「宅建試験まであと3ヶ月しかない…」
「3ヶ月で宅建合格を目指したい!」
「宅建に3ヶ月で合格するスケジュールを知りたい!」
上記のように急に3ヶ月で宅建の勉強をしなければならなくなった、またはできるだけ短期間で確実に宅建に合格したい場合、どのようなスケジュールで勉強を進めていけば良いか悩みませんか?
3ヶ月で宅建合格を目指すのであれば、長期で合格を目指す場合とは異なる工夫が必要です。今回は3ヶ月で宅建合格するための勉強スケジュールや勉強する際の注意点、やるべきことについて紹介します。
[stken1]この記事で学べること
3ヶ月で宅建合格は可能
1日の勉強時間にもよりますが、毎日スキマ時間も活用して勉強をしていけば3ヶ月で十分合格が可能です。期間が短すぎず長すぎず、宅建初学者・経験者どちらにもちょうど良い期間と言えるでしょう。宅建合格のために必要な勉強時間は200~300時間が目安と言われていますが、これは宅建初学者でも合格できる勉強時間の目安であり、宅建受験の経験者であればもう少し時間を短縮することも可能です。
実際にスタケン宅建講座を利用した合格者のほとんどが7月から勉強を始め、また1日平均1時間~3時間の勉強で合格しています。
- <経験者の場合>勉強時間1時間×90日=90時間
- <初学者の場合>勉強時間3時間×90日=270時間
上記のように、初学者でも3ヶ月で十分な勉強時間を確保することができます。3ヶ月の短期間学習だからと無理に勉強の時間や量を増やす必要はなく、しっかりスケジュールを立てて計画的に勉強を進めていければ宅建合格は難しくなく、現実的な目標にできるでしょう。
宅建合格までの3ヶ月スケジュール
3ヶ月で宅建合格を目指すには勉強する手順を知り、その上で自分に合ったスケジュールを立てる必要があります。以下で詳しく解説します。
勉強手順
まず学習期間は関係なく、勉強の手順は以下のようになります。
①講義動画視聴・テキストで全体の内容を把握
↓
②過去問を解く(※)
↓
③分からないところはテキストや動画で理解する(※)
↓
④※を何度も繰り返す(スキマ時間も活用する)
↓
⑤模試・総復習
勉強スケジュール
上記の手順を以下のように期間を決めて行うと、切り替えもできて勉強しやすくなるでしょう。
<3ヶ月間の勉強スケジュール>
期間 | スケジュール |
7月・8月・9月前半 | ①講義動画視聴・テキストで全体の内容を把握 ②過去問を解く(※) ③分からないところはテキストや動画で理解する(※) ④※を何度も繰り返す(スキマ時間も活用する) |
9月後半・10月 | ⑤模試・総復習 |
では、さらに細かく期間ごとの勉強スケジュールを具体化させていきます。
7月・8月・9月前半
<POINT>
・4分野それぞれの特徴を知る
・インプット、アウトプット学習を交互にバランス良く行う
・動画視聴やスマホアプリを活用する
・スキマ時間の活用、スマホアプリで一問一答など問題数を多くこなす
まず勉強を始める際は、取り組みやすいと感じる分野からスタートさせるとスムーズに進められます。テキスト1ページ目から順番に勉強していく方法もありますが、人によって分野ごとに勉強しやすい内容と理解しづらい内容が異なるため、勉強の入り口が難しいと挫折につながりやすくなってしまいます。個人的には「宅建業法」分野から始めるのがおすすめです。
また、7月から勉強を始める場合はより効率的に勉強していく必要があるため、はじめからインプットとアウトプットの作業をバランス良く行うようにしましょう。最初のテキスト学習に時間をかけてしまうと、3ヶ月では他の勉強時間が取りづらくなってしまいます。
上記の①や③がインプット、②がアウトプットの作業です。インプットを7月、アウトプットを8・9月などと切り離して比重を変えて勉強すると記憶が定着しづらくなってしまうため、1週間ごとや3日ごと、あるいは1日の中で変えるなど交互にバランス良く行うようにしましょう。
この時期は過去問学習が中心になってきますが、インプットの作業は動画視聴、アウトプットの作業にはスマホアプリを活用すると、さらに効率が上がりスキマ時間にも勉強できるようになります。さまざまなツールを使って勉強を効率的に進めていきましょう。
9月後半・10月
・模試は最低1つ受けること
・模試を受けて緊張感や時間配分を経験する
・最後はいかに弱点をなくせるか
9月後半からは総復習の期間です。模試はさまざまなスクールでやっているので最低1つ、できれば2つは受けていた方が良いでしょう。それぞれのスクールで出題される問題を予想して作成されているので、試験対策として役立ちます。実際に私は、解いた模試の中から2~3問同じような問題が本番試験にも出たため、間違えずに解くことができました。
また、本番と同じような空気感の中で時間配分にも気をつけて解き進めなければなりません。宅建試験は2時間で50問解くため、単純計算で1問に使える時間は約2分半です。
しかし1問に2分半かけてしまうと、見直しの時間が確保できません。得意な分野はより早く解き、難しい問題や解答に迷った問題に時間を割くべきです。また難しい問題にあたった場合は、そのまま時間を費やしてしまうと大幅な時間のロスになるため、不安な問題はすべて後回しにした方が時間をコントロールしやすくなります。二重チェックの時間を考慮して1問1分で解くことを目指しましょう。
