相談デスク

公開日:2021年8月31日

賃貸1R・1Kの空室対策に悩む管理会社にオススメ! 低コスト「見せる収納」で魅せるお部屋作り

賃貸1R・1Kの空室対策に悩む管理会社にオススメ! 低コスト「見せる収納」で魅せるお部屋作り
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「狭いお部屋×低コスト」の空室対策を考える

「1Rや1Kの稼働率を上げたいけれど、オーナーが出費を渋っていて…」

空室対策をしていると、よく突き当たるオーナーの出し渋り。稼働率を上げるにはリノベーションが必要だと伝えても、出費を嫌うオーナーの同意を得られず、効果的な対策を打てないことってありますよね。1Rや1Kといった面積の小さなお部屋だと選択肢も限定的ですので、コストをかけられないとなると対策はいっそう難しくなってきます。

今回寄せられた相談も、単身者向けの物件でリノベーションにコストをかけられない管理会社からの声でした。小さい部屋面積でコストを抑えた空室対策をするには、一体どうすればいいのでしょうか。

【相談ダイジェスト】

  • 管理物件で1Rや1Kの稼働率が落ちている
  • リノベーションをして稼働率を上げたいが、オーナーが出費を渋っている
  • 小さい部屋面積でコストを抑えた空室対策のアイデアを教えてほしいと相談
  • 間取り変更などの工事を必要としない空室対策はあるの?

専門家の回答

効果抜群! 手軽にできる「見せる収納」

単身者向けの小さな部屋面積でコストを極力抑えた空室対策というと、ちょっと難しい気もしますよね。

しかし、お部屋が狭いからこそ「収納力」を高められれば、かえって競合物件に差を付けやすい効果的な空室対策ができるかもしれません。

収納力を高めると言っても、ウォークインクローゼットを新設するような大掛かりなものではなく、壁や天井の空きスペースに天板などを取り付ける「見せる収納」で十分。

収納物こそ見えてしまいますが、扉がないぶん室内への圧迫感が減るうえ、最小限のコストで収納力を高めることができます。

 

加えて、お部屋の収納は、数ある入居者ニーズのなかで欠かせない要素と言っても過言ではありません。

たとえば、株式会社ウチコミの《2021年人気設備ランキング》によると、入居希望者に聞いた「入居するにあたり最低限欲しい設備」で、第1位「エアコン」、第2位「バス・トイレ別」につづき、第3位に「収納スペース」がランクインしています。

 

 

また、株式会社リクルートが実施した《一人暮らしのシングルに聞いた賃貸住宅設備ランキング2021》でも、「付いていて当たり前・付いていないと借りないと思う設備・仕様」の第3位が「クローゼット」という結果に。それだけ入居者にとって収納は無視できない要素と言えます。

さすがにクローゼットとまではいきませんが、低コストでもしっかりと収納力を高めてくれる「見せる収納」でも、空室対策として大いに役立ってくれるでしょう。

壁面収納・天井収納の効果的な活用を

では、「見せる収納」には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

よく見るのは、壁面や天井付近に天板や棚を取り付けた壁面収納・天井収納です。洗濯機や洗面台、トイレ、シューズボックスなどの上に設置すれば、空きスペースを収納に効率よく転換することができます。

 

【オープン棚】

「見せる収納」の基本とも言える扉のない棚全般を指します。収納として使えるのはもちろん、インテリア性も兼ね備えているので、備え付きの家具としてお部屋に配置すれば、それだけで物件の訴求力を上げることができるでしょう。

オープン棚のなかでも壁際に設置する「壁付きシェルフ」なら、キッチンやワークスペースの上に取り付けることで、棚下の空間を邪魔せずに収納を確保することができます。

一方、壁としても活用できる「間仕切りシェルフ」は、たとえば玄関と廊下、トイレと居室の間に置くことで目隠しにも効果的。また、リビングや寝室の一角に置くことで間取りそのものが変わったかのような印象を与えられます。

【可動棚】

棚板を支柱(棚柱)に沿って自分の好みの位置に動かすことのできる棚です。狭いデッドスペースにも設置しやすく、天井近くまで棚板を設ければ多くの収納スペースを確保できます。

 

【ピクチャーレール】

壁面に絵を飾るために設置されたレールのことを指します。賃貸住宅では絵に限らず、衣類や雑貨など、比較的軽いものを吊るすことで、ちょっとした収納としても使えます。

 

【ラブリコ(LABRICO)・ディアウォール(DIAWALL)】

いっそのこと、収納を入居者にDIYさせてしまう、という手もあります!

工具のいらない安全で手軽なDIYパーツブランドとして知られる「ラブリコ」「ディアウォール」を活用すれば、既成の2×4材を用意するだけで、天井と床を傷付けずに棚柱として突っ張ることができます。自分好みのDIY棚をかんたんに設置できるのはひとつの魅力でしょう。

 

このように収納家具やDIYレベルのちょっとした工夫で取り付けられる「見せる収納」は、低コストで手軽にできる空室対策です。

加えて、狭いお部屋でも導入しやすく、競合物件との差別化にも役立ちますので、オーナーに提案してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

壁や天井のデッドスペースを上手に使い、収納たっぷりのお部屋作りにチャレンジしてみてください。

※この事例は2021年8月のものです。ご紹介した考え方は一例であり、トラブル解決のプロセスは案件ごとに異なる旨、ご承知おきください。

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