目指したのは「手間のかからない管理」
株式会社LEAP OVER
北海道札幌市の不動産会社。不動産オーナー向けのコンサルティング・新築企画・不動産売買といった事業を進める一方、企業収益の軸として、ストックビジネスとなる賃貸管理業を展開する。社名のLEAP OVER(リープオーバー)には「飛び越えろ、その先へ」との思いがこもる。
導入前の課題
・手間の多い入居者様対応に追われたくない
・賃貸管理を必要最低限の人員で回したい
・起業後、想定通りにオーナー様の相談に乗る時間を確保できるか不安
導入の効果
・入居者様からの電話がほぼゼロに
・一人管理でも順調にストックビジネスを強化
・創業当初からオーナー様に寄り添った事業展開ができている
少人数で賃貸管理を切り回す
賃貸管理の難しいところは、事業としての「成長」が、同時に「足かせ」となりやすい点です。管理を任せてくれるオーナー様の数が増えるほど、オーナー様一人当たりに割ける時間は少なくなりますし、管理戸数を伸ばしていくほど、比例して増える業務の量に人手が追いつかなくなっていきます。
札幌に拠点を構えるLEAP OVER社は、千葉亮一社長が仕事のほぼすべてを一人でこなすという管理戸数250戸の不動産会社です。一方で、千葉社長の業務のほとんどはオーナー様の対応であり、入居者様からの電話応対などに振り回されてはいないとのこと。
「管理の手間、特に入居者様対応を徹底的に省きたかった」そう話す千葉社長の仕事観をうかがいました。
実はオーナーファーストの仕事観
——お一人で会社をスタートされたそうですが、設立の経緯について教えてください。
千葉(LEAP OVER社長):
起業したのはサラリーマンから独立したかったのと、不動産オーナー様にしっかりと寄り添った事業をしてみたいと思ったからです。大学卒業後、ハウスメーカーや賃貸仲介の現場を経験し、最終的には投資用不動産の企画から融資まで、総合的にお手伝いする仕事をしてきましたが、その中でコンサルや売買、新築企画をもっとやりたいという思いが強くなって。それでとうとう、自分でなんでもやれる会社を立ち上げました。
——なるほど。しかし、賃貸管理業は…?
千葉:
実は、もともと管理をする気はあんまりなかったんです(笑)
でも、オーナー様の資産管理をするうえで、どうしても物件を管理する必要がありましたし、会社として「ストックビジネスはしていかなくちゃいけない」と創業前から考えていましたので、最終的には賃貸管理もきちんと始めることに決めました。
ただ、管理をするとなると、入居者様対応などで時間と人手をどうしても取られてしまいますよね。
基本的に僕は一人で仕事をしたいと考えていましたので、ストックビジネスをするなら極力手間のかからない方法を選ぶ必要がありました。もちろん、管理をするなら入居者様の対応は僕がするべきなんですけど、でもそんな電話に一つひとつ対応していたら、オーナー様の相談に乗る時間なんてあっという間になくなってしまいます。
——それで、コールセンターを検討された。
千葉:
ええ。独立後のコンサル業などを見据えて「CPM®」(※)の資格取得を目指していたのですが、その講義で知り合った札幌の管理会社の方から、入居者様対応で「24時間の電話代行サービスを使っている」と教えてもらったんです。
※CPM®(Certified Property Manager®/公認不動産経営管理士)はIREM(全米不動産管理協会)が認定しているプロパティマネジメント(資産管理)の国際資格 |
管理の手間を極力省くには、入居者様対応をそっくりそのまま外部委託するのが一番だと思いました。
それに、24時間対応なら深夜の入電にも対応してもらえます。情報を集めるうち、管理業を始めるなら24時間のコールセンターを絶対に利用しようと思うようになりました。
オーナー様対応に軸足を置いた賃貸管理へ
——数あるサービスの中から、なぜプロコール24だったのでしょうか?
千葉:
まずはコールセンターとしての実績に期待が持てたというのがあります。サービスの年数も長く、全国の管理会社から多くの戸数を任されていて、対応範囲の広さに定評がある点は魅力でした。なにせ僕は管理を始めたばかりでしたから、入電に対する対応力が優れているのは頼もしい限りでした。
それと、全国展開のサービスを利用することで不動産関連のさまざまなヒントが得られると思ったのも理由のひとつです。
札幌にも24時間のコールセンターはあるのですが、そこだと得られる情報は札幌界隈のことに限られてしまう。プロコール24なら全国の管理会社が利用していますし、マーク藤澤さん(オーナーズエージェント代表)や先原秀和さん(同統括部長・2019~20年度IREM JAPAN会長)といったCPM®の先生方も揃っています。信頼感は抜群ですよね。
そうしてサービスをトータルで考えた結果「プロコール24がいいな」と思いました。
——ありがとうございます! 実際にサービスを使ってみていかがでしたか?
