不人気な低層階には「目隠し」設置がオススメ
プライバシー保護・美観改善の一手
オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」
今回、注目する空室対策は、外構やベランダに設置する「目隠し」です。
塀が低かったり、道路との距離が近かったりする物件の低層階では、カーテンを開けると外から室内が丸見えになってしまう、窓から通行人の気配が伝わってくるなど、入居者のプライバシーが十分に保護されず満足度の低下につながりがち。落ち着かない生活空間のままでは、入居率もなかなか改善されないでしょう。
目隠しの設置は、そんな外からの視線が気になる問題を解決する手段として、ぜひ検討したい空室対策のひとつです。また、設置により入居者の安心感を高めるだけでなく、デザイン性を重視することで物件の美観改善にも効果を発揮します。部材次第ではコストも抑えやすいため、オーナーにも受け入れてもらいやすい施策と言えるでしょう。
ただし、設置に当たっては消防法・建築基準法に抵触しないかどうかの確認は入念に。加えて、目隠しの設置で物件に死角が生まれるケースもありますので、防犯面への影響も考慮したいところです。
目隠しの種類・特徴
ひと口に目隠しと言っても、その種類はさまざま。目隠しを設置する目的や設置場所、予算などに合わせて適切な商品を選んでいきましょう。
■外構に設置
外構に十分な設置スペースがあり、物件と外部とを完全に遮りたい場合は、新たに塀や生垣をつくる方法があります。塀は高さ制限のあるブロック塀を避け、フェンスを設置するのがオススメ。目隠し率100%の完全目隠しタイプから、採光・通気性に優れたルーバータイプや横板タイプ、半透明のポリカーボネートフェンスなど多くの種類があります。
また、管理の手間こそ増えるものの、オーナーの意向次第では生垣にして物件に緑を増やすのもひとつ。植栽として暖かな雰囲気を演出できます。
■ベランダ・バルコニーに設置
外構に十分なスペースがない場合、ベランダに目隠しの設置を検討しましょう。例えば、ベランダの手すり壁にフェンスや目隠しパネルを増設したり、窓枠に目隠しシェードを取り付けるためのフックを設置したりといった方法があります。
ただし、設置にあたっては消防法・建築基準法に抵触しないよう注意しましょう。
■窓に設置
外構にもベランダにも手を加えられない場合は、窓に直接目隠し対策を施すのも手。窓を覆うタイプのルーバーやシェードのほか、窓ガラスに貼り付ける目隠しシートなどもあります。予算に合わせて選んでいきましょう。
目隠し×防犯設備で隙のない空室対策を
入居者の安心感を高める目隠しですが、一方、設置により死角が増え、防犯面でマイナスになるデメリットも指摘されます。提案する際は、防犯カメラやセンサーライト、防犯砂利など、防犯設備を組み合わせて物件のセキュリティ対策にも配慮できるといいでしょう。
近年、テレワークやオンライン授業の浸透で入居者の在宅時間が伸び、賃貸住宅の住み心地が一層問われる時代となっています。入居者が落ち着いて住める環境になっているか。改めて物件を見直し、できるところからオーナーに改善提案をしていきましょう。
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