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宅建の受験料は8,200円!気になる合格後の資格維持費用も総まとめ

投稿日:2021年12月10日 更新日:

資格取得に必要なものは大きく分けて3つです。時間と実力、そして「お金」です。もちろん対策本や過去問など、勉強にもお金はかかりますが、受験料もかかります。

宅建ももちろん例外ではなく、受験料や合格後の登録にも費用が必要です。この記事では、宅建の受験料や合格後に必要な登録手続きについて解説します。

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宅建の受験料は8,200円

宅建試験の受験料は8,200となっています。(2022年2月最新)

一度受験料を振り込むと、申込みが受付されなかった場合および試験中止の場合を除いて返金されないことも覚えておいてください。

また、宅建試験では、試験問題全50問のうち特定の5問の解答が免除され、合格点が引き下がる制度が用意されています。5点免除のための登録講習には受講費用が必要となります。金額は講習を実施する資格学校によって異なり、約1万5000円〜2万円程度が相場です

また、資格学校で用意されている模擬試験は約4,000円〜5,000円で受験でき、学習教材にも別途費用がかかります。

宅建の受験料の支払い方法

クレジットカード決済又はコンビニ決済のいずれかの方法で、申込み後に受験手数料及び事務手数料を支払う必要があります。

インターネット申し込みと郵送申し込みでは、それぞれ支払い方法が異なります。詳しくは一般財団法人不動産適正取引推進機構の公式HPを参考にしてくださいね。

宅建の受験料は7,000円から8,200円に変更

実は、2022年度から宅建の受験料は、7,000円から8,200円に値上げしています。理由としては、宅建試験時の会場代やそれに伴うコスト増となっています。

受験料の増額の試験は22年度から対象の試験となっています。宅建の受験料や必要費用を計算する際には注意しましょう。

参考:宅建試験の受験料、8200円に

宅建合格後に必要な資格維持コスト

宅建合格に必要な費用は以下の4つのパターンによって異なります。

  1. ①2年以上の実務経験がなく、合格後1年を超えて宅建士証の交付を受ける場合
  2. ②2年以上の実務経験がなく、合格後1年以内に宅建士証の交付を受ける場合
  3. ③2年以上の実務経験があり、合格後1年を超えて宅建士証の交付を受ける場合
  4. ④2年以上の実務経験があり、合格後1年以内に宅建士証の交付を受ける場合

それぞれの必要となる費用は以下になります。

受験項目
受験料 7000円 7000円 7000円 7000円
登録実務講習受講料 20000円 20000円
資格登録手数料 37000円 37000円 37000円 37000円
法定講習受講料 12000円 12000円
宅建士証交付申請手数料 4500円 4500円 4500円 4500円
合計 80500円 68500円 60500円 48500円
宅建士証更新(5年に1度) 16500円 16500円 16500円 16500円

実務経験の基準などは、自治体の基準によって異なります。合格後に自治体の基準を確認しておきましょう。

また、宅建士証がなくても宅建登録が失効することはありません。しかし、宅建士として業務に従事するためには、宅建士証の発行が必ず必要です。

これから宅建士を名乗って仕事をする場合には、宅建の資格登録が完了したら、宅建士証の受け取りまで行いましょう。

宅建受験料の領収書はどうする?

宅建試験では、領収書に代わるものとして「受験手数料に関する証明書」を発行します。宅建の証明書は過去10年以内(平成23年度宅建試験以降のもの)に限り受け付けます。そのため、昨年の証明書であっても、申請すれば受け取ることができます。

ただ、受験手数料に関する証明書は、本人からの申請でないと発行できないため、領収書が必要な場合には忘れずに行いましょう。

また、令和3年度試験に係る当証明書の発行は、令和3年10月上旬以降であり、申請書に不備がない場合、原則として到着した日から7営業日以内に発送されます。

証明書の申請には、以下の2つを指定の住所に送付する必要があります。

  • 受験手数料に関する証明書発行申請書(A4版縦)
  • 返信用封筒(定形サイズ:長さ14cm~23.5cm、幅9cm~12cm)

送付住所
〒105-0001
東京都港区虎ノ門三丁目8番21号第33森ビル
一般財団法人不動産適正取引推進機構 試験部

会社からの指示で領収書などが必要な場合には、証明書の発行を忘れずに行いましょう。

参考:RETIO 一般財団法人 不動産適性取引推進機構

宅建試験の年間スケジュール

宅建の試験は年に1度実施され、おおよそ以下のような日程感で進みます。

  • 6月:官報公告
  • 7月:試験の申し込み開始(試験案内の掲載・配布)
  • 8月:試験会場の通知
  • 10月:宅建試験
  • 12月:合格発表

例年、7月1日から申込みが開始しますので、期間内に忘れず申し込みましょう。

宅建試験の申込み手順

例年、6月上旬に一般財団法人不動産適正取引推進機構の公式HPにて、宅建試験の実施概要が正式に官報公告されます。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、感染対策に関する注意事項が多数記載されていますので、試験までに必ず一度目を通すとよいでしょう。

