内見で目につきやすい重要設備「シューズボックス」
気になる収納量、物件選びの最初の判断ポイントに
オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」
今回、注目する空室対策は「シューズボックス」です。
内見のとき、玄関ドアをくぐってまず目につくシューズボックスは、内見客が抱くお部屋の第一印象を大きく左右します。
というのも、シューズボックスは玄関設備の中でもとりわけ大きいため、内見時にどうしても目立ってしまいがち。色や素材、劣化具合は、良くも悪くも玄関の見栄えにダイレクトに影響してしまいます。
そのうえ、肝心の収納量は、内見客が物件を選ぶ最初の判断ポイントに。所有する靴の数に対して、内見先のシューズボックスで「十分収まるかどうか」「他の物を入れるゆとりはあるか」といったことは多くの内見客が気にすることです。
コスパ良し、後付けもしやすい
では、靴の収納量は具体的にどのくらいあればいいのでしょうか。
靴の数は個人差が大きいですので、一概には言えませんが、ファッション情報メディア「CUSTOM FASHION MAGAZINE」が《靴に関するアンケート調査》で興味深い結果を発表していますので、ご参考にしてみてください。
《男女別・靴の所有数の割合》
男性 |
2~3足:28.9%、4~5足:40.2%、6~9足:23.3% |
女性 |
4~5足:25.1%、6~9足:37.5%、10~14足:17.9% |
【参考】靴に関するアンケート調査・ランキング(CUSTOM FASHION MAGAZINE調べ)
お部屋の玄関サイズで確保できる収納量は変わってきますが、シューズボックスは比較的後付けのしやすい設備と言えます。設置費用はピンからキリまでで、よく見る棚タイプのものなら5万円程度から。工期も1週間以内と短いため、繁忙期前の空室対策にも適しています。
管理物件のシューズボックスに課題があるなら、ぜひ一度オーナーに提案してみてください。
シューズボックスの機能と種類
見た目重視なら「飾り棚」
シューズボックスにもさまざまな種類がありますが、女性やカップルなど、お部屋の見た目を気にしやすいターゲットには、「飾り棚」のあるシューズボックスがオススメです。棚の上部や中央部にあるオープンスペースに写真を飾ったり、おしゃれなインテリアを置いたりすれば入居者好みの玄関を演出できます。
加えて、飾り棚は毎日使う鍵などの定位置としても実用的。内見時の印象アップのために、内見グッズをまとめたバスケットや、造花を入れた花瓶、芳香剤などを置いてもいいかもしれません。
また、すでに棚タイプのシューズボックスがあるのなら、棚の化粧板をリフォームするだけでも十分。低コストながら玄関の見栄えをガラリと改善できるはずです。
「ルーバー扉」「ミラー付き」で機能性アピール
お部屋の印象改善に役立つシューズボックスですが、一点注意したいのが通気性。靴などを棚板で覆ってしまうと、どうしても棚内部に空気がこもり、カビ・悪臭の原因になってしまいます。
そこでオススメが「ルーバー扉」の付いたシューズボックスです。羽板(はいた)状の扉から空気が循環しますので、棚の通気性が改善されます。そのうえ、見た目もおしゃれなものが多く、設置するだけで玄関のワンポイントになってくれるかもしれません。
また、機能性を求めるなら「ミラー(姿見)」付きのシューズボックスも入居者に人気です。外出時の服装チェックはもちろん、鏡があることで光が反射し、玄関が明るくなったり、奥行きが出て広く感じられる効果も期待できます。
玄関が狭いなら「シューズラック」という選択肢も
コストパフォーマンスの高いシューズボックスですが、残念ながら玄関にスペースが足りず、取り付けられない場合もあるでしょう。しかし、諦めてはいけません。シューズボックスが無理でも、より細身なシューズラックなら設置できるかもしれないからです。
シューズラックは狭い場所でこそ真価を発揮する収納アイテム。玄関の角のちょっとしたスペースや、床から天井までの縦スペースを活用できれば、シングルはもちろん、ファミリー向けでも十分な収納量を確保できます。また、靴を収納しつつ“飾る”ことで、お店のような雰囲気も演出可能。靴好きには嬉しい設備と言えそうです。
コストもかなり低めで、1戸当たり5000円以内でニーズに十分合った商品が導入できます。シューズボックスの設置が難しい場合は、ぜひシューズラックも検討してみてください。