空室対策100選コラム

公開日:2025年8月12日

空室対策「ダイヤルポスト」解説。いつも目にする場所だからこそ綺麗に&便利に

空室対策「ダイヤルポスト」解説。いつも目にする場所だからこそ綺麗に&便利に
Scroll

第一印象をマイナスにさせないために陳腐化脱却

「顔の一部」だからこそ劣化具合に注意

オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」

今回、注目する空室対策は「ダイヤルポスト(ダイヤル錠式のメールボックス)」です。

物件の「顔」とも言われるエントランスの美観には、常に気を配っておきたいものです。
特に「メールボックス」は、毎日目にする設備であるうえ、物件に足を踏み入れた際の視界に占める面積も大きく、エントランスの印象を左右することになる要素のひとつ。見た目や使い勝手の悪いメールボックスが設置されていると、物件の印象に悪い影響を与えてしまいます。

管理している物件の中に、第一印象を下げかねないメールボックスはないでしょうか?

例えば、いまの時代にそぐわない、“南京錠”を用いて施錠する「ラッチ錠型」のメールボックス。
あるいは、本体がへこんでいたり、部屋番号のシールが剥げていたり、ステッカーが乱雑に貼られていたり、サビが浮いていたり…と劣化の目立つメールボックス。

こういったメールボックスは、本体だけでなく物件全体に対しても「古い」「不便そう」「管理が行き届いていないのでは」といった印象を付与してしまいます。客付けにも大きく影響するため、早急にオーナーに交換を提案しましょう。

ダイヤル錠タイプへの変更 要望次第では「可変式」も

多くの入居者は、日々の暮らし中で一日1回はメールボックスを開けるもの。加えて近年は、ネットショッピングの普及によって「メール便」の利用が増加傾向にあり、メールボックスを開ける機会も増えています。

日本郵便株式会社の「郵便物・荷物の引受物数」(2022~2024年)の公開データによれば、メールボックスへの投函によって荷物の受け渡しが完了する「ゆうパケット」の引受物数は、2022年は4億2594万個(前年比1.39%増)、23年は4億6264万個(同8.62%増)、24年は5億3722万個(同16.12%増)と、右肩上がりに利用数が増加していることが分かります。

ペーパーレス化の影響でDMなどは減少しているものの、メールボックスは入居者の生活の中でいまだ重要度の高い設備といえるでしょう。だからこそ、使いやすいメールボックスは入居者にとって嬉しいものです。

管理会社の皆様ならご存じの通り、現在のメールボックスの主流はダイヤル錠プッシュボタン錠タイプです。暗証番号で管理できるのでセキュリティ面も安心かつ、ラッチ錠型のような「鍵」の持ち運びも不要です。

また、これらには暗証番号の変更が可能な「可変式」タイプもあります。
万が一、物件内で窃盗・侵入などの事件が起こってしまった際、「窃盗の被害が心配だから暗証番号を変えたい」と入居者から要望があった場合などに対応できるため、いざという時に備えてあらかじめ可変式に交換しておくのもアリかもしれません。

投函口のサイズ・仕様にも注目を

前項で示したデータの通り、近年はゆうパケットなどのメール便の需要が高まっています。
内見時の印象アップや入居満足度の改善を狙うなら、このような厚さがある大きな郵便物が投函できるサイズの大型郵便受箱を提案していきましょう。

ちなみに、ゆうメールで送れる荷物のサイズは長辺34cm×短辺25cm×高さ3cm以内、ゆうパケットは3辺合計60cm、長辺34cm×高さ3cm以内と決められています。

日本郵便のHPでは、この規格に適合した大型郵便受箱の製品一覧が掲載されているので、商品選びの際には公式ラインナップも参考にしましょう。

なお、投函口は「大きさ」だけでなく、目的に応じて仕様にもこだわりましょう。
例えば、防犯面で安心感を与えたいのであれば抜き取り防止のためのガードが投函口についている製品を。
設置場所が屋外の場合は、配達物が濡れてしまわないように雨の侵入を防ぐ「防滴仕様」の投函口の製品を選びましょう。

宅配ボックス付きで+αの魅力を

2024.10.21 全国賃貸住宅新聞「人気設備ランキング2024」より抜粋

メールボックスを交換をするのならば、思い切って宅配ボックス一体型のメールボックスを提案するのもおすすめです。
宅配ボックスは、メールボックスに入らないサイズの荷物も非対面かつ盗難の心配なく受け取ることができるため、根強い人気を誇る設備となっています。

全国賃貸住宅新聞が実施する2024年版「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」ランキングでは、単身者向けでは2位ファミリー向けでは4位という結果でした。

宅配ボックスは非常にニーズの高い設備であるため、内見者の目に留まるだけではなく入居者満足度向上も期待できます。単なる交換ではなく、差別化対策としての「付加価値設備の導入」をオーナー様に提案してみるのはいかがでしょうか。

導入効果は「足切り防止」 デメリットと費用対効果を説明

ポスト本体の製品価格は、サイズや錠タイプによって変動しますが、およそ1戸当たり1.5万円から。設置工事費は10戸用のサイズで概ね5万円からを見積もりましょう。
宅配ボックスを追加する場合は製品・取り付け費用で15万円程度からが目安となります。

なお、工事が完了した後には、入居者に「メールボックスの新しい暗証番号」を周知する必要があります。工事の前後で入居者が混乱しないよう、適切な通知タイミングとスムーズな通知方法を考えておきましょう。

このように、メールボックスの交換にはそれなりの手間とコストがかかるため、「まだ使えるから…」と、本体の交換に消極的なオーナー様もいるかもしれません。

しかし、「古くて不便なメールボックス」はそれだけで物件の印象を悪くし、内見者の「住みたい!」の気持ちを削いでしまうリスクを孕んでいます。
交換を提案する際は、足切りされるかもしれないリスクと費用対効果を説明したうえで、オーナー様に「第一印象で損をしないための投資」を呼び掛けましょう。

すぐ提案、チャンスを逃さない営業必携ツール

空室対策100選

書籍『空室対策100選』発売中!

オーナーズエージェントでは、空室対策アイデアを100個つめ込んだハンドブック『空室対策100選』を好評発売中です。
営業社員に1冊持たせておくだけで、空室対策提案の採用率がぐんと高まります。オーナー提案ツールとして、この機会にぜひお役立てください。

●「ダイヤルポスト」の掲載ページ(サンプル)


初回相談無料

ゴリラの顔相談してみるバナナ

この一歩から、未来を変える方法が見つかります

現状を変えたいけれど、
取り組むべき課題がわからない。
そんな時もぜひご相談ください。
オーナーズエージェントが貴社と一緒に、
課題を見つけ出し具体的な解決法を考えます。

メルマガ登録

無料セミナー情報や事例などをお知らせします

ゴリラ メルマガ登録する