コンサルタントコラム

公開日:2021年10月29日

【コラム】「スマートホーム」で空室対策。賃貸管理会社が知っておきたい人気スマートデバイス

【コラム】「スマートホーム」で空室対策。賃貸管理会社が知っておきたい人気スマートデバイス
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賃貸管理の可能性に、挑む。

当コラムでは、「賃貸管理ビジネスを成功に導くためのポイント」を、オーナーズエージェントのコンサルタントたちが分かりやすく解説します。

今回のテーマは「スマートホーム」です。

知っているようで知らない「スマートホーム」

スマートスピーカーの普及率は6%ほど

皆さんこんにちは、コンサルタントの山城です。

沖縄の賃貸管理会社に10年以上勤めた後、入居者対応や空室対策などの経験を糧に、現在はコンサルタントとして全国の賃貸管理会社に向けて情報発信および管理サポートを行なっています。

 

さて、皆さんは「スマートホーム」って言葉、聞いたことありますよね?

最近、賃貸業界でも耳にする機会が増えたように思いますが、実際にスマートホームを見たことがある、使ったことがあるという方は少ないのではないでしょうか。

スマートホームといえば、よく知られているのはスマートスピーカーです。皆さんも「OK、Google」という呼び掛けや、AIアシスタントの「Alexa」「Siri」の名前はご存じだと思います。しかし、そんなスマートスピーカーでさえ国内普及率はたった6%ほどと言われています。

出典:電通デジタル「スマートスピーカーの所有状況」(2018)

 

流通量の比較的多いスマートスピーカーでこの数字ですから、複数の機器を連動させるスマートホームとなると、世間の認知度はまだまだ低いはずです。

そんなスマートホームですが、そもそもどういった住宅がスマートホームと言えるのでしょうか?

最近は、私がコンサルをしている管理会社からも「スマートホームって何?」「どんな魅力があるの?」という質問をいただくことが多くなってきました。トレンド設備とあって気にする企業が増えてきた印象です。変化の早い賃貸業界では、情報収集を怠けるとどんどん置いていかれてしまいますからね。

そこで今回、わたくし山城もスマートホームについての理解を深めようと思い、以前コラボセミナーをさせていただいた株式会社アクセルラボさんの本社を訪問。最新のスマートホームを見学させてもらいました!

いざ、アクセルラボさんの社内へ

アクセルラボでスマートデバイスを見学

スマートホームの定義とは?

スマートホームを表した上の画像を見ると、スマートホームでは、スマートフォンなどで操作できる複数の機器が家中で連動していることが分かります。

アクセルラボさんに話を聞いたところ、スマートホームとは「インターネットに接続できる機器を通じて家具・家電・設備・センサーなどが相互に連携し、住人がスマートフォンなどで総合的に管理することで、より便利な暮らしを実現する家」といった定義になるようです。

そして、住宅のスマートホーム化には、インターネットに接続できる機器=スマートデバイス(スマート設備)が必要となります。

では、スマートデバイスにはどのようなものがあるのでしょうか。アクセルラボさんの担当者が商品開発の現場を案内してくれました。ここでは、数あるスマートデバイスの中で、わたくし山城が特に気になったものを紹介していきます。

スマートホームを形作る最新デバイスたち

【スマートカメラ】

まずはスマートホームの代表格とも言える「スマートカメラ」。防犯カメラとスマートフォンをインターネット接続したスマート設備です。カメラが捉えた映像をスマートフォンからリアルタイムで確認できますので、防犯対策もばっちり。さらに遠方に住む家族の安否確認や、外出時のペットの見守りなどにも役立ちます。

ちなみに、私も上の写真のようなスマートカメラを個人的に使っているのですが、自宅にいる猫の様子を外出先からいつでも見られますので、とても満足しています。このさき手放すことはなさそうです。

 

【スマートホーム用の環境センサー】

お部屋の温度・湿度・照度などを計測し、ほかの設備と連動することで、司令塔として室内環境を管理してくれるのが「環境センサー」です。

いろいろな連動が可能で、例えば温度が上がれば冷房、湿度が下がれば加湿器、部屋が暗くなったらカーテンを閉めるといった、室内環境の変化に応じた細かな調整を自動でしてくれます。高齢者の熱中症対策や、ペット部屋の室温管理にも役立ちますので、ファミリー向けやペット可物件にもオススメです。

 

【ドア・窓センサー】

窓やドアの振動を感知し、開閉状態をスマートフォンに通知してくれたり、アラーム音を出してくれたりするのが「ドア・窓センサー」です。侵入者の撃退や高齢者の徘徊防止、金庫の安全強化など使い方はいろいろ。管理会社なら、管理物件の窓を開けっ放しにしてオーナーさんに怒られてしまうなんてミスも、このセンサーで回避できますね(笑)

 

【スマートホーム用の電動カーテン】

さまざまなセンサーと連動して自動でカーテンを開閉してくれたり、スマートフォンや音声で操作できる電動カーテンです。どうせなら、カーテンを閉め切った薄暗い室内より、窓から差し込む太陽光を浴びながら目覚めたいものですよね。このカーテンであれば、時刻に合わせて自動で動かすなんてこともできるので、朝日が昇る時間に合わせてカーテンを開けるなんて使い方ができます。

