「宅建と簿記2級のどちらか取得したいけど、どっちがいいか分からない」
「宅建と簿記2級のダブルライセンスを取得して、将来のために活用したい」
上記のように考えていませんか?
宅建と簿記2級のどちらを取得すべきかというのは目的によって変わるので、本記事の初めに「宅建」を取得すべき人と「簿記2級」を取得すべき人の特徴を紹介します。
次に、宅建とFP2級を徹底比較し、ダブルライセンス、先に取得すべき資格について解説していきます。
宅建と簿記2級の取得を考えている人の悩みを網羅的に解決できる内容にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 宅建と簿記2級のどちらを先に取るべきかは目的による
- 不動産会社に勤めたい方は宅建、幅広い業界の需要に応えられるのは簿記2級
- 簿記2級の必要勉強時間は200時間、宅建は300~400時間と心得ておこう
- 簿記2級の合格率は8~47%と幅が広く、宅建は15%付近で安定している
- 宅建勉強を行う際は、効率を高めるためにプロの講師から学べるスタケンを活用しよう!
この記事で学べること
宅建と簿記2級のどちらを先に取るべきかは目的による
宅建と簿記2級は、どちらも取得すれば転職やキャリアアップに役立ちますが、目的によって優先順位は変わってきます。
宅建は、主に不動産取引に関する法律を学ぶため、「不動産会社」でキャリアアップを狙う方におすすめです。
一方、簿記2級では企業の会計業務に関する知識を学ぶため、「会計課」でキャリアアップを目指している方におすすめです。
また、資格手当を貰いやすいかどうかも判断基準の1つとして挙げられます。
宅建は、宅建士にしかできない独占業務があるため、資格手当を出して人材を確保している不動産会社が多いです。
簿記2級は、宅建と比べて実用性は高くないものの、業種を問わず高く評価されます。
資格手当や高待遇の望んでいるなら宅建、業種を問わず企業から高く評価されたい方は、簿記2級を取得しましょう。
宅建と簿記2級を徹底比較
ここからは、以下4つの項目ごとに宅建と簿記2級を徹底比較していきます。
- 試験内容を比較
- 試験の頻度で比較
- 取得後のキャリアで比較
- 勉強時間や合格率で比較
宅建か簿記2級どちらを取得するべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
試験内容を比較
宅建試験の問題数は50問で、4択のマークシート形式で回答します。
試験時間は2時間と定められており、以下の通り幅広い分野から出題されます。
- 権利関係
- 宅建業法
- 税その他
- 法令上の制限
宅建試験は、幅広い分野から出題されるだけでなく、暗記だけでは解けない応用問題も出題されます。
本番試験で点数を取るには、しっかりとインプットを行い、繰り返し過去問演習を行う必要があるでしょう。
一方、簿記2級の出題範囲は、商業簿記と工業簿記のみです。
商業簿記は、企業の購買活動や販売活動といった、企業外部との取引を計算・取引する能力が求められます。
工業簿記をマスターするには、工場で使用する材料・燃料・人件費といった、資源の投入を計算・記録する能力が必要です。
試験時間は宅建と同様2時間となっており、問題数は大問が5問、各20点配点されています。
解答方法は宅建と違い、解答用紙に数字や仕分けを記入する仕組みです。
本番試験は、問題パターンや企業会計の仕組みを把握すれば解ける問題が多いです。
宅建と簿記2級の試験内容を比べると、出題範囲が広く、応用問題も多く出題される宅建試験の方が難易度は高いといえるでしょう。
試験の頻度で比較
簿記2級は、ペーパー試験が1年に3回(2月・6月・11月)に実施されます。
ペーパー試験に加え、いつでも何度でも受験できるネット試験も実施しているため、試験に合格するチャンスはいくらでもあります。
一方、宅建は1年に1回10月に実施される試験のみです。
試験の頻度で比較すると、宅建の方が取得は難しいといえるでしょう。
取得後のキャリアで比較
簿記2級で学ぶ経理の仕事は、業種を問わず必要とされるため、転職活動やキャリアアップで活かしやすいです。
ほかの資格と相性が良い資格なので、ダブルライセンスにも向いているでしょう。
ただし、独占業務が存在する専門的な資格ではないため、士業などの国家資格と比べると重宝されづらい点は注意する必要があります。
一方、宅建は簿記2級と比べて業界は限られますが、企業から重宝されやすい資格です。
なぜなら、不動産会社は宅建士を5人に1人の割合で配置する必要があるため、不足してしまうと会社を存続できなくなるからです。
独占業務も存在し、資格手当を用意している企業も多いので、資格を取得したメリットを感じやすいでしょう。
取得後のキャリアで比べると、簿記2級はさまざまな業種で活かせる反面、企業から優遇されづらい資格です。
宅建は、不動産業界に限定されるものの、採用後は高待遇を受けやすい資格です。
勉強時間や合格率で比較
簿記2級の合格に必要な勉強時間が200時間と言われているのに対し、宅建は300〜400時間必要と言われています。
