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予想問題をやらずして宅建合格はない!模試活用法

投稿日:2022年7月29日 更新日:

宅建試験の受験者の多くが学習する予想問題。教材でもかなりの数の予想問題集が出ていますが、予想問題をすることが本当に必要なのか?過去問学習や今までの学習法で十分なのではないか?と思う方も少なくないでしょう。しかし予想問題学習をすることで、宅建合格に近づくことは間違いありません。今回は、宅建合格には予想問題が欠かせない理由について解説します。予想問題学習について必要性を感じていない方はぜひ参考にしてください。

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予想問題はなぜ必要?

「過去問学習を網羅できれば予想問題は必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、宅建試験に合格するためには予想問題学習も重要視されています。以下では、なぜ予想問題学習が必要とされているのか、詳しく解説していきます。

過去問だけで合格するのは難しいから

宅建合格者から「過去問だけ勉強しておけば合格できるよ!」と言われたことがある方は多いでしょう。私も勉強を始める前にそのように言われたことがあります。たしかに過去問学習は、宅建合格のための大きな核になっていることは間違いありません。しかし、宅建合格を目指している方の中で、過去問学習を怠ることはまずありません。

それでも合格できないのは、過去問学習がしっかりできていないのではなく、宅建試験のレベルや難易度が上がっていっているからです。たしかに昔は過去問学習を徹底するだけで合格できていたのかもしれませんが、今と昔とでは明らかに問題の出し方に変化が出ているのです。それを知らず昔の学習法と同じことをしているようでは、合格への道のりは遠くなってしまいますよね。

宅建試験に合格するには“今”の宅建試験の対策となる方法を知り、しっかり実行していくことが大事なのです。

1つの学習法として対策になるから

予想問題を解くことは、宅建試験対策となる大きな学習法の1つといえます。先述のとおり、過去問学習だけでは対策として不十分であり、ひっかけ問題や新設問題、難問・奇問が出たときに応用が効きません。しかし、予想問題を解いて復習を繰り返し、問題を知識として習得できれば新設問題などにも対応しやすくなってきます。また、後述していますが、予想問題を解くことで宅建合格に近づけられるメリットが多数あります。宅建試験合格には欠かせない学習法として、予想問題学習は取り入れるべきなのです。

予想問題が本試験で的中する可能性があるから

予想問題として出題された問題が本試験の問題として的中することもあるため、予想問題学習は宅建試験対策としてかなり役立ちます。そもそも予想問題は、複数の出版社や資格スクールが、その年の本試験にどのような問題が出されるかをプロの宅建講師などによって考えられ、作成されています。試験直前に受けられる予想模試に関しては特に注力して作成しているため、良い問題が作られ本試験でも似た問題が出題される可能性が高くなる傾向に。

出版社や資格スクールとしても「予想模試の問題が〇問的中した!」となれば、翌年以降の問題集などの売上げが見込めるため、本気で作成するメリットは十分にあるのです。本試験でも問題を作成しているのは同じ人間。1問でも多く予想問題を解くだけで、本試験の問題を知ることにつながる効果的な学習法といえるでしょう。

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“今”の宅建試験対策とは!?

従来の過去問学習も、変わらず重要な対策のうちの1つです。しかしそれだけで合格ができない状況になってきています。では、難易度の高い“今”の宅建試験に合格するための有効な対策は何なのでしょうか?

それは次にどういった問題が出るかを予想し、その問題を攻略しておくことです。つまり、資格スクールが実施する予想模試を受けること、予想問題集などの教材を購入して解くことが、”今”の最も有効な宅建試験対策といえるのです。過去問学習は、今までどのような問題がどのように出題されたかを把握することができます。しかし同じ分野・項目の問題が、次にどのような形で出題されるかはわかりませんよね?まったく同じ内容で出題されることはありませんから。

過去問で触れなかったような問題を知ることもでき、それを事前に学習できれば自信にもつながります。これまでは自身の今の実力を測るために予想模試を受けていたという方もいるかもしれませんが、今後は予想模試を受けることの重要性について理解し、注力して取り組みましょう。

予想模試を受けるとこんなメリットがある!

実際に予想模試を受けることで、多くのメリットが得られます。具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で解説していきます。

メリット①本試験に見立てて経験できる

予想模試は、本試験と同じような経験ができる点が大きな魅力です。本試験までに複数回経験できると、心に余裕が出てくるかもしれません。なぜ本試験に見立てて経験することが必要なのかというと、本試験と同じ形式で、同じ環境・時間配分にあわせて解くことができ、本試験で味わう緊張感や不安を同じように感じながら解くことができるからです。家で解くだけではなかなか実感しづらいので、可能であれば会場へ行って予想模試を受けることをおすすめします。

本番に近い環境で試験を受けることに慣れてしまえば、何に遮られることもなく本番でしっかりと実力を発揮できるようになります!練習で何度失敗しても構いません。本試験で良い結果を得るために、練習できるうちに対策しておきましょう。

メリット②時間配分を導くことができる

時間配分の対策を取っておくことも、合否を分ける重要な要素となってきます。そしてこれは予想模試を受けることで、指標をつくることができるのです。過去問を本試験のように解くだけでは、この対策を十分に取ることができません。過去問はすでに何周も解いているもので、問題を覚えてしまっている場合があるため時間配分に狂いが出てしまうからです。

