空室対策100選コラム

公開日:2026年3月23日

空室対策「壁紙(クロス)交換・後編」、機能を持った壁紙の採用で暮らしやすさを訴求

空室対策「壁紙(クロス)交換・後編」、機能を持った壁紙の採用で暮らしやすさを訴求
Scroll

基本から応用まで、壁紙交換の提案の幅を広げる

「壁に機能を持たせる」クロスとは

オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」

今回は空室対策「壁紙(クロス)交換」の後編です。

「壁紙交換」は空室対策のなかでもオーナー様へ提案しやすい施策の一つ。比較的安価で実施できる一方、部屋の印象を大きく変えることができるため、内見時の訴求力を高めたり、賃料の上昇や下落防止につながったりする効果も期待できます。

前編では、アクセントクロスにニュアンスカラーを採用する提案を中心に、壁紙の色柄や質感の選び方、具体的な商品選択時の注意点などをご紹介しました。

今回はその応用編として、色や柄の変更にとどまらず「壁に機能を持たせられる壁紙」を採用し、入居希望者へのアピールにつなげる活用方法を見ていきましょう。

汚れ・キズに強い、防臭、調湿… 快適を作る「機能性クロス」

空室対策として便利な機能を持つ壁紙を採用したいなら、まず確認したいのが「1000番台クロス」の機能性壁紙です。

一般的に、ビニールクロスには「量産クロス」と「1000番台クロス」と呼ばれる2つの種類があります。このうち1000番台クロスには、汚れに強い、キズに強い、防臭機能を持つ、調湿効果を持つ…などの機能を備えた製品が多くラインナップされており、今回のように機能面を訴求する施策では、1000番台クロスの中から欲しい機能を持つ製品を探すのがお手軽です。

機能性クロスを採用する際は、普段生活する中で入居者が直面する「お困りごと」を解決するような機能を持った製品を選ぶことがポイント。ターゲットの困っていそうなことや心配事を想像しながら機能を選定してみましょう。

●子育て世帯にも賃貸経営者にも嬉しい「高耐久性クロス」

室内を汚してしまうことや、原状回復費用の負担を心配する方に訴求できるのが、高耐久性クロスです。

高耐久性を謳う製品には、表面強度が高く、引っ掻き傷などがつきにくい特徴があります。さらに、耐薬品性を備えたクロスであれば、クレヨンなどの落書き汚れにも性能を発揮。洗剤を付けて拭くだけできれいに汚れを落とせて、跡が残りません。

このため、汚れが付きやすいトイレやキッチン、小さなお子様連れを想定したファミリー物件ではリビングにも採用しやすいでしょう。もちろん、ペット可物件にもおすすめです。

湿度コントロールで快適住環境「吸放湿クロス」

吸放湿クロスは、湿度をコントロールしてお部屋の快適性を高めてくれる壁紙です。
例えば、紙おむつにも使われている吸水性ポリマーの配合された製品は、ポリマーの働きによって湿気を吸収するため、結露やカビの発生を抑える効果が期待できます。また吸湿だけでなく、乾燥時には水分を放出し、室内の湿度を調整します。

調湿性に優れた製品としては「珪藻土」を使ったクロスも定番です。ただしコンクリートへの直貼り等には向かないため、施工時は石膏ボードを組み合わせるのがベスト。吸湿時に臭いの成分まで吸着してくれる「消臭効果」が期待できる点も嬉しいポイントです。
吸放湿クロスを居室やトイレなどに施工すれば、季節を問わず快適な住空間が保たれるため、長期入居も期待できそうです。

●増え続ける「花粉症」患者にも訴求 「抗アレルゲンクロス」

アレルギー反応の低減を謳う高アレルゲンクロスという製品も登場しています。空気中を浮遊しているダニの糞や死骸、花粉などのアレルゲンと反応し、その働きを抑制する機能を持つ壁紙です。
いまや日本人の2人に1人が花粉症(※)といわれていることを考えると、潜在的な需要はかなり高いといえるでしょう。採用する場合は、室内全体を貼り替えるか、LDKなど長く過ごす空間への施工が効果的です。

