学習方法

宅建の勉強法やコツ、重要なポイントまとめ

投稿日:2022年1月19日 更新日:

こんにちは!

宅建士の取得を目指す上でスクールや通信講座を利用するのか、それとも独学で学習を進めるのか悩む人も多いですよね。

中でも、独学で宅建士の合格を目指す場合にはスクールや通信講座と異なり、カリキュラムや学習計画が決まっていないことから自分自身ですべて管理していかなければなりません。

そこで、今回は宅建合格を目指す方に向けて宅建の勉強方法コツ重要なポイントについてご紹介します。

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宅建の分野について把握しておこう

宅建の試験は範囲が幅広いものの、各分野から出題される問題数には偏りがあります。

宅建試験を攻略する上で、各分野における出題数をしっかり把握しておくことがまず重要になってくるでしょう。

宅建の試験は、「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税法・その他」の4つの分野から構成されており、分野別の出題数はおおむね以下の通りです。

  • 権利関係…14問
  • 宅建業法…20問
  • 法令上の制限…8問
  • 税法・その他…8問

合格基準点は毎年7割前後となっていることからも、上記のうち「権利関係」と「宅建業法」はしっかりと押さえておく必要があります。

特に「宅建業法」については出題範囲が狭いにもかかわらず、一番多く出題されますので満点を目指して勉強するようにしましょう。

宅建試験の概要や合格率などを総まとめ!傾向と対策とは?

宅建の勉強方法

宅建試験に向けた勉強方法は、主に「独学」「通信講座」「スクール通学」の3つの方法です。

「独学」は自分でテキストなど教材を購入し、勉強を進めていきます。特に宅建初心者の方は、独学を選ぶことが多いのではないでしょうか。

独学は勉強だけでなく自分との戦いでもあるので、合格するためには事前の学習スケジュールやテキスト選びなど、工夫することが重要になってきます。

そして「通信講座」はスマホやタブレット等で講義動画を見ながら勉強します。家ではパソコン、外出時には持ち運び可能な端末で動画を流せるため、見て・聴いて学ぶことができます。

勉強の手間を効率化でき、スクール通学に近いサポートを受けられるのが特徴です。

一方、「スクール通学」は資格スクールに通い講義を受けます。スクール側で合格に向けてカリキュラムを組み、受講生を手厚くサポートしていきます。

スクールによっては学習レベルによってコース分けされているため、周囲との学習ペースの誤差にストレスを感じにくくなっています。

宅建試験に向けた勉強法決定版

3つの勉強方法のメリット・デメリット

ご紹介した3つの勉強方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。自分がどの勉強方法で進めていけば良いか迷った際に、以下の内容を知っていれば1つの指標にすることができます。

独学のメリット・デメリット

独学のメリット

  • 他の勉強方法と比べて大幅に費用を抑えられる
  • 学習ペースを自分で調整できる
  • 好きな時間、好きな場所での学習が可能

独学のデメリット

  • モチベーション維持が難しい
  • 分からないところは自分で調べて解決しなければならない
  • 挫折しやすい

「独学」は3つの中で、最も費用をかけずに始めやすい勉強方法です。自分のペースを乱さず勉強したい方にはオススメですが、1人で勉強を続けていくため途中で挫折してしまう場合もあります。宅建合格を“明確な目標に掲げられていない方”には向いていないでしょう。

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通信講座のメリット・デメリット

通信講座のメリット

  • 好きな場所で受講でき、自分のペースで進められる
  • 通勤中などのスキマ時間を活用して勉強できる
  • 難しい分野など繰り返し見て理解を深められる

通信講座のデメリット

  • 独学よりも費用がかかる
  • 学習ペースなど自己管理が大変
  • スクール通学よりもモチベーション維持が難しい

「通信講座」は、独学とスクール通学の中間のような勉強方法です。スクール通学よりも自由度が高く自分のペースで効率的に受講することができるため、仕事が忙しく決まったスケジュールを取りづらい方にオススメです。

ただし独学よりも費用がかかるため、挫折しないよう自己管理の工夫が必要です。

スクール通学のメリット・デメリット

スクール通学のメリット

  • 同じ環境下の仲間と勉強ができるため、モチベーションを上げられる
  • 決まった日時で学習スケジュールを立てられる
  • 分からないことはその場で質問して解決できる

スクール通学のデメリット

  • 通学に時間がかかる
  • 他の受講者がいるため自分のペースで進められない
  • 受講費用がかかる

「スクール通学」は、モチベーションを維持しやすい勉強方法です。スクールへ行けば同じ目標を持つ仲間がいるため、行くだけでモチベーションが上がり「勉強モード」に切り替えることができます。

自宅や職場だと勉強に集中できない、学習スケジュールを立てられないという方にオススメです。

ただし、それなりの費用はかかるためお金に余裕のある方の選択肢と言えるでしょう。

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宅建に一発合格するための重要ポイント

1年に一度しかない宅建試験。難易度も高く費用もかさむため、できれば一発合格したいと考える方が多いでしょう。

宅建試験に一発で合格するには、合格者がやっていたことをマネすると結果につながりやすくなります。多くの宅建合格者が実践していた、以下の重要なポイントを押さえて勉強していきましょう。

  • 計画的に学習する
  • 教材を1つに絞る
  • 過去問学習を重点的に行う

それぞれ解説していきます。

計画的に学習する

宅建に一発で合格するためには、勉強を開始する前に「学習スケジュールを立てる」ことから始めましょう。

学習スケジュールを立てずに勉強してしまうと、途中で何をすべきかが分からなくなりモチベーションの低下、あるいは挫折につながってしまう可能性があります。

宅建の勉強は3ヶ月~半年、長い方は1年と中長期に渡ります。また自分の得意・不得意分野によって学習時間の配分も変わってくるため、細かい調整が必要になります。

勉強の道筋を立てて途中経過の達成感を味わうためにも、綿密な学習スケジュールを立てるようにしましょう。

宅建合格に必要な勉強時間が200時間〜300時間って本当?

