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宅建とFPのどちらが使える?違いやダブルライセンスのメリットも解説

投稿日:2023年6月30日 更新日:

「宅建・FPどちらを取得すべきか迷っている」
「就職・転職に活かせる資格はどっち?」

上記のように悩んでいませんか?

宅建とFPはどちらも有名な国家資格ですが、企業からの評価や学べる内容は異なります。

そのため、まずはどちらが企業からの評価が高いか・実践で使えるか解説し、宅建とFPの違いやダブルライセンスのメリットなども触れていきます。

宅建・FPの取得を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてください。

ガースー
ガースー
宅建・FPのどちらも使える資格ですが、用途や目的によっておすすめ度は変わります。FPより宅建の方が合格率・必要勉強時間の観点で難易度が高いと言えるので、先に宅建取得に成功するとその後のFP取得が楽になりますよ。
本記事のまとめ
 
  • FPは個人の金融リテラシーを高められ、宅建は不動産会社から優遇されやすい!
  • 宅建の必要勉強時間は300時間、FP2級の必要勉強時間は150~300時間
  • 宅建の合格率は15%前後、FP2級の合格率は40%前後
  • FP2級には受験資格が求められるため、いきなり受験したい場合は宅建がおすすめ!
  • 宅建の勉強に自信がない方は、最新の試験問題に対応したスタケンで勉強しよう!
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宅建とFPのどちらが使えるかは取得の目的による

宅建とFPのどちらが使えるかは取得の目的による

宅建とFPはどちらも人気のある国家資格という点では同じですが、学べる内容や実用性の高さは異なります。

宅建では不動産取引に関する法律や不動産取引で発生する税金といった「不動産」に関わる内容を徹底的に学びます。

一方FPでは、資産運用や保険といった内容を学べるので、個人の金融リテラシーを高められます。

宅建には、宅建士にしかできない独占業務があるので、宅建を持っていると不動産会社から優遇されやすいです。

宅建に比べ実用性は高くないものの、自分の金融リテラシーを高め、貯蓄や資産運用を行っていきたいと考えている方はFPがおすすめです。

転職や収入アップといった実用性重視なら宅建、幅広い金融知識を付けたいならFPを取得すると「自分にとっては使える資格だった」と満足できます。

宅建とFPの違い

宅建とFPの違い

大学生や社会人の方であれば、宅建とFPのどちらも一度は耳にしたことのある資格でしょう。

知名度が高く、学べる内容も被っていることから比較されやすく、どちらを取得すべきか迷う方も少なくありません。

ここでは、宅建とFPの違いを5つ紹介します。

  • 学べる内容
  • 必要勉強時間
  • 合格率
  • 受験資格
  • 独占業務

それぞれ確認していきましょう。

学べる内容

宅建では、不動産に関する民法・法律上の制限・宅建業法・税金関係など、不動産のスペシャリストになるための内容を学びます。

FPでは、タックスプランニング・保険・資産運用・不動産・相続・税金などを学ぶため、取得するとお金のスペシャリストになることが可能です。

FPにも、不動産の区画や税金など不動産に関する内容が含まれているので、部分的に学習内容が共通しています。

不動産を徹底的に学びたい方は宅建、幅広い金融知識を付けたい方はFPがおすすめです。

必要勉強時間

宅建合格に必要な勉強時間は300時間と言われているのに対し、FP2級合格に必要な勉強時間は150~300時間と言われています。

宅建は学ぶ内容が多いので、最低でも300時間必要です。

FP2級は学ぶ内容自体多くないものの、記述問題が出題されるので応用力が求められます。そのため、単純に暗記すれば良いのではなく、覚えた知識を使いこなせるようになる必要があります。

自分で考え、答えに結びつけられる力が高い方は、150~200時間前後の勉強時間でFP2級に合格する可能性が高いです。

同時期にダブルライセンスを目指す場合、少なくとも500時間の勉強時間を確保する必要があることを覚えておきましょう。

合格率

宅建の合格率は15%前後と低いですが、FP2級の合格率は40%前後と比較的高めです。

FPには学科試験・実技試験の2つの試験があり、日本FP協会のFP技能士の取得者 及び 試験結果データによると、それぞれの合格率は50~60%です。しかし、2つ合格して初めて資格が与えられるので、2つ同時に合格することを考えるとそう甘くありません。

