週刊住宅

公開日:2015年12月7日

第52回 コミュニケーションで人材育成

第52回 コミュニケーションで人材育成
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「ほめる達人」になろう

賃貸管理業務の労働生産性を上げるためにはどのような方法があるだろうか。

①仕事の仕組み化、②BPO(アウトソーシング)、③人材、と言ったものが上げられるかと思う。いつも、この3つのことばかりを考えている。

賃貸管理ビジネスでなくとも、どの業種でも大事なことだろう。特に、労働集約的である賃貸管理業務は③の人材の部分が重要だ。

 

「人材」には、a)採用、b)教育、c)コミュニケーション、という要素があると思う。今回、このコミュニケーションについて考えてみたい。

つい最近、当社では「ほめる達人になろう」セミナーを全社員で受講した。通称「ほめ達」というこの研修は、大手企業でも多く採用され成果を上げているとのこと。橋下徹大阪市長が知事時代に大阪府庁でも採用したらしい。

 

要は、相手の良いところをどんどんほめよう、叱ることも当然しても良いのだが、1叱ったらその4倍はほめようというのである。それによって、人はやる気が出て倍以上の仕事の成果が出るというのだ。

「さすが!」「凄い!」「素晴らしい!」この3S、そして「うん、完璧!」この4つの言葉を多用せよと。逆に「ダメ出し」ばかりされていると、意欲がなくなり仕事が億劫になり、新しいアイデアが出なくなるという。そのとおりだと思う。

 

セミナーを受講して、今までの人生を振り返ってみたのだが、中学生のとき、高校生のとき、予備校生のとき、社会人になってからも、先生や誰かにほめられた記憶というのはいまでも鮮明に残っている。そして、少なからずそれは人生のあり方に影響を与えているのだ。

 

文章がうまいね、と言われたからライターの道を進んだ、といううちのスタッフもいたし、あるその道で成功している人がそれを選んだのは大人が単にほめてくれたから、ということも聞いた。いまの自分の自信に繋がっているのだ。

よって、思っていることは口にしたほうがいい。心の中では凄いなあ、と思っているのに恥ずかしがって言えないというのではいけない。

 

また、このほめるという行為だが、おべんちゃらやお世辞をいうのを上手くなろう、と言っているのではない。真に心の底から感心しなくてはいけない。それは人の価値を多面的に捉えることなのだ。それはつまり、客観的に角度を変えて、かつ極めて冷静に人を観察できるということなのだ。

 

人は自分でも気づかないくらいに「思い込み」が激しく、「浅はか」なものである。多くの人には見えていることが自分だけには見えていなかったり、知らなかったりするものだ。

「仕事がデキる人」というのは、ものごとや自分自身を客観的に捉えることができる人であると私は思っている。それプラス、口に出してしっかり表現できれば最強である。

 

コミュニケーションの一環として、この「ほめ達」活動を推進したいと思っている。

 (筆:藤澤雅義/週刊住宅2015.12.07掲載)


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