地を売却した。
この時、第三者CがAB間の詐欺を気付ける状況にあったにもかかわらずBと契約をしていた場合、Aは、甲土地を取り戻すために第三者Cに契約取り消しを主張できる。

 

【解説】
正解は「
第三者は、たとえ善意であれ、知らなかったことに客観的な過失が認められる場合、本人から契約を取り消される可能性があります。

立場を変えて言うと、善意の第三者に過失があれば、本人は第三者に対抗して契約取り消しを主張できるわけですね。

ここは民法改正による変更点で、とても大切なポイントと言えます。しっかり押さえておきましょう。

学習

それでは、今回はここまで。
次回は「動機の錯誤」を書いていきますね。(/・ω・)/

以上、宅犬ハッピーでした~♪

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宅犬ハッピー

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2020年5月に不動産業界デビュー!経験ゼロ、知識ゼロですが、宅建の一発合格をめざして勉強がんばります。犬好きです。

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