上記のような時間配分を例として挙げましたが、このような解き方は実践を積んでいなければできません。これも模試を受けるべき理由の1つとなり得るので、ぜひ受けてみてください。
あとは試験本番までに、総復習をして1つでも多く自分の弱点をなくしていくように勉強しましょう。
分野ごとの特徴・勉強ポイント
次に、4つの分野の特徴や勉強ポイントについて解説していきます。以下について把握しておくことで、より効率的なスケジュールを立てられるでしょう。
権利関係
権利関係から50問中14問が出題されます。法律に関して勉強をしたことがあったり法律の知識があったりすると、点の取りやすい分野ですよね。しかし、大半は普段なじみのない言葉が多く使われているため、理解に苦しむ分野です。
法律問題は暗記でどうにかなる内容ではありませんので、その年に改正されている民法を押さえ、状況をイメージしながら理解をしていくことを心がけてください。半分以上は正解できるようにがんばりたいところです。
宅建業法
宅建業法からは50問中20問と全体の4割出題されます。宅建業法は不動産業の実務にも必要な内容になっていて比較的覚えやすい内容なので、最初の勉強開始には進めやすい分野と言えるでしょう。
この分野は確実に点を取っていくように、20点満点取るつもりで勉強していってください。
法令上の制限
法令上の制限からは50問中8問出題されます。勉強していけば分かりますが、この分野では膨大な量の暗記が必要となります。たくさんの制度とそれに関する数字を覚えなければならず、私はテキストだけでは覚えきれず理解に苦しみました。
そのためテキストだけに頼らず、過去問をたくさん解いていってください。そうすると内容が少しずつ理解でき、暗記もしやすくなります。とにかく暗記に時間をかけることをおすすめします。
税・その他
税・その他からは50問中8問出題されますが、そのうち5問は宅建試験を受ける前に獲得できる「5問免除科目」となっており、免除されれば試験で解くのは残り3問のみとなります!
この分野も点を取り逃さないようにしたいので、暗記や統計データを基にヤマを張った勉強をしていってください。
勉強ポイント
上記のように分野ごとに特徴がありますが、3ヶ月で合格を目指すためには「宅建業法」と「頻出問題」に力を入れるようにしましょう。宅建試験は満点を取るように勉強するのではなく、合格基準点を満たすための勉強をするべきであり、「宅建業法」は全分野の中で最も配点が高く、勉強しやすい分野です。そのため奥の深い「権利関係」や暗記量が膨大な「法令上の制限」、「税」に時間をかけすぎてはいけません。
「頻出問題」も過去問の傾向を確認すればしっかり対策できます。より効率的な学習で、確実に点が取れるものを狙っていきましょう。
3ヶ月で宅建合格するために気をつけること
3ヶ月で宅建合格するための勉強法として、注意すべき点が4つあります。3ヶ月は合格を目指すのに十分な期間ですが、やみくもに勉強して合格できるわけではありません。以下の点に注意して勉強を進めていきましょう。
勉強法をすぐに決める
はじめに、勉強法をすぐに決めましょう。3ヶ月でどのように勉強すべきかスケジュールを立てると同時に、短期間のためやるべきことを絞り込む作業も必要となります。「独学」「通信講座」「スクール通学」などさまざまな方法がありますが、おすすめは「独学」か「通信講座」です。
「独学」はコストを抑え自分のペースで勉強を進められますが、進捗具合や理解度の判断がやや難しいです。「通信講座」はカリキュラムに沿って勉強を進められ、さらに質問できたり模試を受けられたりと“勉強を教えてもらうスクールの環境に近い状態”で勉強できますが、独学よりもコストがかかります。
どの方法で勉強するのが良いか、3ヶ月という期間での最適な方法を考えてみましょう。
民法に深入りしない
民法に深入りしないように注意しましょう。宅建試験に出題される分野で法律に関する内容の「権利関係」という分野があります。特に民法は奥が深く、内容や学習範囲が膨大です。民法の出題数は10問と多いですが、出題数を気にして深入りしてしまうとそこばかりに時間が割かれてしまい、他の勉強時間が削られてしまいます。1つひとつを深く理解しようとせず、基礎的な内容を把握してイメージしながら解く程度に抑えましょう。
古いテキストを使わない
3ヶ月学習でなくても言えることですが、古いテキストは使わないようにしましょう。古いテキストを使ってしまうと法改正後の変更点やポイントが押さえられないため、誤った内容で理解してしまいます。法改正前と後で過去問の正誤が逆になることもあるため、古いテキストは使わず最新のテキストを使って勉強しましょう。
勉強量を増やしすぎない
勉強量の増やしすぎには注意が必要です。「短期間であればその分勉強を詰め込んでやろう」というのは良い結果にはならないでしょう。宅建合格のための勉強法は守り、YouTubeやスマホアプリを活用することで効率的に勉強することができます。計画性もなくとにかく勉強量を増やす、という方法は逆効果です。しっかり3ヶ月間の学習スケジュールを立てて、無理なく効率的に進めていきましょう。
3ヶ月で宅建合格するためには環境づくりも重要!