簿記2級は、過去問を繰り返し解き、ポイントを押さえることができれば合格可能です。
一方、宅建は法律に関する問題が複数出題されるため、初学者の方は専門用語の理解から始まります。
簿記2級と宅建を比べると、勉強時間が長く、専門用語の理解が難しい宅建の方が難しいといえるでしょう。
また、合格率で比較してみると、以下表の通り宅建の方が合格率も低いです。
実施年度 | 簿記2級(2月/6月/11月) | 宅建 |
2022年 | 17.5%/26.9%/20.9% | 17.0% |
2021年 | 8.6%/24%/30.6% | 10月:17.9% 12月:15.6% |
2020年 | 28.6%/中止/18.2% | 10月:17.6% 12月:13.1% |
2019年 | 12.7%/25.4%/27.1% | 17.0% |
2018年 | 29.6%/15.6%/14.7% | 15.6% |
2017年 | 25.0%/47.5%/21.2% | 15.6% |
2016年 | 14.8%/25.8%/13.4% | 15.4% |
2015年 | 21.8%/34.5%/11.8% | 15.4% |
宅建の合格率は、例年15%前後で振れ幅が小さいのに対し、簿記2級の合格率は8%から47%と変動幅がかなり大きいです。
変動幅が大きく変わる理由として、それぞれ合格基準が違う点が挙げられます。
宅建は相対評価となっているのに対し、簿記2級は絶対評価が採用されています。
相対評価を採用している宅建は、毎年受験者数のうち一定割合が合格する仕組みです。
絶対評価を採用している簿記2級は、試験の難易度に関わらず本番試験で70点以上を取ると合格になります。
相対評価を採用している宅建の方が、簿記2級に比べて合格難易度は高いと言えるでしょう。
宅建と簿記2級のダブルライセンスは?
宅建と簿記2級のダブルライセンスは、中小企業で高待遇を得ることを目指している方におすすめです。
宅建は、社外での営業で役立つ資格なのに対し、簿記2級は社内の経理業務で役立つ資格です。
資格ごとに得意な業務内容が異なるため、経理と営業が完全に分かれている企業の場合、恩恵を得る機会が少ないでしょう。
しかし、中小企業であれば少数精鋭で営業・経理どちらも求められるケースが多いです。
中小企業であれば高待遇で迎えられる可能性が高いため、ダブルライセンスも転職やキャリアアップに役立つといえるでしょう。
どちらも取得を目指すなら先に宅建の勉強がおすすめ
宅建と簿記2級どちらも取得を目指すなら、先に宅建の勉強がおすすめです。
宅建試験は、年に1回10月のみ開催されているため、取得するチャンスが少ないです。
一方、簿記2級はいつでも何度でも受験できるネット試験が導入されているため、取得するチャンスは多いといえます。
また、宅建の方が取得後のメリットを感じやすい点も魅力の1つです。
宅建は、不動産会社から重宝されやすい資格なので、資格手当の支給や優遇採用といった恩恵を受けられます。
簿記2級と宅建の取得で悩んでいる方は、取得後の恩恵を受けやすい宅建を取得することをおすすめします。
なお、宅建の資格をスムーズに取得したい方は通信講座の利用がおすすめです。
宅建の試験対策を効率良く行う方法
宅建の試験対策を効率よく行いたい方は、プロ講師直伝の宅建通信講座を受講することをおすすめします。
独学で宅建を勉強する場合、出題ポイントや傾向などを掴むのに時間がかかってしまうため、勉強効率が良くありません。
一方で宅建通信講座を受講すると、プロ講師から合格の要点を学べるため、本試験まで残り時間が少ない今からでも合格を勝ち取れます。
「でも、質の高い講座を受けるのは費用がかかるよね…」と、費用面が気になるという方は、一般的なスクールではなく通信講座を受講しましょう。
通信講座であれば、スキマ時間を活用して苦手分野を中心に学べるため、費用を抑えて効率の良い勉強ができます。
宅建と簿記2級のダブルライセンスはキャリアアップに役立つ
今回は、宅建と簿記2級の徹底比較やダブルライセンスのメリットについて詳しく解説しました。
宅建と簿記2級のダブルライセンスは、中小企業で優遇採用される確率が高まるため、キャリアアップに役立つでしょう。
また、宅建取得を目指している方は、「通信講座」の利用をおすすめします。
通信講座の中でも、スタケンを利用すると、資格取得に必要な勉強時間を最小限に抑えることが可能です。
本試験に出題される要点を中心に学習するため、試験攻略に不要な知識をインプットする時間を短縮できます。
勉強時間を短くしたい方や、学習密度を向上させたい方は、スタケンを受講してみてはいかがでしょうか。
気になるスタケンのサービス内容や料金については「スタケンのサービス内容・口コミ|スタケンを活用して合格圏内を突破する勉強法も徹底解説」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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