試験案内の掲載・配布・申し込み

宅建試験の申込みは、「郵送」もしくは「インターネット」にて行うことができます。

それぞれ受付期間が異なるので、間違えないように気を付けて下さい。

インターネット申込み

インターネット申し込みは24時間受け付けており、複数の試験会場がある場合には申込み時に好きな会場を選ぶことができます。

後述する郵送申し込みよりも、受付期間が短いので注意が必要です。

また、インターネット申込みは、パソコン(Internet Explorer バージョン11、Edge)利用に限ります。スマートフォンやタブレットでは利用できないので、気を付けて下さいね。

なお、宅建試験にて5問免除を受けようと考えている場合には、登録講習の受講時期に注意しましょう。

登録講習の修了者データが一般財団法人不動産適正取引推進機構に届いていなければならないのですが、6月や7月だとデータ提供が間に合っていない恐れがあり、インターネットによる申込みでは対応がききません。

そのため、宅建試験申し込み開始直前に登録講習を修了した場合には、郵送で申し込む必要があることを覚えておいてください。

郵送申し込みおよび試験案内の配布

こちらも都道府県によっては希望する会場を選ぶことができますが、郵送の場合は郵便到着順の会場指定となるため、必ずしも希望通りになるとは限りません。

また、簡易書留郵便で送付されたもので、申込期間中の消印があるもののみ有効な書面として扱われます。そのため、ポストに投函するのではなく、郵便局から発送する必要があります。

郵送の場合、顔写真も併せて郵送しなければならず、サイズはパスポート申請用サイズ(縦4.5cm、横3.5cm、頭頂からあごまでが長さ3.2cm以上3.6cm以下のもの)といった指定付きです。

サイズを間違えてしまうと、差し替えを指示されてしまう恐れもあるので、提出前に今一度確認しておきましょう。

郵送の場合は交通事情等で届くまでに日数がかかることもあるため、早めに出すようにしてください。

その他の宅建受験にかかる費用

宅建の受験には、受験料だけではなく勉強のために様々な費用がかかります。主に、以下の3つの方法が、宅建の勉強方法です。

勉強方法 費用
独学 4000円〜
通信講座 20000円〜
資格学校 100000円〜

ここからは、宅建の勉強方法について簡単に解説します。

テキストなど独学で勉強する場合

宅建は有名資格ですので、様々な対策本が発売されています。独学のメリットは、勉強にかかる費用を最小限に抑えられる点と、自分のペースに合わせて勉強できる点です。

テキストなどを生かすも殺すも自分次第ですが、宅建資格は合格体験ブログもいくつかあるので、それらを参考にしながら学習を進めていきましょう。

一方で、独学では分からないときにプロに聞けなかったり、モチベーションを保ちにくいという点が挙げられます。専門用語が多い宅建資格では、ちょっとした言葉でもつまずきやすいため、正しい理解を進めることが必要です。また、モチベーション自体も保つことが難しくスケジュール管理も難しくなります。

ある程度、不動産関連の知識がある方や、時間をかけて勉強できる場合には、独学でも十分対策できます

通信講座で勉強する場合

近年、独学と資格勉強の中間の勉強方法として、通信講座が注目されています。通信講座の特徴はカリキュラムが整えられており、様々な合格ノウハウも知ることができる点です。テキストだけではなく講義動画も活用しながら、ちょっとした時間でスマホを見るだけでも勉強できます。

モチベーションは自身で管理する必要があるというデメリットは独学と変わりませんが、プロがスケジュールを引いてくれることや、使用者間のコミュニティがあるなど、独学とは違ったサポートもあります。

独学では不安な方やまとまった時間が取れない方などは、通信講座を活用した資格勉強がおすすめです。

資格学校に通う場合

資格学校は、塾のようにオリジナルカリキュラムを実際に学校に通って履修する勉強方法です。資格学校では、模試やオリジナルカリキュラムなど専門的で効率的な勉強ができます。さらに、わからない点をすぐに聞ける環境など、勉強を学校内で完結できる点も魅力的です。

一方で、勉強にかかる費用が高く、より多くの時間も取られます。そのため、今年取らないと行けない場合や、会社の資格取得支援制度を活用する場合には、おすすめの勉強方法です。

宅建の受験料は8,200円でも合格後に費用はかかる

今回は宅建試験の受験料についてご紹介しました。インターネット申し込み、郵送申し込みいずれの場合も早めに申込みを済ませるように心がけましょう。

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