不動産プレーヤーが日本一輝く場所
プレゼン大会で互いの成功体験共有
今年で4回目になるのだが、日本エイジェント(松山)、クラスコ(金沢)、そして弊社(東京)が運営会社となって、また本誌「全国賃貸住宅新聞」さんにも後援いただいて、REAA(リアル エステイト エージェント アワード)の全国大会が10月7日(水)に開かれる。
今年は名称をもっとわかりやすくしようと、「REAA不動産甲子園」と名付けた。そして、今年は新型コロナの影響もあり(10月はさすがに収束しているとは思うのだが)、WEB開催で行うこととした。
新型コロナ騒動以前と以後では、WEBミーティングやテレワークへの意識と実施が大きく変わることが予測されるが、その実験も兼ねて、全国大会をユーチューブのライブ配信で行い、一般に無料公開して、全国の不動産業者が視聴、参加できるようにしたいと思う。
投票についても、各視聴者全員がQRコードから投票サイトにアクセスして投票に参加できるようにする。最優秀のプレゼンターには賞金30万円〜50万円の進呈を予定しているので、是非応募してほしい。
「不動産甲子園」は、「不動産プレーヤーが日本一輝く場所」として、「個人の発想と実行力で、優れた企画、業務の改革・改善に挑戦した不動産プレーヤーを表彰する」 ものだ。
全国大会では8人〜10人のプレゼンターが、一人あたり10分の持ち時間で各自の取り組みを発表する。スクリーン上に映るパワーポイント等のプレゼンシートも練りに練ってのプレゼンだ。
そもそもなぜこういったプレゼン大会を始めたかを説明したい。運営会社3社では、元々社内で、各部署の「自慢コンテスト」をやっていた。こういう取り組みをして上手くいった、こういうアイデアで業務を改善したという成功体験のプレゼン大会を行って順位を決めたりしていたのだ。これは、各部署が何をやっているかをお互いに知る機会にもなるし、新しい企画やアイデアを共有して切磋琢磨するきっかけにもなる。なによりプレゼン大会を「お祭り」にすることによって、楽しいのだ。
これを全国規模に広げて、全国各地からプレゼンターが登壇して優劣を争ったら面白いね、業界発展に繋がるね、ということで「REAA」は始まった。
歴代優勝者は第1回は、「タウンマネジメント」への取り組みだった。
自分たちが営業しているエリアの活性化を図るための活動が評価された。
第2回は、「会社に保育園」だ。結婚した社内の同僚が、子供ができても保育園が足らないので、職場復帰できなくなると思い、そうだ会社に保育園があればいいと思いつき、会社を説得し、助成制度を活用しながら店舗の横に実際に作ってしまったという成功ストーリーだ。
第3回は、大手企業の古い社宅をリノベーションして「原っぱ団地」に変え、カフェ、農園、保育園を併設して地域コミュニティを創生する賃貸住宅を企画・リーシングしたものだ。それぞれ、創意工夫があり大変説得力がある素晴らしいものであった。
しかし、こういった会社を巻き込んで大きな企画になったものでなくてはいけないわけではない。特に、REAAを始めた趣旨で忘れてはいけないのは、「個人の取り組み」を表彰しよう、ということだ。営業パーソンなどと違って、普段陽の当たらない目立たない部署にいる人が、意外に凄いことをやっていた。そういうことを社内で「発見」して、全国大会に押し上げてプレゼンしてもらう、というのでいい。些細なアイデアでいい、地味だけど意外に凄い、それは会社の利益をつくるし、一人当たり生産性を上げるものだ、と判断されるものならいいのだ。
審査は、①独自性(工夫に富んでいるか)、②応用性(他組織でも応用可能か)、③新規性(目新しいか)、④影響力(組織や業界への影響力)、⑤プレゼン力(明確さ、時間)、の5つの評価基準で行われる。
当社の場合だと、各部署で最初の予選を行い、そこで選ばれた各部署の代表者が、社内全体の「グッジョブアワード」に出場し、会社から一人全国大会に参加するという手順で行っている。
第1回は総務の女性、第2回はリーシング担当の女性、第3回は滞納処理を担当する男性社員が会社の代表として選ばれた。全国大会では皆残念ながら入賞できなかったが、社内での選考会(グッジョブアワード)は、ライブハウス会場で行い、パーティ形式で応戦合戦をしながら大いに盛り上がった。
全国大会に出場したものは、「20○○年不動産甲子園全国大会出場」の名誉が与えられる。名刺に明記してもいい。この大会がいいのは、自分の活動が社内の皆から評価される、ということだ。それはとても誇り高いことだし、名誉なことだ。そして、全国の場で評価されればもっと素晴らしい。
今年は、8月10日が応募締め切りだ。奮って応募してほしい。