不動産業界や不動産に関わる資格の中でも、難易度・知名度・人気度がトップレベルの「宅建」。
宅建の受験者数は少しずつ増加しており、合格者も増えている一方で、受からない人も一定数存在しています。宅建を受ける方の中には、受からないことをついつい考えてしまう方もいるのでは無いでしょうか。
合格するために欠かせないのは、受からない人の特徴を押さえておき、受からない人の逆をいくことです。この記事では、宅建に受からない人がどのぐらいいるのか、宅建に受からない人の特徴について解説します。
宅建に受からない人はどれくらいいる?合格率調査
宅建の合格率は13~17%を推移しています。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和3年(2021)10月試験 | 209,749人 | 37,579人 | 17.9% |
令和2年(2020)12月試験 | 35,261人 | 4,610人 | 13.1% |
令和2年(2020)10月試験 | 168,989人 | 29,728人 | 17.6% |
令和元年(2019) | 220,797人 | 37,481人 | 17.0% |
平成30年(2018) | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% |
平成29年(2017) | 209,354人 | 32,644人 | 15.6% |
平成28年(2016) | 198,463人 | 30,589人 | 15.4% |
平成27年(2015) | 194,926人 | 30,028人 | 15.4% |
平成26年(2014) | 192,029人 | 33,670人 | 17.5% |
平成25年(2013) | 186,304人 | 28,470人 | 15.3% |
20万人受けてその年の合格率が15%だった場合、受かる人は3万人、受からない人は17万人です!圧倒的に落ちた人の方が多いですね。
宅建に何回で合格する人が多い?
宅建って「一発で受かった!」人もいれば、「何回受けても落ちる」という人もいますが、合格する人の平均受験回数は約2回だそうです。
「だったら1回落ちてもいいか〜」
いえいえ、宅建に合格した人の内、40%以上の方が1回で合格しています。
何度も受験する方が多いので平均回数が上がっているのでしょう。ちなみに2回目で合格した方が約30%で合格しているので、70%の人は2回以内に合格していることがわかります。
プロ以外のアドバイスを信じすぎない!まぐれで合格した人もいる
宅建を持っているけど、予備知識が違う法律の専門家など宅建受験のプロではない人の意見をよく見かけます。
「勉強に慣れていない人」「勉強のコツがわかっていない人」「試験のコツがわかっていない人」はそのような方の試験についての勉強方法を聞くのはいいと思います!
しかし、特殊なケースでの宅建についての具体的なアドバイスを信じすぎるのはおすすめできません。
宅建は計算上なら運が良くても悪くても50問÷4=12.5問は受かる計算になります。それに選択肢「3」が一番多いらしいので、さらに最低限の受かる可能性は上がりますね。そこから12,3点取ることができれば合格ラインに達します!
少しの勉強と運でたどり着けそうですよね!
そんな方がよく「宅建は独学で余裕」「勉強してなくても大丈夫!」と合格エピソードを話しています。しかし、その方のアドバイスを聞いても受かる可能性は少ないことは、わかりますよね。
「必ず合格する!」という強い気持ちがあるなら予備校の先生やプロのアドバイスを信じましょう。
宅建試験は難化してる?
宅建試験は難化傾向にあると言われています。
宅建試験が国家資格になりどうしても取りたいという人が増えたので、受験生のレベルが上がったにも関わらず、合格率は変わっていません。
要するに前は合格するくらいの学力はあったのに、落ちてしまう人がいます。
宅建に受からない人の特徴は?
宅建に受からない人には特徴があります。
1.宅建試験の内容がわかっていない
そもそも宅建とはどのような試験なのかを知れなければ、どのように勉強を進めれば良いのかわかりません。
ここからは、宅建試験がどのような試験なのか簡単に説明します。
【4科目の内訳】権利関係
権利関係の問題は14問出題されます。権利関係は民法という法律の知識が問われます。
民法の言い回しや用語は独特で、勉強したことがない人や普段から契約書を読まない人には新たな言語かと思うくらい何を言っているかわかりません。
例えば民法では、「知っている=善意」「知らない=悪意」と言います。
初めて聞く方もいるのではないでしょうか?