3ヶ月という短期間で宅建合格するためには、普段の生活にも工夫や意識の変化が必要です。どのように勉強モードになる環境をつくるべきか、以下で詳しく解説します。
飲み会などお酒を飲む機会を極力控える
飲み会などお酒を飲む機会は極力減らすようにしましょう。気分転換にもなるためお酒を飲むのは悪いことではありませんが、飲む量が増えるほど思考能力が低下して、正常な判断ができなくなってしまいます。そのため、量を抑えるつもりでもつい飲みすぎてしまったり、後で勉強するつもりができなくなったりと勉強する時間に影響が出てしまいます。飲み会に誘われても断る勇気を持ち、また最優先事項かどうかを考えて行くべきか判断しましょう。
スマホは手元に置かないよう心がける
仕事連絡以外でスマホを使わないように習慣づけましょう。スマホは、すべてがスマホ1つで完結できるほど便利でLINEやゲーム、ネットサーフィンなど時間を取られるツールが詰まっています。その分勉強の妨げになりやすく、一度スマホを見てしまうとどんどん時間を奪われる可能性があります。そのため、勉強中は当然ですが普段の生活からスマホを遠ざけるように心がけましょう。スマホが手元にないことに慣れれば、勉強や他の時間が確保しやすくなります。
テレビを観る時間を減らす
テレビも観る時間を減らし、極力観ないようにするのがおすすめです。テレビはスマホと同様、一度観てしまうと集中してしまい、勉強の妨げになってしまいます。なかには勉強しながらテレビをつけ続ける人もいますが、音や映像が流れていると気が散ってしまい、特に暗記ものはなかなか覚えられなくなってしまいます。どうしても観たい番組があれば録画するようにして、少しずつテレビを観る時間や回数を減らしていきましょう。
一緒に勉強できる仲間を見つける
一緒に勉強できる仲間がいる、あるいは勉強している仲間の存在を知ることは、モチベーション維持に大いに役立ちます。勉強の苦労や遊びを我慢していることが共感できれば、「自分だけではない」と安心や励みにつながります。また、勉強の進捗具合や点数を比較するなどライバル意識を持って勉強することもできるので、相乗効果で点数UPも期待できるでしょう。
モチベーションを高める
合格するための環境づくりで、モチベーションを高めるのは非常に重要なポイントです。モチベーションが上がらなければ3ヶ月も勉強を継続できず、すぐに挫折してしまう可能性があります。メンタルの部分にはなりますが、モチベーションがなければ宅建合格は厳しい道のりと言えるでしょう。モチベーションを高めるため、以下の4つについて改めて考えてください。
- 宅建合格を目指す理由
- 宅建に合格すると自分にどのようなメリットがあるのか
- 勉強期間中に断っていたことが思いっきりできるイメージ
- 周囲の応援
気持ちが折れそうになったとき、上記のことを思い出せば自分自身を再度奮い立たせることができるはずです。モチベーションを高めて、勉強期間3ヶ月を乗り切りましょう!
まとめ
以上、3ヶ月で宅建合格するための勉強スケジュールの立て方を詳しく解説しました。
・勉強期間3ヶ月で宅建合格は可能
・3ヶ月の勉強は効率を重視する
・勉強ポイントを押さえ、合格基準点を満たす勉強をする
・注意点を把握する
・勉強の環境づくりも重要
勉強のスケジュールを立てるのは長期でも短期でも必要になります。3ヶ月で合格するには上記のポイントを押さえ、効率良く勉強できるようなスケジュールを立てていきましょう。
[stken2]