全国賃貸住宅新聞

公開日:2023年2月13日

第165回 「知識がなければ始まらない」

第165回 「知識がなければ始まらない」
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基本知識の確認を徹底

テストで社員の学習量を測る

前回、弊社は就業時間の5%を学習にあてていると書いた。

 

「仕事ができる人」になるためには、「コミュニケーション能力」「場の空気を読む力」も大事だが、「知識」はもちろん大事で、そもそも「知らなかったら話にならない」のである。

 

そのための社内研修をおこなっているのだが、「基本的な知識チェックテスト」もおこなっている。図表をみてもらいたいが、切り取ってコピーして読者の方もぜひトライしてほしい。

 

 

全15問で、「時事」「リーシング実務」「ものの値段」「計数管理」「投資分析」の5分野から出している。弊社でおこなっているテストの抜粋版だが、少々難しい問題も混じってはいるが、実務をやっていれば解ける問題だと思う。

 

これくらいのレベルのものを知らなければ「仕事にならない」のではないか?15問で100点満点としたら、正解1問6.7点で計算してほしい。

 

クライアントと会って話をしているときに、「インボイス制度(Q1)が始まるね」と言われて、ポカンとしていたら、この人は世相に弱い人だな、大丈夫かな、と思われるだろう。

管理ビジネスの新しい法律(Q2)のことも受託営業では必須だろう。

 

公取(不動産公正取引協議会)が定めた徒歩1分が何m(Q3)かもしらないで賃貸の商売はできない。

 

Q4はこの情報を知らない人には難しいが、昨今のユーザーの情報リテラシーの高さは覚えておくべきだろう。

 

Q5は、答えられないとまずいだろう。不動産オーナーに空室対策を述べるときに必ず話すテーマだ。

 

Q6〜8はものの値段だが、オーナーに負担してもらう工事の金額は知っているべきだ。

 

Q9、Q10は基礎知識。㎡を坪になおすときに、3.3で割ってはいけない。

 

Q11では、自分の会社の現在の稼働率を言えないようでは、これまたまずい。

 

Q12は、ちょっと難しいが、私の著書「賃貸経営マイスター」に詳しく書いてあるので、できれば見てほしい。私は平均空室日数と稼働率(空室率)との関係性は必須の知識だと思う。

 

Q13~15は投資分析の知識だ。Q13は賃貸経営で一番大事な指標だし、Q14は投資利回りの基礎。

 

Q15は不動産投資で一番大事な公式だ。

 

これらは、通常の試験のように、点数で優劣を決めるものではない。

 

「これくらいは知ってないとまずいよ、まさか知らないということはないよね?」をチェックするテストなのだ。

 

ペーパーテストというと、学生時代の苦い思い出が蘇る人も多いかもしれないが、仕事に必要な基本的な知識を皆に平等に確認するのには、「テスト」しかないと思うのだ。

 


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