「ニュースにヒトコト! 気になるアレに注目!!」
このコーナーは、賃貸管理に関するニュースの中から気になるものをピックアップし、当社のコンサルタントがヒトコト言わせていただく企画です。
定期借家の普及には入居者のメリットをアピールすべき
定期借家制度 入居者の6割「知らない」
契約期間を限定して満了時に更新を行わない定期借家制度について、認知が広がっていない。
昨年1年間で賃貸住宅に住み変えた世帯の58.2%が制度の名前すら知らず、実際に定期借家契約を結んだ入居者は1.5%と過去最低の水準。
普及が広がらない理由について国交省は「空室率の上昇で普通借家契約を望む家主が多いのでは」としながらも、具体的な原因の特定はできていない。(全国賃貸住宅新聞 2016/7/22)
入居者へメリットのアピールを
入居者が、定期借家契約で契約することのメリットを感じられるような仕掛けがなければ、定期借家契約の周知が入居者に広まっていくことは難しいし、ただ定期借家契約の存在を知ってもらうことそのものには、あまり意味は無い。
大切なのは、定期借家契約を知ってもらうことではなく、この方式で契約をしたい、しても良いと思ってもらえることだろう。
そのためには、
1)一般的な定期借家契約は、更新が無い期間限定の契約であるために、通常の家賃よりも安いことが多い
2)当社が採用している「再契約型」定期借家契約では、近所に迷惑をかけるような不良借家人などを、再契約しないことで退去させ易いことから「良好な住環境」が形成されやすい
といった、借り手側にもメリットがあるのだということを、我々管理会社や仲介会社、そしてオーナーも一層意識して、発信していくべきなのかもしれない。 (オーナーズエージェント株式会社 先原)
募集物件の入退室管理に歓迎
リクルートがスマホで開閉する玄関錠、不動産内覧向けに特化
リクルートテクノロジーズが2016年7月28日、スマホ操作で開閉できるサムターンカバー型の玄関錠操作ユニット「iNORTH KEY(イノースキー)」の販売を開始。
賃貸や分譲物件の内見に特化した製品で、開閉権限を付与できるスマホの数を無制限にできるのが特徴。
このほか、(1)設置・取り外し時に工事や固定金具の取り付けなどが不要、(2)装着可能なサムターン錠の種類が多い、(3)いつ、誰が、どの玄関錠を解錠・施錠したかの履歴を確認できる--といった機能がある。(日経情報ストラテジー 2016/7/28)
募集物件の入退室管理に
価格が比較的リーズナブルであること、取り付けに工具が不要で別の部屋への付け替えも容易そうであるといった、利用へのハードルが低くなるように開発されていることがありがたい。
賃貸物件の空室が犯罪に利用されるといった事件が起きている昨今では、「空室の入退室管理」が一層求められるようになってきているので、こういった商品が続々と登場していることはオーナーや管理会社にとって歓迎すべき流れだろう。 (オーナーズエージェント株式会社 先原)
iNORTH KEYの詳細情報はこちら。