関連知識

宅建士のリアルな年収はどのくらい?資格が役立つ仕事とは

投稿日:2021年12月8日 更新日:




自分のキャリアアップのために資格取得を目指す方はたくさんいます。その中でも宅建士は人気の国家資格とされていますが、がんばって取得したところで稼げるかどうか、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夢見る年収ではなく、リアルな部分を知りたい!と言う方も多いでしょう。

そこで今回は宅建士の気になる年収や、資格を取得することによって役立つ仕事についてご紹介していきます。

宅建士になると稼げる?

宅建士になるだけでは稼げません。その資格を活かせる仕事に就く必要があります。十分に宅建士としての役割を果たすことができれば、稼いでいくことができるでしょう。

まず宅建士になると、不動産業などの宅建資格を必要とする業界では手当が支給されます。これは固定給に追加されるものであり、「宅建士」であるだけでもらえる手当なので、不動産業などに就職した場合にはあらかじめ申告しておきましょう。
さらに、宅建士でなければできない独占業務が存在します。その業務を行うことによって、別途インセンティブが入る可能性があるのです。多くの会社では歩合制になっているため、売上次第でいくらでも月の報酬を上げていくことができます。

このように、宅建士になるとそうでない方よりもできる仕事が増えるため、稼ぎたい方はコツコツとそういった業務をこなしていくと良いでしょう。

宅建士のリアルな年収

宅建士のリアルな年収は会社の環境や年齢、さまざまな条件によって異なりますが、一般的には年収400~600万円が平均的な数字だと言えます。
個人差のある仕事のため、平均年収を出すのが非常に難しいように感じます。20代前半でも年収800万円以上稼いでいたり、40代前半で年収400万円以下だったりと実力社会でもあるからです。

分かりやすく、条件ごとの平均年収を以下で解説していきます。

企業別

企業の規模によって宅建士の年収は変わってきます。大規模・中規模・小規模のいずれかによって、手当の金額や固定給も変動するからです。さらに役職につくかどうかによっても変わるため、企業の規模は大きな判断材料の1つと言えるでしょう。

企業別の平均年収は以下のとおりです。

大規模企業 約600万円
中規模企業 約500万円
小規模企業 約470万円

年代別

現在、各業界で幅広い年齢層の宅建士が活躍しています。年代によって年収が変わるのかと言うと、厳密には宅建士である25歳の方、宅建士である50歳の方と、どちらも年齢だけで収入が変わるわけではありません。
ですが実際には会社に勤務していると、年齢が上がることによって役職がついてきます。役職手当がプラスされるため、宅建士も年代によって年収が変わってくるのです。

年代別の平均年収は以下のとおりです。

20代 300~400万円
30代 400~500万円
40代 500~600万円
50代 600~650万円

地域別

地域によっても宅建士の平均年収は異なります。地域別の平均年収は以下のとおりです。

東京都 約700万円
大阪府 約650万円
青森県 約430万円
沖縄県 約430万円

取引される不動産の金額が高いほど、宅建士の収入に反映されます。
そのため物価の高い東京はダントツ年収も高く、沖縄や九州、地方は東京に比べて低い傾向にあるのです。

宅建士の資格手当

宅建士の資格を取得すると、マストで活かせる不動産業界では「宅建手当」が支給されます。
宅建手当の相場は1~3万円前後であり、高いところだと5万円程度支給される企業もあるようです。
ただし、宅建士の数がすでに満たされている会社や、特に資格を必要としない会社の場合には手当が支給されないこともありますので、宅建手当が支給される会社かどうかは事前に確認しておきましょう。

宅建資格が役立つ仕事

マストで役立つ業界

①不動産業

さまざまな業界で役立つ宅建資格ですが、まず資格を目指すのは不動産業界にいる方がダントツで多いでしょう。それは宅建資格がなければできないことがあるからです。不動産を扱う取引の場合、契約業務に「重要事項説明」というものがあります。その説明は宅建士でなければ行えません。
また、宅建業を営む会社では5人に1人の割合で宅建士の従事が義務づけられているため、宅建士がいなければ営業ができません。

極端に言うと“会社にいるだけ”で良いのです。そのため、実務で役立つのはもちろんのこと、さらに資格があるだけで役立てることができるのは不動産業だけと言えるでしょう。
不動産業は賃貸・売買の仲介業務や管理業務、運用コンサルなど業務内容の選択肢は多いので、どのように資格を活かしたいかを考えた上で就きたい業務を決めてみるのも良いですね。

②建築業

建築業は不動産業と密接している関係であるため、宅建資格が役立つことはなんとなく理解できるでしょう。具体的には宅建資格を持つ人がいることによって、自社で建築から販売まで一貫して行うことができるのです。
建築業は建物を建てることが主な仕事になりますが、宅建士がいれば自社でその建物を販売することもできます。いない場合には不動産会社に販売業務を依頼するため、仲介手数料を支払わなければなりません。
自社で販売業務を行うには宅建業の免許を取得する必要があり、会社が宅建業の免許を取得するには宅建士の存在が必要不可欠なのです。