とはいえ、合格率で見ると、宅建はFP2級より難易度が高いと言えるでしょう。

受験資格

宅建に受験資格はありませんが、FP2級にはFP3級の取得・AFP認定研修の修了のどちらかで受験できるようになります。

試験本番の難易度は宅建が高いものの、試験を受ける難易度はFP2級が高いです。

独占業務

宅建を取得すると、宅建士にしか行えない独占業務を担当できるようになります。

宅建士の独占業務は、顧客が不動産契約する際に必要となる内容なので、宅建士は不動産会社で優遇されるケースが多いです。

また、宅建資格を活用して独立・起業も可能なので、人生の選択肢が広がるでしょう。

以下の記事冒頭で、宅建士の独占業務について解説しています。

宅建とFPのダブルライセンスのメリット

宅建とFPのダブルライセンスのメリット

宅建とFPのダブルライセンスには、次のようなメリットがあります。

  • 就職や転職に有利になる
  • 試験範囲が被っている部分がある
  • それぞれの分野に詳しい一握りの専門家になれる

順番に解説していきます。

就職や転職に有利になる

宅建とFPのダブルライセンスは、就職や転職に有利になります。

転職や就職に有利になる理由は、企業目線で確認すると理解しやすいので、企業目線の採用メリットを確認しましょう。

  • 長い勉強時間を費やすことができる【忍耐力の証明】
  • 有名で難易度の高い国家資格を2つ持っている【希少性が高い】
  • 論理的思考力が高く、仕事で活躍しそう【即戦力の可能性】
  • 採用後も企業で努力してくれそう【採用後の期待】
  • 実践で活かせる知識を持っている ※金融系企業の場合のみ

上記のように、宅建とFPのダブルライセンスを取得すると、企業側から見てもさまざまなメリットがあります。

宅建やFPの知識が活かせる不動産・金融系企業でなくても、企業側の採用メリットは大きいので、ダブルライセンスを目指しましょう。

試験範囲が被っている部分がある

宅建とFPは、タックスプランニング・不動産・相続に関する分野で試験範囲が被っています。

そのため、ダブルライセンスの相性が良く、同時にまとめて取得すると効率よく実績を作れます。

時間に余裕のある大学生ならともかく、余裕のない社会人の方にとって勉強を効率化できるのは大きなメリットでしょう。

それぞれの分野に詳しい一握りの専門家になれる

宅建とFPのダブルライセンスを実現できれば、それぞれの分野に詳しい一握りの専門家として活躍できます。

「不動産の法律に詳しい宅建士」「資産運用に詳しいファイナンシャルプランナー」は市場にありふれています。

しかし「資産運用に詳しく、不動産の法律についても知見のある不動産投資に特化した宅建士」は少なく、より専門性が高いです。

このように、宅建とFPを取得している人にしか実現できないサービスを提供できるようになるので、ダブルライセンスは差別化に繋がります。

【宅建・FPどっち?】迷ったら先に宅建を取得すべき理由

【宅建・FPどっち?】迷ったら先に宅建を取得すべき理由

宅建とFPのどちらを先に取得するか迷った場合は、先に宅建を取得しましょう。

宅建は毎年10月に年1回のみ開催されるので、取得できるチャンスが年に1回しかありません。一方でFPは、1月・5月・9月の年3回開催されるので、比較的取得しやすいです。