※ウェザーニュース2026年1月調査「あなたは花粉症ですか?」
https://weathernews.jp/news/202601/280126/

黒板クロスで「遊び」を取り入れる

内見者の印象に残る施策として、他ではあまりに見かけないインパクトのある機能壁紙で差別化を図るアイデアも有効です。
例えば、チョークで壁に絵や文字を描くことができる「黒板クロス」。子供の落書きコーナーや、家族のスケジュール・連絡ボードとして、あるいは料理のレシピや黒板アートを描くスペースとして活用することができます。

内見者のアイデア次第で使い方は無限に広がるので、内見者の「わくわく感」を刺激することができ、具体的に暮らしのイメージを持ってもらいやすくなるでしょう。

施工場所としては子ども部屋を想定した居室や、ダイニング・キッチンなどが考えられます。壁一面に施工すればインパクトは絶大。必要な範囲に絞って部分的に施工するだけでも、アピールポイントとして十分に機能します。

費用は1㎡あたり1000円から。ただし一般的なクロスと比較して施工難易度が高いため、通常よりも施工費が割り増しになる可能性に留意してください。また、黒板という性質上、一度使用するとチョークの使用感が残るため、入居者の入れ替え毎に新しく貼り替えることを前提に提案しましょう。

マグネットクロスで「利便性」を持たせる

収納が拡充し利便性が格段にアップする壁紙として、「マグネットクロス」もおすすめです。マグネットクロスとは、その名の通り磁石がくっつく壁紙のことで、壁を傷つけずに「浮かせる収納」ができる点が大きなメリットです。

キッチンに施工すれば、底面にマグネットを貼り付けた調味料容器や調理器具、それらを収納するラックなども壁面に固定できるようになります。冷蔵庫に貼るメモやゴミ出しカレンダーなども、より広い範囲で掲示できて便利になりそうです。
また、収納場所を作りにくい洗面所に施工すれば、マグネットラックやフックなどを壁に設置でき収納箇所が増やせます。浮かせて収納することで省スペース化につながるだけではなく、掃除がしやすく清潔な状態を保ちやすくなります。

こうしたマグネットクロスの利便性の高さは、時間効率や空間効率、QOL(生活の質)を重視する入居者層に対して強力なアピール材料となるでしょう。

費用は1㎡当たり1000円から。なお、壁紙は内部に鉄粉を使用しているものが多いため、経年によって壁紙側面や小口がサビで変色する可能性がある点には注意しましょう。

機能&高級感を演出する「エコカラット」

壁に機能を持たせる方法として、壁紙以外の内装材を採用することも一つの手です。例えば、株式会社LIXILの内装壁機能タイル「エコカラット」はいかがでしょうか。
エコカラットは、調湿・脱臭などの機能を持つ内装用タイルで、室内の湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥しているときには放出する性質があります。また、生活臭の原因となる成分を吸着する機能を備えており、湿気やニオイがこもりやすい玄関やトイレ、毎日の生活の中心となるリビングなどにアクセントウォールとして施工すれば、暮らしの快適性を高める効果が期待できます。
既存の壁紙の上から施工できる製品もあるため、比較的導入しやすい点もおすすめポイントです。

ネックは、1㎡あたり13,000円からという費用の高さですが、玄関やリビングの一部など「印象に残りやすい」箇所へのアクセント効果として施工面積を絞ればコストも多少抑えられます。
提案のハードルが多少高めなので、壁紙や内装材の話題になった際の変化球として紹介してみると、オーナー様に興味を持ってもらえるかもしれませんね。

まとめ

リノベーションのように大掛かりな工事を行わなくても、比較的低コストで部屋全体の印象を改善できるのが壁紙交換の利点。そのメリットを最大限に活用したうえで、汚れやキズに強い機能性クロスや、マグネットクロス・黒板クロスなど、壁に機能を持たせる工夫を取り入れることができれば、内見者の印象に強く残るだけではなく、利便性の高い生活が送れる「暮らしやすさ」のアピールにもつながるでしょう。

「大規模なリフォーム・リノベーションまでは難しいものの、内見時の印象を少しでも高めたい」というオーナー様にへ対しては、基本の壁紙交換アイデアと合わせて、こうした応用的な提案も行ってみてはいかがでしょうか。

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●「壁紙(クロス)交換」の掲載ページ(サンプル)


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