空室対策100選コラム

公開日:2023年10月20日

空室対策「キッチン交換」解説。人気のシステムキッチン導入で水回りを一新

空室対策「キッチン交換」解説。人気のシステムキッチン導入で水回りを一新
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高コストでも入居率を大きく改善する「キッチン交換」

検索条件をクリアし反響獲得を目指す

オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」
今回、注目する空室対策は「キッチン交換」です。

キッチンの使いやすいさ・清潔感は、入居率を高めるうえで重要なポイント。特に女性や子育て世帯にとって、キッチンは日常生活の中心を占める場所と言っても過言ではありません。汚れや傷が目立ち部分的な補修が追いつかない・設備が古く機能的でないといった場合は、思い切ってキッチンを丸ごと交換してしまうのも選択肢のひとつです。

その際、管理会社が押さえるべきポイントは、キッチン交換によりポータルサイトの検索条件となるチェック項目をひとつでも増やし、反響獲得へとつなげることです。せっかくオーナーを説得して高コストのキッチン交換を実現しても、以前と同じコンロなし(入居者持ち込み)や、調理台が狭いといった具合では付加価値の向上は叶いません。空室対策としてしっかりと効果が現れるよう、例えば「システムキッチン」「コンロ2口以上」「IH対応」といった人気条件をクリアし、集客力の強化を図るべきでしょう。

検索条件の最優先は「システムキッチン」

キッチン関連の検索条件はいくつかありますが、中でも優先してチェックをつけていきたいのがシステムキッチンです。全国賃貸住宅新聞社が毎年実施している「人気設備ランキング」でも毎回上位にランクインしており、2023年度は「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」ランキングで単身者向け7位・ファミリー向け4位という結果でした。

さらに近年は、コロナ禍で在宅時間が伸びたことで、キッチンの広さや使いやすさを求めるニーズも上昇。それに伴い、システムキッチンの人気もさらに高まっています。もちろん、オーナーにとっては大きな買い物となりますので、費用対効果を意識しつつ、システムキッチンと呼んで差し支えないキッチンを積極的に取り入れたいものです。

ちなみに、一般的なシステムキッチンとは、一枚板のワークトップ(天板)を中心に、流し台、コンロ台、収納、レンジフードが一体化したものを指します。大型キッチンやグリルがついたものを想像しがちですが、実際はコンパクトなものでもシステムキッチンとしての要件を満たす場合も。部屋面積だけで諦めてしまわず、システムキッチンとして設置できる製品を探してみてください。

システムキッチン以外でも付加価値アップを目標に

間取りや部屋面積の都合でどうしてもシステムキッチンを置けない物件もあるでしょう。その場合も、既存と同等のキッチンに入れ替えるのではなく、少しでも付加価値の向上を目指すべきです。

例えば、単身者向けの物件ならデザイン性に優れたミニキッチンで勝負するのもひとつ。コンロ下の収納部分をなくしたカウンタータイプや、独自性を売りにしたデザイナーズキッチン、シンプルなオールステンレスのキッチンなど、今では斬新なデザインの製品が多く登場しています。部屋の内装とのバランスを考慮しつつ、入居者の目を引くアクセントとなるようなキッチンを取り入れてみるのもいいでしょう。

ファミリー向けなら機能性で差別化

一方、ファミリー向け物件に設置する大型のシステムキッチンは、単身者向けと比べてデザインの方向性も異なりますので注意が必要です。狭いターゲット向けに攻めたデザインを選ぶよりは、人造大理石を使った天板や木目調の面材など、清潔感や明るさが感じられるデザインの方が無難かもしれません。

また、ファミリー向けのシステムキッチンでとりわけ重視したいのは機能性です。コスト面こそネックになりますが、ハンズフリーの水栓フルフラットのIHクッキングヒータービルドイン型の食洗器など、賃貸住宅では珍しい設備で差別化を狙うのもひとつです。

システムキッチンは形状も検討事項

システムキッチンを導入する際は、デザイン・機能だけでなく、間取りや物件ターゲットに合ったレイアウトにも留意したいものです。市場ではさまざまな形状の製品が登場しており、選び方次第で物件の使い勝手や印象を大きく変えることも可能。リノベーション提案の際は、キッチンを軸に居室全体のレイアウトも意識した効果的な空室対策を目指してみてください。

 

■壁付けキッチン
キッチン前面が壁に面する壁付けキッチンは、リビングやダイニングを広く確保できるメリットがあります。最近では対面式キッチンが選ばれることが多いものの、そこまで広くない物件で対面式を採用すると、かえって居室空間を圧迫してしまう危険も。その点、壁付けは居室を広く見せることができ、吊戸棚などを設置すれば収納力も高まるなど、狭い物件でも使いやすいキッチンと言えるでしょう。
一般的なI型キッチンのほか、スペースに余裕があるなら作業スペースを広く取ったL型キッチンを選ぶのも手です。

 

■対面式キッチン
居室と一体化したオープンキッチンと、一部が壁で区切られたセミオープンキッチンの2種類があります。どちらもリビングやダイニングと向かい合うため、入居者にとって家族とのコミュニケーションが取りやすい・開放感があるといったメリットが生まれます。また、前面に腰壁があることで手元が隠れ、作業スペースが見えづらい点も特長のひとつ。カップル・ファミリー向け物件におすすめのキッチンと言えます。

ただし、壁付けキッチンからの交換の場合、水道・ガスの配管工事や、床・壁・クロスの張り替え、換気扇の変更などの付帯工事も必要に。その分のコスト増加がネックとなります。

 

■アイランドキッチン
対面式キッチンの中でも、アイランドキッチンなら更に開放感のあるキッチン空間が実現。デザイン性が高い製品も多く、居室のアクセントとして訴求力アップに役立ちます。導入している賃貸住宅が少ないため、差別化アイテムとしても役立つでしょう。

デメリットは、対面式キッチンと同じく水道・ガスの配管変更など付帯工事にコストがかかることや、アイランドキッチン本体の価格が高いことなどが挙げられます。
また、設置するには居室にある程度の広さが必要ですが、キッチン片側を壁に接して、島ではなく半島状にしたペニンシュラキッチン(ペニンシュラは「半島」の意味)とすることで、必要面積を減らすことも可能です。

ペニンシュラキッチン

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●「キッチン交換」の掲載ページ(サンプル)


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