また「それぞれの営業所に5人に1人の宅建士が必要」という、不動産会社を運営するルールがあるので、宅建を持っているだけで採用される可能性が高まります。

宅建は、FPに比べて取得の難易度・実用性が高いので、先に宅建の取得をおすすめします。

宅建とFPのダブルライセンスを最短で取得する方法【体験談】

宅建とFPのダブルライセンスを最短で取得する方法【体験談】

最後に、宅建とFPのダブルライセンスを最短で取得する方法を、体験談ベースに解説します。

  1. 宅建・FPそれぞれの勉強スケジュールを立てる
  2. 必要な教材を揃える
  3. 試験日に近い方を全力で取り組む

それぞれのステップごとに解説していきます。

1.宅建・FPそれぞれの勉強スケジュールを立てる

資格試験に最短合格するためには、勉強スケジュールの設計が必須です。

特に、難易度の高い国家資格を2つ同時に取得する場合、教材や勉強内容などが混ざるリスクも潜んでいます。

それぞれの資格で最短合格するためには、必ず勉強スケジュールを立てましょう。

FP2級合格の勉強スケジュール 宅建合格の勉強スケジュール
1.3級の教科書・問題集を揃える
2.インプット・アウトプットを繰り返す【2~3周】
3.3級の過去問を解く【3年分】
4.合格点を超えるまでインプット・アウトプットする
5.3級に合格する
6.2級の教科書・問題集を揃える
7.インプット・アウトプットを繰り返す【5周以上】
8.2級の過去問を解く【5年~10年】
9.合格点を超えるまでインプット・アウトプットする
10.2級に合格する
1.宅建の教科書・問題集・用語集を揃える
2.独学で勉強してみる
3.点数が上がらず、挫折する

4.通信講座を受講する
5.通信講座で要点を掴む【2周】
6.要点を効率的に勉強する【3周】
7.過去問を解く【5年分】
8.合格点を超えるまでインプット・アウトプットする
9.宅建合格

上記の表は、筆者がFP2級・宅建士に合格した際のスケジュールです。宅建を取得してからFP2級を取得したこともあり、FPは独学で合格できました。

しかし、宅建は内容が難しかったので、一度独学で挫折しています。そんな時、宅建の通信講座に出会ったことをきっかけに、専門用語や出題ポイントといった要点を掴めました。

複数の資格を保有している筆者の体感では、合格率が30%を下回る国家資格の独学合格は厳しいということです。

宅建は15%とかなり厳しい合格率なので、学校や通信講座の受講を視野に入れて勉強スケジュールを立てましょう。

2.必要な教材を揃える

勉強スケジュールを立てると、次に必要な教材を揃えましょう。

FP2級合格に必要な教材 宅建合格に必要な教材
みんなが欲しかったFPの教科書【3級・2級】
みんなが欲しかったFPの問題集【3級・2級】
日本FP協会の過去問
パーフェクト宅建士
スタケン

FP2級合格に必要な教材は、みんなが欲しかった教科書・参考書の計4冊に加え、日本FP協会が公開している過去問です。

4冊の教材と過去問を150~300時間かけて、上記のスケジュールでこなすと合格できます。

一方、宅建合格に必要な教材は、パーフェクト宅建士とスタケンの2つです。スタケンでは、パーフェクト宅建士をベースにした動画講義・要点まとめ講義・過去問解説・予想模試などが網羅されているため、スタケン1つで宅建合格に必要な教材が全て揃います。

気になるスタケンのサービス内容や料金については「スタケン®のサービス内容|合格圏内を突破する勉強法も徹底解説」の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

3.試験日に近い方を全力で取り組む

ダブルライセンスを取得するためには、試験日に近い方を全力で取り組みましょう。

もちろん同時進行で勉強するのも1つの方法ですが、基本的には1つ1つ学ぶ方が効率的です。

例えば、7月から勉強を始める場合、2023年10月15日の宅建試験日まで集中して宅建の勉強をします。

2023年9月10日に開催されるFP試験で3級を取得するのもおすすめですが、残り3か月という短期間で確実に宅建を取得したいのであれば、9月10日のFP試験はスルーすべきでしょう。

最短合格を視野に入れる場合、AFP認定試験を受講して2024年1月28日のFP試験で2級に挑戦しましょう。AFP認定試験の受講には7万円前後かかりますが、3級を飛ばせるので時短したい方にはおすすめです。

残り3か月で宅建を取得するならスタケンがおすすめ

残り3か月で宅建を取得するならスタケンがおすすめ

今回は、宅建とFPの違いやダブルライセンスのメリット、最短でダブルライセンスを取得する方法など、宅建とFPについて徹底解説しました。

宅建とFPのどちらも人気が高く、実用的な資格です。しかし、年収の高い企業への転職や昇進といったキャリアアップを視野に入れる場合には、宅建の取得をおすすめします。

宅建とFPのダブルライセンスを取得できれば、希少性の高い人材として企業にアピールできます。

宅建を取得してからFPを受けると、効率的にダブルライセンスを取得できるので、まずは宅建取得を視野に入れましょう。

宅建取得におすすめの教材はスタケンです。

スタケンでは、本試験に出題される要点のみを学習できるため、学習時間を短くできます。

勉強する時間を短くしたい方や、効率良く宅建合格を目指したい方におすすめの通信講座です。

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