週刊住宅

公開日:2016年3月21日

第66回 人材採用で選ばれるポイント

第66回 人材採用で選ばれるポイント
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不合格者にも丁寧に対応

先週に続いて「採用」の話しである。いまや、「採ってあげる」から「入っていただく」時代になった。面接のあり方や、普段からの既存社員の心得等、会社をあげて採用に心を配る必要がある。簡単に人を採れる時代ではなくなったということを、会社全体で共有しなければいけない。

採用できて、会社に入社した後もそうだ。新人社員にはあなたは我々の仲間だよと、皆で歓迎して優しく接しなければいけない。会社になじめなくて、すぐ辞めてもらっては困るからだ。(藤澤雅義)

 

当社では、現在中途採用の募集をしているのだが、少々苦戦を強いられている。2016年1月の有効求人倍率が24年ぶりの高水準である1.28を記録するなど、各企業の採用が活発になっていることも理由の1つだろう。

応募の数が伸びないだけでなく、面接のオファーをしても返信がないとか、面接のドタキャンも少なくない。面接当日の朝に「インフルエンザになったので、日程を変更して欲しい」との申し出は最近よくあるパターンだ。1次面接合格者から2次面接を辞退されるということも目につく。

 

このように応募者からフラれる確率は、近年では群を抜いて「今」が高い。こういった市況の中で、採用側である我々にとって最も大切なことは「こちらが面接されている」という感覚ではないだろうか。自分達は選んでもらう立場にいるという謙虚な姿勢だ。それを具現化する中でポイントがいくつかある。

 

1つ目はスピード

応募から書類選考まで、面接の合否通知など、それぞれのフェーズで時間をかけすぎて上手くいくことはほとんどない。当社では、応募から書類選考の結果通知までは遅くても2日後まで、面接の合否は良い人材には「その場」で伝えている。こういったスピーディーな対応を意気に感じてくれる人は多く、入社したスタッフから、早い対応が好印象で入社を決断したという意見もよく聞く。

 

2つ目は、来社から面接までの印象

面接官の印象はもちろんだが、応募者が来社してから面接の場に案内されるまでの印象が重要になる。つまり、面接会場まで案内するスタッフの対応や、すれ違ったスタッフ達の雰囲気などだ。応募者にとっては、この部分こそが会社の第一印象であり、ここが悪いとその後の挽回は難しい。面接の場で「案内してくれた人の感じが良かった」との言葉をもらうことも珍しくない。

 

3つ目は、応募者全員に丁寧に対応すること

例えば、面接早々にこの人は採用できないと判断することもあると思うが、それらの応募者についても決して悪い印象で面接を終えないことだ。書類選考での不合格者にも丁寧なメール対応等は欠かしてはならない。採用しない相手だからと不誠実な対応をすれば、転職情報サイトなどに悪口を書かれたりもする。ネガティブな口コミ情報は採用活動に大きなマイナスになる。

 

採用が厳しい今だからこそ、良い人材はより一層大切な「財産」であるとも言える。謙虚な姿勢を意識しつつ、ぜひ「人財」の採用を成功させて頂きたい。

(筆:先原秀和/週刊住宅2016.3.21 掲載)


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