 

そのほか、アクセルラボさんの本社には、給湯器と接続して外出先からお湯張りなどができる「HA端子アダプター」や、ワンクリックで家中の家電をON/OFFできる「クリッカー」など多種多様のデバイスが揃っていました。

これだけデバイスの種類があれば、組み合わせを工夫するだけで、賃貸住宅でもいろいろなスマートホームを提案できるかもしれません。導入する際は、ターゲットとなる入居者ニーズに合った組み合わせを検討してみたいものですね。

★各デバイスの価格・詳細は株式会社アクセルラボにお問い合わせください。

山城オススメ! 低コストで叶えるスマートホーム

一押し「スマートロック+スマートシーリングライト」

このようにさまざまな商品が登場しているスマートデバイスですが、種類が多いぶん、人によっては何を導入すればいいのか分からなくなることもあるでしょう。

そこでアクセルラボさんでは、単身者向けやファミリー向けなど、ターゲットに合わせた各種パッケージプランを提案しています。

 

それに便乗するわけではないですが、実はわたくし山城にも、スマートホーム・ユーザーとしてオススメの組み合わせがあるのです。それは《スマートロック+スマートシーリングライト》です。

スマートホームと言えば、世間的にはスマートロックの方が有名ですよね。対するスマートシーリングライトはまだまだこれからという印象です。

しかし、この二つには大きな共通点があります。それは、どちらも「毎日のように使う」ということ。入居者にとって使う機会が多ければ利便性も感じやすいですし、目に留まりやすい設備ならお部屋の訴求力アップにも効果的です。空室対策に役立ちそうな組み合わせですよね。

 

【スマートロック】

スマートフォンで解施錠を管理でき、オートロック機能もある人気のスマートデバイスです。ハンズフリーでドアを開けられるうえ、鍵の閉め忘れや紛失も起こらなくなります。加えて、スマートフォンで合鍵の管理や解施錠のログを取ることもできますので、従来の玄関錠では考えられないセキュリティを確保できます。

また、目につきやすい設備ですので、内見者にアピールしやすいのも強みです。内見の効率化から入居後の満足度向上にまで活用できるので、空室対策にはちょうどいいスマートデバイスと言えます。

余談ですが、スマートロックは管理会社の業務改善にも役立ちます。スマートロックなら退去後に必要な鍵交換や、現地キーの設置といった工数を省けるうえ、メンテナンスも電池交換だけ。オーナーさんにぜひ提案したいものです(笑)

 

【スマートシーリングライト】

スマートホームの醍醐味は家中の家具家電をスマートフォンで一括管理することですが、それを実現する総合リモコンとなるのが「スマートシーリングライト」です。照明設備としてはもちろん、内部に赤外線装置が搭載されており、遮るもののない天井からエアコンやテレビなどの一般家電をまとめて操作することができます。

スマートホームというと、まだまだ導入のハードルが高いと思われる方もいるかと思います。しかし、《スマートロック+スマートシーリングライト》のように、比較的コストの低いデバイスでもスマートホーム化は実現可能です。

 

スマートホームはまだまだ普及率が低い分、強力な差別化対策にもなりますので、空室対策としてこの組み合わせをぜひ検討してみてください。

競合他社との差別化にも役立つ「スマートホーム」

スマート設備があれば家賃アップも可能

さまざまなスマートデバイスを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

アクセルラボさんの調べによると、最近はスマート設備の導入によって生活が豊かになるのであれば家賃が上がってもいいと答える入居者が増えているようです。

 

さらに、リクルートさんのアンケート調査(2021年)でも、満足度の高い設備ランキングと、次引っ越す際に欲しい設備ランキングで「スマートキー(スマートロック)」が新項目として追加。

満足度の高い設備ランキングでは上位人気に食い込んでおり、定番の「24時間出せるごみ置場」「追い焚き機能」「インターネット無料」などと一緒に注目を集めています。

 

世間での認知度は高まってきたものの、まだまだ普及していないスマートホームですが、裏を返せば入居者に訴求しやすいチャンスとも言えます。

また、スマートホーム化により入居付けの実績を作ることができれば、スマートホームに明るい管理会社として管理受託でも他社との差別化に役立つでしょう。

スマートホームは若い世代だけでなく、広い世代の心に刺さる良い設備投資だと感じています。ぜひ皆さんも、空室対策の選択肢としてスマートデバイスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

「スマートホーム」をもっと知りたい方へ

弊社では、無料のWEBセミナーを通して、スマートホームに関する情報提供を行なっています。過去には「コロナ後の売上をどう伸ばす? 競合ひしめく不動産“戦国時代”の生存戦略」という賃貸不動産会社向けセミナーも開催しました。

今後も定期的に開催していく予定ですので、気になる方はぜひご参加ください(開催日が決まり次第、弊社WEBサイトにて周知させていただきます)。

また、スマートホームによる空室対策でお悩み事がありましたら、お気軽に山城までご連絡ください


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