週刊住宅

公開日:2015年9月14日

第41回 メール作成を効率化

第41回 メール作成を効率化
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定型文作成で時間短縮

メール処理については、ビジネススキルとしてしっかり勉強する必要がある。

本文のように「定型文」を用意しておくことは業務効率化に役立つ。また、メールソフトの「テンプレート機能」も併用すると良い。知らない人は今日から使うべきだ。定型文を保存しておく機能のことである。保存した定型文の中から選んでメールを作成するのだ。社内向け訪問報告や契約実績報告の一斉メール等でも、いつも同じ項目を使用するのだから、テンプレート化されたものを使うのが効率的だ。(藤澤雅義)

 

毎月、メール文書の作成にどのくらい時間を割いているだろうか。

例えば私の直近3ヵ月の送信履歴を見てみると、月平均で110件のメールを送信していた。(社内・社外への送信数の合計)当然、社内のメンバーに対して「了解です」と一言のメール文書で対応することもあれば、お客様に対し、ある程度時間をかけてメール文書を作成することもある。

 

仮に1通の文書作成に平均7分かかっていたとすると、私のメール文書作成にかけている業務工数は月間12.83時間となる。これは労働時間を1日8時間として換算すると、1.6日間分に相当する。驚くべき工数だ。塵が積もって山となっている典型例と言える。

 

私はこのメール文書作成について業務効率化を図るため、「営業メール文書のテンプレート(雛形)化」に着手した。営業に関するメールは各案件によって多少の違いはあるものの、自社サービスへの問い合わせの対応や、商談後のお礼メール、アポイントの確認、提案内容の進捗確認、営業報告など、似たような場面が度々登場する。

 

しかし私を含め、多くの方がその都度、毎回ゼロからメール文書を作っている姿が見受けられる。これは大きな時間のロスである。営業メール文書の“テンプレート化”が業務効率化につながると考えた理由がここにある。

 

営業メール文書のテンプレート化にあたっては、まずは営業の場面を6つの大項目に分けることから始めた。

①お客様からの問い合わせ対応時、②初回面談時、③再面談時、④クロージング時、⑤契約関係フォロー時、⑥その他という6項目だ。 その後は更にこの6項目を中項目、小項目へと細分化していく。

 

表を見て欲しい。これは②初回面談時に利用するテンプレートを表しているのだが、中項目として「訪問後メール(契約確度高い)」「訪問後メール(契約確度低い)」「アポイントの確認」という3項目に分類し、さらにそれを細分化した小項目に至っては10項目に分類することができた。 この要領で大項目6種類を小項目まで細分化していくと、合計39種類のテンプレートが作成できた。

 

この39種類のテンプレートを案件の進捗や状況によりにうまく組み合わせ、さらに多少の手を加えれば、利用者のオリジナル文書となる。毎回同じような文書を0から作るよりも、はるかに効率が上がるはずだ。  

 

日常業務で外すことの出来ないメール文書の作成。改めてこの部分の効率化を図ってみてはいかがだろうか。

(筆・児玉和俊/週刊住宅2015.09.14掲載)


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