今はコスト削減のために、不動産会社と建築会社が1つになっている会社や、グループ会社になっている会社がたくさんあります。これは、建築業でも宅建士の役割や存在が大きなものであることを示しています。




あれば役立つ業界

①金融業

銀行や保険会社などの金融業でも、入社した際には宅建資格を取得するように言われます。金融業はその他にも多くの資格を取ることが求められますが、実際に宅建資格は取得するだけでなく役立てることもできるのです。
金融業では住宅ローンなど不動産に対する融資業務があり、不動産の適正な価値を定めてその不動産を担保にローン審査を行わなければなりません。その際に土地・建物に関する知識が必要となるため宅建資格が大いに役立つのです。

銀行で勤めている方は通常の業務で不動産の知識が深まるからか、後に銀行員から不動産営業マンへ転職する方が多数いる程です。
またメガバンクのグループ会社には不動産会社があるということから、金融業と不動産業の関係が深いことが分かるでしょう。

②その他の業界

その他の業界でも、宅建資格があることで就職の際に役立ちます。それは、宅建という“人気で難関の国家資格を取得した”ということが企業からの信頼につながるからです。
上述のように「資格が役立ってるな」と分かりやすい業界もありますが、この場合は宅建資格を取得することで企業に対して「本気で取り組む姿勢」をアピールしています。そしてこのアピール方法は、入社前にどのような人であるかを見極めるための大きな判断材料となるため、どの業界でも効果的に働きます。

また、宅建は土地・建物の不動産知識だけでなく、不動産を絡めた法律や税金に関する知識を習得することもできます。そういった知識は、業界問わずなんにでも役立てることができます。どの業界の仕事でも、あるいは私生活でも、これらの知識があることでなんらかの選択が必要な場合に役立つことは間違いありません。

宅建士が年収をUPさせる方法

宅建士のリアルな年収を知り、「思ったより少ないかも…」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、宅建士でも平均年収より収入を上げる方法があります。実際に年収1,000万円を超える人はたくさんいて、20代の早い段階でもわりと簡単に達成することができます。

以下では具体的な方法についてご紹介します。

売買業務の歩合制を活用する

宅建士として年収UPを目指すのであれば、不動産売買の業務に就き、固定給+歩合の制度で収入を得るようにしましょう。
まず賃貸業務については、取引回数は売買に対して多いですが1件で会社に入る仲介手数料は都心部でない限り高額とは言えません。
売買業務であれば、仲介でも用地仕入でも1件の取引金額が大きいため会社に入る手数料や利益は大きくなり、その分自身が得られる収入も多くなるのです。ただし、固定給のみの場合は賞与があるとは言え限界があるため、よほどの収入UPは難しいでしょう。

おすすめは少なくても固定給があり、さらに歩合率の高い給与制度を選ぶことです。歩合率は3~20%と会社によってバラつきがあります。年収UPを目指すのであれば、少しでも歩合率の高い会社を選ぶようにしましょう。
会社によっては業績を見て歩合率が上がることもありますので、入社前にしっかりと確認した方が良いですね。

また、固定給なしの完全歩合制もあります。完全歩合制の場合はさらに歩合率が上がり30~70%となります。1件で得られる収入が格段に上がるため年収UPには良い方法なのですが、不動産についてあまり知識がない状態では成約できなかった月の収入がゼロになってしまいます。

最初のうちは生活のためにそういったリスクは避けた方が良いでしょう。

独立する

自身が宅建士なのであれば、宅建士をわざわざ雇うことなく独立することができます。そして独立してしまえば、成約した金額がすべて収入となるので年収UPは目指せるでしょう。
ただし、独立する際には開業費用、そして固定経費等がかかってきますので支出は確実に増えます
宅建士で収入を増やすためには独立する方法がおすすめですが、タイミングは考える必要があります。当然ですがその業界について何も知らない、経験したことのない人が独立したところで仕事ができるわけがありません。そのため営業の実績を積むなどある程度経験・準備をしていった方が、独立後に安定した収入を得られるようになるでしょう。

まとめ

今回は宅建士のリアルな年収や、資格が役立つ仕事についてご紹介しました。宅建士という資格を取ることで仕事の幅が広がり、良い条件で就職することができるようになります。
そして宅建資格は一度取得してしまえば一生使うことができるため、年収を今よりも上げたいと考える方は、ぜひ宅建取得を目指してみてください。
自分にとってより良い仕事を選べるようになるでしょう。

 

★★★関連記事★★★

宅建ってどんな資格?宅建士になるとできること|スタケン宅建講座




The following two tabs change content below.

Saaya

不動産業界歴7年、2014年宅建士取得。 たまにライターのお仕事をさせて頂いています。 休日は映画鑑賞、犬とドライブすることが趣味です(^^)

-関連知識

執筆者:

人気記事