「オフィスを飛び出しやってみた。」
このコーナーは、普段PCの前にはりついてばかりのマーケティングチーム(MT)が、賃貸管理の現場を知るべく、PM会社「株式会社アートアベニュー」のスタッフについてまわる企画です。
マークズスタディに参加~賃料査定ファミリー編~
コンペア式査定法って?
一般的に賃料を査定するときは「同じエリアの似た物件に合わせる」と聞いていました。
「相場が6万円だから、早く入居者が決まるようこの物件は5.9万円で募集しよう」とか。
「新築だから5千円上げても決まるよね」など、減額・増額の根拠が担当者の「勘」と言う会社もあるとかないとか。
長年培った「勘」がある方は素晴らしいですが、私にはありません。 不動産管理業、仲介業の知識は皆無です。
でも、そんな私でもきちんと査定ができるように、アートアベニューでは賃料査定を仕組み化しています。
それが<コンペア式査定法>。
査定時に頭の中で行なっていることをルール化して、担当者によって差が生まれないようにしたものです。
類似物件と比較するのは同じなのですが、方法が少し異なり、簡単に言うと「物件力を細かく評価する」イメージです。
同じエリアの類似物件と間取り・設備・環境などを細かく比較していき、その細かな差に金額をつけ、差額の合計を類似物件の賃料に足し引きしていきます。
例えば、類似物件と比較して査定物件にはオートロックが付いているから+2,000円、独立洗面が付いていないから-3,000円、それらを合計して-1,000円で査定する、といった具合です。
ここで算出された金額にエリア特性などを考慮し調整。最終的な査定額を出します。
と、仕組みは分かるのですが・・・
いつもは比較する項目とその金額が書いてある査定表も、研修のためにほぼ空欄・・・。
どこを見れば良いのか、それがいくらなのかを考えることが今回の研修の課題とのこと。う〜ん、ちょっと難しそう・・・。
物件の仕様
査定物件と類似物件
今回査定するのはファミリータイプの物件。
査定物件と類似物件の詳細を記載しますので、ぜひみなさんも査定してみてください!
【査定物件】
RC・マンション・築27年・1/4階・2DK
【類似物件】
RC・マンション・築32年・7/7階・2DK 家賃:128,000円
<類似物件と比較した査定物件の設備>
・全居室収納がない
・照明器具がついていない
・和室がある
・ダブルロックドアではない
・オートロックではない
・防犯用ガラスではない
・エレベーターがない
・リフォームは設備系のみ
ファミリー物件の内部はこんな感じ
この物件、神楽坂に近い住宅街で2路線使える好立地。
査定
査定:自分ならいくら出せるか?と考えてしまう
トイレ、キッチン、給湯器、インターフォンなど一部設備は入れ替えているものの、全体的に築27年が感じられるこの物件。
一部リフォーム済みという類似物件に対し、こちらは原状回復レベル。
好立地なのは分かりますが、私なら11万円は出したくないなぁ・・・と消極的になります。
そうして迷いながら出した査定は・・・
類似物件の家賃128,000円に対し、査定物件は112,000円。
<マイナス査定ポイント>
・階数の違い(1階と7階) -5,000円
・全居室収納がない -1,000円
・照明器具がついていない -1,000円
・和室がある -3,000円
・ダブルロックドアではない、オートロックではない -3,000円
・リフォームは設備系のみ -7,500円
<プラス査定ポイント>
・ちょっと広い +1,000円
・ちょっと築年数が新しい +1,000円
・駐輪場がある +1,000円
・床下収納がある +500円
・エアコンが2機ついている +1,000円
以上を踏まえ、-16,000円。 査定金額112,000円。
さて、藤澤の査定はいかに・・・?
答え合わせ
答え合わせ:人気エリアの特性を考慮する
さっそくですが、藤澤の査定内容はこちら。
ダウンロード
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今回ご紹介したコンペア式査定表を含む<家賃査定ガイド>をダウンロードしたい方は下のボタンをクリック!無料でご利用いただけます。
貴社の中でルールを決めて、<素人でもできる賃料査定>の仕組みをぜひ作ってみてください!
私のような人間が、救われます・・・。
またコンペア式賃料査定法を体感したい方は、賃貸経営アドバイザー養成研修<第5回>を受講してください。