「最初に過去問を解くときに、本試験と同じように解けば良いのでは?」と思うかもしれませんが、最初に過去問を解くときは知識がほとんどない状態から始める方が多いので、正確な指標はつくれないですよね。宅建試験を受ける準備がある程度できている状態で予想模試を受け、自分なりの時間配分を導くことが重要なことなのです。「時間が足りなくて解けなかった」なんてことは絶対に避けなければなりません。見直しの時間を入れた上で、1問にどのくらいの時間をかけられるのか、時間がかかりそうな問題を後にまわして解いていく、ということを何度も練習しておくべきなのです。

メリット③見慣れない問題に触れることができる

予想模試を受けることで、見慣れない問題に触れる機会が増えます。過去問と同じことを問われていても、言い回しが変わり正誤の解答の仕方が変わるだけで、まったく違う印象を受けますよね。本試験では確実に過去問では解いてこなかったような問題が出てきます。そういった問題に慣れておくことで、本番で動じることなく冷静に解いていけるでしょう。

メリット④法改正問題ができる

法改正問題を解くことができるのも大きなメリットの1つです。宅建試験の問題を出す側は、常に新しい問題を考えています。そしてその年に法改正があれば、新たな問題として出題することを考えるのは当然のことですよね。毎年、その年の予想模試(予想問題集)でしか対策を取ることができません。出題側がどんな問題の出し方をするのか、それを宅建講師や宅建のプロの方々が考えた予想問題を解くことができるので、大きな得点源となることも間違いないでしょう。

私が予想模試を受けたときも、この法改正の部分は本番とほぼ同じ問題が出て、簡単に解くことができました。法改正がある年はその問題が出ることはほぼ間違いないので、予想模試を受けて対策を取っておくことはとても大事な作業となります。

予想模試を受ける際の注意点

予想模試を受ける際は、模試を受ける「時期」「回数」「環境」に注意しましょう。この3つの選択を間違えてしまうと、宅建試験対策として不十分であり、予想模試を受ける意味がなくなってしまいます。以下で注意点について、詳しく解説していきます。

受ける回数

まず予想模試を「受ける回数」について、「何回くらい受けるべき?」と疑問に思う方が多いですが、宅建試験対策として活用するのであれば最低2回受けることをおすすめします。宅建試験経験者の方であれば、3回以上が良いでしょう。1回受けるだけでは学習すべき問題数が足りず、また本試験を受ける際の臨場感に慣れることができません。本試験と同様の流れで問題を解くことに慣れるためには、複数回経験すべきです。そのため、予想模試は最低でも2回受けることを心がけましょう。

受ける時期

予想模試を受ける際は、「受ける時期」にも注意しましょう。先述のとおり、予想模試は最低2回受けることをおすすめしています。10月中旬の本試験に向けて9月頃から受けられるものが増えていくため、まず9月前半に1回。これまでの学習も進めつつ、1回目の模試の復習をするため2週間程度の時間を空けて9月後半から10月前半に2回目。このスケジュール感であれば、さらに2~3週間後に本試験という流れになります。コンスタントに試験を受けられるため良い流れを作れ、本試験までの緊張感も抑えられるでしょう。3回以上受ける場合は、予想問題集など書店で販売されている模試を7~8月頃に受けてみてください。

受ける環境

予想模試を「受ける環境」も注意すべき点です。資格スクールが実施する予想模試であれば、会場(スクール)に出向いて本番と同様の環境で受けることが可能。しかし予想問題集などの書籍の場合、自宅や図書館、カフェなど普段学習するのと変わらない環境で受けることになります。そうなると、緊張感や臨場感がなく予想模試を受ける効果が低くなってしまいます。予想模試を受けるのは問題を知るだけでなく、本試験と同様の環境において、その中で自身が実力を発揮できるかどうかを試せるのが良さの1つです。本試験で習得した知識を出し切るためにも、普段の学習環境とは違う環境を作り、本試験を疑似で体験しておきましょう。

アプリも活用しよう

予想問題学習をする際は、従来から使用されている紙媒体の予想問題集を使用するだけでなく、スマホアプリも活用しましょう。宅建の学習法としてスマホアプリを活用した方法が一般的になってきていますが、今出ているアプリの内容のほとんどが過去問集になっており、一問一答や四肢択一で解いていくものです。しかしスタケンアプリであれば過去問が解けるだけでなく、住宅新報社の予想模試が2回分搭載されて解くことができます。本試験と同様の環境で予想模試を受けることももちろん重要ですが、日々の対策としてアプリで問題を解いていくと新しい問題の記憶も定着しやすく、移動中でもラクに学習できます。仕事が忙しい方の学習にも役立つため、ぜひ活用していきましょう。

まとめ

今回は、宅建合格のために模試を活用して予想問題を解く必要性について解説しました。ポイントは以下のとおりです。

<POINT>
◎昔と今では試験のレベルが上がっているため学習法が異なる
◎過去問学習のみでの合格は難しい
◎予想模試を受けることが“今”の宅建合格への近道となる
◎合格へ導く根拠としてメリットがたくさんある

過去問だけをやっていればよかった時代は、残念ながらもう終わっています。先を見据えた努力をすることが、合格への近道となることは間違いないでしょう。宅建合格に向けて予想模試を受け、しっかりと対策を取ることをおすすめします!

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