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宅建士合格へ! 登録講習 のすすめ|スタケン宅建講座

投稿日:2020年6月2日 更新日:

こんにちは!

今回は、宅建試験の合格率を格段に上げる「登録講習」についてお伝えします。




多少お金はかかりますが、宅建合格の近道となりますので、受講要件を満たしている方は必ず講習を受けるようにしましょう。

それでは早速、登録講習の中身について見ていきます。

登録講習とは

登録講習とは、宅地建物取引業法第16条第3項及び同法施行規則第10条の2の規定に基づく法定の講習です。この講習を修了することにより、全50問の宅建試験のうち、46問目から50問目の問題が本試験において免除になります

該当する範囲(※1)については勉強する必要がなくなりますので、その分弱点分野の克服など、時間の有効活用が可能に!

 

そして何より、登録講習修了者は合格ラインが5点引き下げられますので、未受講の方に比べ有利に試験に臨めます。

令和元年度の試験結果を比べてみても、登録講習未受講の一般受験者の合格率が15.2%であるのに対し、登録講習修了者の合格率は22.9%と、8%近くも高くなっているのです!

 

残念ながら不合格となってしまった場合でも、登録講習の修了後、3年以内に実施される試験で5点免除の恩恵を受けられますので、翌年以降の保険としても持っておくべきでしょう。

(※1)

  • 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関すること
  • 宅地及び建物の需給に関する法令及び実務に関すること

登録講習受講要件

5問免除制度を利用するためには「登録講習」を受講する必要がありますが、受講にあたっては以下2つの要件を満たさなければなりません。

  1. 受講する時点で宅地建物取引業に携わっていること
  2. 従業者証明書を持っていること

ここで注意したいのが、登録講習の受講にあたって実務経験は求められておらず、あくまで宅地建物取引業に従事しているかどうかが重要となります。

 

そのため、普通の学生や就労していない専業主婦は登録講習を受講することができません。

従業者証明書ってなに

宅地建物取引業では、宅地建物取引業に携わっている人に従業者証明書の携帯を義務付けており、相手方から請求された場合にはそれを提示しなければなりません。

宅地建物取引業 第48条1項

宅地建物取引業者は、国土交通省令の定めるところにより、従業者に、その従業者であることを証する証明書を携帯させなければ、その者をその業務に従事させてはならない。

なお、仮にアルバイトやパートであっても宅地建物取引業に携わっていれば「従業者証明書」は発行してもらえますので、安心してくださいね。

申込み方法

登録講習は宅地建物取引業に基づき、国土交通大臣の登録を受けた登録講習機関で受講することができます。

登録講習機関の一覧はこちら

各講習機関によって実施スケジュールに差はありますが、一般的には以下のような流れで登録講習を受講します。

  1. 登録講習の申込みを行う
  2. 2か月程度通信教育を受ける
  3. 2日間スクーリングを受講し、講義を受ける
  4. 講義内で実施される修了試験に合格する
  5. 合格してから登録講習修了者証明書が届く

通信講座が2か月とやや長いことから、登録講習機関までの申込みを3月ごろまでに済ませておくとスケジュールがタイトにならずに済むでしょう。

なお、7月でも登録講習を受け付けている機関もあるので、申し込みが遅くなってしまった場合でも確認してみてくださいね。

登録講習概要

宅建登録講習では、通信学習とスクーリングを通じて以下のようなことを学びます。

・宅地建物取引業法その他関係法令に関する科目

・宅地及び建物の取引に係る紛争の防止に関する科目

・土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関する科目

・土地及び建物の需給に関する科目

・土地及び建物の調査に関する科目

・宅地及び建物の取引に係る税務に関する科目

スクーリングが開始されるまでに、手元に届いた通信講座用テキストにしっかりと目を通しておくようにしましょう。

登録講習試験内容

登録講習の修了試験は試験時間が1時間となっており、4股択一式で全20問が出題されます。

20題のうち、14問以上正解することが合格条件です。

登録講習試験の難易度は高くありません。

 

通信講座ならびにスクーリングでの講義内容をきちんとこなしていれば、十分合格ラインに達するでしょう。

また、宅建の登録講習の受講費用ですが、各実施機関によって若干の差があるものの目安相場は15,000円から20,000円程度です。

まとめ

今回は登録講習について、お伝えしました。

今現在、宅地建物取引業に従事しているのであればぜひ、登録講習を受講することをおすすめします。

 

登録講習を受けることにより、宅建試験合格がグッと近づくことはもちろん、勉強時間を他の出題分野に割くことができるでしょう。

また、万が一合格ラインに一歩届かなかったとしても、3年間は有効ですので、講習を受けていない人よりは有利に再試験の勉強を進めることができます。

宅建登録講習を利用して、賢く合格を勝ち取りましょう!




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織瀬ゆり

某信託銀行退職後、フリーライターとして独立。在籍時代は、株式事務を中心に帳票作成や各種資金管理、顧客対応に従事。宅建士およびFPなど複数資格を所持しており、金融や不動産ジャンルを中心に幅広いジャンルで執筆活動を行っています。プライベートでは2児の母として育児に奮闘中。

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