勉強のコツは考え方と一緒に暗記します。
法律を唱える弁護士の気分で口に出しながら勉強すると頭に入りやすいです。
難しい点は自分の中の善悪ではなく民法の判断する善悪の基準を持って考えるところです。
自分の考え方を民法に合わせるつもりで考えることをおすすめします。
【4科目の内訳】宅建業法
宅建業法に関する問題は20問出題されます。この部分は得点源になりやすいため、20問満点を目指して勉強しましょう。
内容はひたすら暗記で、ひっかけ問題ばかりです。
間違い探しで遊ぶように問題を解くことをおすすめします。
【4科目の内訳】法令上の制限
法令上の制限に関する問題は、8問出題されます。こちらも暗記ですが、理論や考えを一緒に覚えることをおすすめします。
例えば、非常用昇降機は31m超の建物につけなければなりませんが、なぜ31mなのかを考えると覚えやすいです。
【4科目の内訳】税その他
税その他に関する問題は、8問出題されます。3問は税に関する問題で、5問は統計などです。
税金はとても幅広く、どれも似たような税制なので暗記が難しいです。
宅建業法が完璧でなければ宅建業法に時間を費やした方がいいと思います。
統計そのほかは1ヶ月前くらいに予備校がどのような問題が出るか発表するのでそれを覚えるくらいで良いでしょう。
勉強するために最低限知っているべきなのはこんな感じです。
あとはそれぞれの科目について勉強しながら感覚を掴みましょう。勉強しているうちにさらに問題の出題の傾向や、独特の言い回しが掴めてきます!
2.闇雲に解いてる
宅建試験は闇雲に問題を解いているだけでは身になりません。宅建の勉強は過去問を解けば合格できるとほとんどの方が言います。
その通り!過去問を解くことができれば合格できます。しかし!闇雲に過去問を解くだけでは合格できません。
過去問を何度も解いていると問題を覚えてしまいます。
問題を覚えても
- 問題の解き方
- 誤っている選択肢のどこが間違っているか
これらがわかっていないと、過去問を12年分解いても合格できません。
過去問を解くなら50問で4択あるので200問正解できるように勉強しましょう。
3.時間を取らない
どれだけ勉強のやる気があっても、勉強の方法があっていても物理的に時間がなければ合格できません。
- 仕事を早く切り上げる
- 飲み会を断る
- 友達や恋人に理解してもらい数ヶ月間遊ぶのを辞める
- 家事は諦めて業者に頼む
- 家族に頼る
など削れる時間はたくさんあります。
例えば断酒はおすすめです!たとえ参加しなければならない会社の飲み会があっても「断酒してるので〜」と普段から周りに言っておけば、今の時代飲まなくても強要されませんし、帰ってから勉強の時間が取れます。
社会人の方は有給も、楽しい夏休みも勉強に当てることになります。
誘惑を断ち切って合格しましょう!
4.お金をかけない
お金はなるべく掛けたくないでしょう。
しかし、必要なお金は掛けましょう!
落ちたらその分無駄にすることになるため、正直お金はかければ掛けた分だけモチベーションに繋げやすいです。
例えば、宅建に関する知識がほとんどない初学者の場合には、正しい知識を正しい解釈でインプットする必要があります。
おすすめは「スタケン」です。動画講座、テキスト、勉強サポート、アプリもあるので勉強に必要なものが隅々まで揃います。
宅建に次は受かる方法まとめ
この記事では宅建に受かる人の特徴をまとめました。特に以下の4点については確認しておきましょう。
- 宅建にどんな問題が出るのか、出題の特徴を知っている
- 過去問を闇雲に解かない
- 時間を作る
- お金をかけるべきところにはかける
この記事を読んでいる方は宅建に落ちた経験がある方が多いのでしょうか?宅建は合格率が低く、何度も受けることは珍しくありません。まずは学習の仕方を工夫しながら勉強を進めていきましょう。

宅建士を一発取得(2009年)|保険営業マン→塾講師×金融ライター|FP2級×宅建士×TOEIC815点×ITパスポート|35歳|海外旅行が趣味|スタケンブログをご覧のみなさまが合格を勝ち取るためのノウハウを徹底解説します!