管理業務の見える化
前回は、商品のつくり方をアートアベニューの事例を踏まえながらご紹介いたしました。
みなさん、差別化されたサービス、ブルーオーシャンを狙える画期的な商品はできましたでしょうか?
その素晴らしい商品は、きちんとオーナー様に知っていただかなくてはなりません。
そこで今回からの4回は、サービスや企業の認知度を上げるための手法をお送りします。
第1弾の本日は、営業する上で【即効性】のある「管理業務の見える化」についてです。
なぜ「見える化」が必要?
みなさんは何かにお金を払う時、その「対価」について自然と考えているはずです。
例えば、お腹が空いて何かを食べる時、質や量、サービスにおいて、支払う金額に見合っているかをジャッジし、納得してお店を選んでいるのではないでしょうか。その支払う金額が高くなるほど、人はシビアに判断するようになり、情報を集めようとします。
ですから、この世の中にはメニューやカタログ、サンプル、口コミといったものが溢れているのです。
これは賃貸管理においても同様で、オーナー様に管理料を支払う意義を分かっていただくことが重要となります。
何をしているかよく分からない、他社との差が見えにくいサービス「管理」だからこそ、見える化し、納得していただく必要があるのです。
無償管理の有償化にも効く!!
貴社には無償管理をしている物件が何戸ありますか?
サービスの見える化は、無償管理を有償化する際にも効果を発揮します。
無償管理と有償管理のサービス内容の差と、それによってオーナー様が受けるベネフィット(価値)を明示することができれば、これまで無償で管理してきた物件も有償化することは十分に可能です。
その無償管理、半分でも有償化することができたら… 売上はどのくらい増えますか?
見える化、実践
すぐ使える!アートアベニューの事例
- 【1】管理サービスのパンフレット
- 【2】リーシングレポート
- 【3】入居者対応報告
- 【4】巡回報告書
- 【5】オーナー様向け情報誌
【1】管理サービスのパンフレット
アートアベニューでは、管理サービスの内容や特長、他社との差別化ポイントをまとめたパンフレットを作成し、活用しています。 毎月の管理料の対価をきちんと分かっていただくことが管理獲得の近道になるからです。
当社でも管理受託パンフレット制作サービスを行なっています。詳細はこちらからご確認ください。
【2】リーシングレポート
空室物件の反響数や内見数、非成約要因をまとめたレポートの提出も「見える化」のひとつです。
問題点を客観的に見せることができれば、オーナー様に改善提案を受け入れてもらいやすくなります。
また、レポートには客付けのための販促活動も載せるため、オーナー様から見えにくい業務をアピールすることも可能になります。
【3】入居者対応報告
設備故障や騒音トラブルなど、入居者からの連絡はすべて「対応報告書」として毎月オーナー様へ送付しています。
入居者の不安・不満を解消したという「結果」だけでなく、どのように動いたかとい う「経過」を伝えることで、自社の存在感をアピールしています。
入居者対応報告書が出せるコールセンターの詳細はこちらから。
【4】巡回報告書
物件の巡回でチェックした設備や清掃状況などを、物件各所の写真とともにレポートとしてを提出しています。
こういった「通常行っている業務」も、見える化することができれば、管理業務が多岐にわたっていることを理解していただくとともに、修繕や空室改善提案の資料としても活用できるようになります。
【5】オーナー様向け情報誌
市況、法改正、空室対策、相続、建物維持管理、最新トピックスなど、オーナー様の役に立つ情報を、毎月1回、会報誌としてお届けしています。
貴社オリジナル情報誌の制作代行を行なっています。詳細はこちらからどうぞ。
見える化を成功させる心得2つ
いかがでしたでしょうか?
今回はサービスの見える化についてお送りしました。
1.支払う金額に見合う「対価」を見える化する
→オーナー様に管理料を支払う意義を納得していただく
2.オーナー様に管理料を支払う意義を納得していただく
→オーナー様のベネフィットの違いを理解させることで、 無償管理を有償化に。
今回ご紹介した「見える化の事例」はすぐに始められることもありますが、社内体制を構築しなければならないこともあります。新年度をこれまでとは違う年にするために、この閑散期に体制づくりから考えられてはいかがでしょうか。