教材を1つに絞る

次に重要なのは、「教材を1つに絞る」ということです。

テキストは出版社によってカラーが異なり数多く取り揃えられているため、複数冊併用することでより多くの情報を得られるように感じます。

しかし、実際には表現の仕方が異なるだけで内容は重複しており、時間の無駄となってしまいます。また、複数のテキストを持っていても、結局自分にとって分かりやすいテキストから理解を得ようとして、同じものだけを見ることになるでしょう。

そのため、購入前によく中身を確認した上で1つの教材に絞ってください。そうすることで、効率的かつ集中的に勉強を進められます。

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過去問学習を重点的に行う

勉強を進めていく上で最も重要なポイントは、「過去問学習を重点的に行う」ことです。宅建試験は頻出問題も多く、過去問を繰り返し解くことで出題傾向をつかみ対策することができるからです。

まずテキストを熟読して過去問学習は試験直前から、というような勉強法では合格は遠のいてしまいます。テキストはさらっと全体を読んで、すぐに過去問学習を始めるようにしましょう。

過去問を解くことで問題構成の把握ができ、さらに実践力がつくため重要な試験対策となります。

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<レベル別>宅建の勉強方法

こちらでは、レベル別に宅建の勉強方法を解説していきます。

なお、ここでのレベルはざっくりと以下のように定義していますので、自分のレベルと照らし合わせてみて下さい。

  • 初心者:宅建の受験が初めてで、民法も学んだことがない
  • 中級者その1:宅建の受験は初めてだが、ある程度前提知識がある
  • 中級者その2:宅建は受験したことがあるが、合格点には程遠かった
  • あと一歩:宅建を以前受けたが合格点にあと一歩届かなかった

初心者は学習計画をきちんと組もう

初心者が宅建の受験をするうえで押さえておきたいポイントは、次の4点です。

  • 宅建に出てくる専門用語を理解しよう
  • 設問のイメージや人間関係を理解しよう
  • 問題の言い回し、どこに論点が置かれているのか理解しよう
  • 合格目安時間である300時間をしっかりとスケジューリングしよう

特に初学者の場合には、法律用語をはじめとして馴染みのない単語が数多く出てくることから、それらに対して苦手意識を抱かないようにすることが大切です。

また、権利関係では民法からの出題が大半となり、その問題文の中には複数の人物が登場してくることから、設問ごとに簡単な図を描いてみるなど相関関係をイメージするように心がけましょう。

宅建は出題範囲が広く、合格までに必要な学習時間は目安300時間前後とも言われています。

そのため、試験日から逆算した上できちんとした学習計画を立て、日々コツコツと勉強を積み重ねていくようにしてください。

中級者はメリハリをつけて学習しよう

つづいて、中級者が押さえておきたいポイントを4つご紹介します。

  • なぜその問題の答えが導かれているのか?背景を理解する
  • 問題に出てくる相関関係を、法律的な考え方から理解できるようにする
  • (リベンジの場合)去年の勉強方法で良かった点、悪かった点を整理する
  • (リベンジの場合)去年つまずいた単元、覚えられなかった要因を究明する

宅建を受験したことはないが法律初学者ではないという場合、過去問を解きながら選択肢ごとに「なぜ答えがそうなるのか」を考えていく癖をつけるようにしましょう。

また、問題に出てくる登場人物それぞれの相関関係を法的にきちんと理解できるようにすることも大切です。

 

一方、宅建にリベンジする場合には「昨年なぜ落ちたのか」について分析することから始めてみてください。

その上で、昨年の勉強方法で改善すべき点はどこなのかを洗い出すようにしましょう。

合格点に及ばなかった原因を突き止めたうえで、試験日までにその弱点を潰していくように意識することが重要となってきます。

あと一歩の人

宅建の試験に残念ながらあと一歩のところで落ちてしまった人は、なぜあと一歩足りなかったのか自己分析をしてみましょう。

勉強時間が足りていなかったのか、はたまた学習不足な単元があったのか、そこには何かしらの原因が潜んでいるはずです。

 

私も2回目の受験で受かった一人なのですが、私の場合は出題数が少ないからと税法で手を抜き過ぎたのが原因でした。

もし、なかなか記憶が定着しなくて困っている場合には、五感を使って勉強してみると良いかもしれません。覚えにくい範囲を声に出しながら紙に書くなどといった具合に。

 

また、一通り学習を終えた時点で外部模試などを受けることで受験当日の雰囲気を掴むことができ、不安の解消にも繋がるでしょう。

やることはすべてやったと思えるように、計画的に勉強を続けることが大切です。

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宅建の勉強法を知り効率的に合格しよう

今回は宅建で押さえておきたい重要なポイントをはじめ、宅建の勉強法やコツをお伝えしました。

勉強方法は先述のとおりさまざまな方法があります。自分に合った方法を選び、さらに合格するためのコツを押さえて勉強を進めていく必要があります。
今考えている勉強法をもう一度見直して、効率的な勉強で合格を目指していきましょう。

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