千葉:
僕の方でもいろいろと工夫をしましたが、とにかく入居者様から電話がかかってこない環境は快適ですね(笑)
最初のうちは、それでもちらほら入居者様対応をしていたんですが、その電話もコンサルタントの金井さんに「千葉さんがお客さんに電話しないでください。オペレーターに連絡させてください」と言われてしまって。僕が入居者様対応をしてしまったらコールセンターを使っている意味がないわけですよ。
そこからは、どんな入居者様さまにもプロコール24の番号しか教えない、管理看板にも契約書にも自社の番号を載せない…、徹底してプロコール24に電話をかけていただけるよう工夫をしています。いかに上手くプロコール24に電話を集約するかがポイントだと思いますね。おかげさまで、いま事務所に掛かってくる電話は設備屋さんとか、取引業者さんとか、管理以外の連絡ばかりです。
——なるほど、最大限に活用いただけているようで何よりです!
千葉:
導入した時に、御社から「すべての電話がプロコール24に入るように動いてもらって構いませんから」と背中を押してもらえたのはやり易かったです。そして実際、ぜんぶの入電をそちらにお任せしても、問題なく管理が回るんですよね。仕事終わりにプロコール24のシステムを覗くと、その日の入電記録がいくつも残っているんですが、なかには解決済みの案件もちらほらあって。そういうのを見るとすごく頼もしいなと感じます。
——恐縮です。オペレーターの励みになります。
千葉:
そうだ、履歴といえば、すべての対応履歴がしっかりと残る点も気に入っています。どんな入電があったのかだけでなく、僕がオペレーターさんに指示した内容も、その後の経過も記録されますので、状況が一目瞭然なんです。
それに、履歴はPDF形式で出力できるので、オーナー様に送金明細とあわせて報告書として送るのも簡単ですし。報告書の作成ってかなり手間なんですが、プロコール24ならそれも作ってもらえるので非常に便利です。
——ありがとうございます。こうした機能で、千葉さんのやりたかったビジネスの時間づくりをお手伝いできていれば幸いです。
千葉:
おかげさまで一人でも業務を回せている状況で、管理戸数も創業当初の30戸から約250戸にまで伸びました。
2019年に事務職の優秀な方を採用して2名体制となりましたが、少人数でやっていきたい気持ちは変わりません。これからも徹底したアウトソーシングで管理の手間を省き、オーナー様へのコンサルや企画提案など、自分のやりたいことに軸足を置いた事業展開をしていきたいですね。
——最後に、御社にとって「プロコール24」とは何でしょうか?
千葉:
そうですね、一言でいうなら「有能な秘書」でしょうか。オペレーターの皆さんの迅速な対応にはいつも本当に助けられているんです。時には「札幌のローカルルールではこうだけど、全国的にはどうしているの?」みたいに、管理の相談に乗ってもらうこともあります。そうすると、またひとつ仕事が効率的になって、僕のやりたいことの時間がすこし増えるわけです(笑)
僕の細々とした注文の一つひとつに、いつも丁寧に答えてくれて、オペレーターの皆さんには本当に感謝しています。
適材適所の働き方を模索する
「時は金なり」とはよく言ったもの。入居者様対応を一から十まで自社で引き受けた場合、そこに費やされた「時間」は決して無償ではありません。本来ならオーナー様の相談に乗って大きな売上をつくれたかもしれない——、そんな価値ある時間が入居者様対応に消費されているのです。
もちろん入居者様対応も大切な業務ですが、「誰が担当するべきか」と考えたとき、そこには適材適所の選択があるはずです。会社に利益をもたらす社員…、ましてや「社長」の時間を入居者様対応に使うわけにもいかないでしょう。
近年、プロコール24をはじめ、信頼できるコールセンターに入居者様対応を任せる管理会社が増えています。自社でどこまでを受け持ち、どこからを任せるのか。多くの企業が、それぞれの目標に合わせた働き方を見直し始めているのです。