宅建とは「宅地建物取引士」の略で、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。
毎年20万人前後の受験者数を誇る国内最大級の国家資格で、20万人の中から15%前後の合格者が排出されます。
宅建を取得すると、「重要事項の説明」「契約書への記名」といった宅建士の独占業務を担当できるようになるので、宅建士を持った不動産業者は高収入の傾向があります。
今回は、宅建の資格概要や難易度、宅建取得後のメリットを網羅的に解説していきます。
記事後半では、宅建の勉強方法も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事で学べること
宅建(宅地建物取引士)とは?
宅建とは「宅地建物取引士」の略で、宅地や建物などの不動産取引のプロであることを証明する資格です。
宅建士の仕事内容は、土地・建物の売買や賃貸物件の仲介業務を専門に行うことです。
買い手は売り手に比べて知識がない場合が多いので、不当な取引を防ぐために重要事項の説明を行い、公平に契約を交わします。
以前は「宅地建物取引主任者」という名前でしたが、2015年の宅建業法改正によって「宅地建物取引士」へ名称が変更され、弁護士・税理士といった士業に分類されるようになりました。
宅建(宅地建物取引士)の資格概要
宅建を取得すると、以下3つの独占業務を担当できるようになります。
- 重要事項説明書(35条書面)の説明
- 重要事項説明書(35条書面)への記名・押印
- 契約書(37条書面)への記名・押印
まずは、宅建の資格概要から確認していきましょう。
1.重要事項説明書(35条書面)の説明
重要事項説明書(35条書面)とは、契約を考えている物件の詳細が書かれた書面のことをいいます。
買い手が損をしないために、プロの宅建士が責任を持って物件について説明します。
なお、重要事項説明についての詳細についてはコチラの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
2.重要事項説明書(35条書面)への記名
重要事項説明書(35条書面)で説明すれば、必ず宅建士の記名が必要です。
ただし、1のステップで説明した宅建士が記名・押印する必要はありません。
たとえば、説明はAさんが行い、記名・押印はBさんが行うといった方法でも可能です。
3.契約書(37条書面)への記名
37条書面には、氏名・住所、物件情報、支払額などが詳細に記載されています。
37条書面の記名・押印は必ず宅建士が行わなければなりませんが、交付は宅建士でなくても行えるので、上記の違いに注意しましょう。
なお、2022年5月より、35条書面・37条書面への押印が不要になりました。
宅建の試験範囲やスケジュール
この項目では、宅建の試験範囲やスケジュールについて解説します。
なお、試験についての細かい情報はコチラの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
宅建の試験範囲
宅建の試験範囲は、以下5つの分野に分かれています。
分野 | 特徴 |
---|---|
宅建業法 | 土地や建物などを取引する際に、経験や知識が不足している一般の人でも安心して取引できるために、宅建業者が従うべきルールを定めたものです 出題数が最も多い分野です |
権利関係 | 主に「民法」を中心に出題されます 生活に馴染み深い賃貸関係の内容などが出題されるため、初学者でも馴染みやすいです |
法令上の制限 | 購入した不動産に対して、さまざまな規制を課す法令が出題されます 専門用語が多い分野です |
税・その他 | 不動産業界の税制について出題されます ポイントを押さえてしまえば点数を取りやすい分野です |
免除科目 | 不動産取引や建物や土地の構造に関する知識が出題されます 過去問をしっかり学習すれば点数を取りやすい分野です |
なお、分野ごとの勉強時間について知りたい方はコチラの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
宅建試験のスケジュール
宅建試験の大まかなスケジュールは、以下の通りです。
6月:官報広告
7月:試験案内の配布・申し込み受付開始
8月:試験日の通知
9月:受験票発送
10月:本試験日
11月:合格発表
細かい日程は年ごとに異なるため、必ず不動産適正取引推進機構公式HPを確認しましょう。
宅建資格の難易度
宅建士は難関の国家資格として有名で、合格率は例年15~17%台です。
試験は年に1回で、令和4年度の受験者数は22万6,048人にものぼります。
単純計算でも「5回に4回」は不合格になるので、宅建は難易度が高い資格と言えるでしょう。
独学で受験する方もいますが、専門的な勉強が必要であることから、専門学校や通信講座を利用する人が多い傾向にあります。
「きちんと勉強すれば受かる資格」とも言われますが、宅建試験に受かるハードルは決して低くありません。
特に、仕事をしながら勉強しなければならない社会人の皆さんにとっては、
・いかに効率的に勉強をするか
・いかに生活の中に勉強時間を作るか
上記の2点が重要です。
なお、宅建試験の難易度についてより深く知りたい方はコチラの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
宅建士に求められるスキル3選
宅建士に求められるスキルは、以下3つです。
- 丁寧に仕事を進める能力
- 土日祝日でも働ける精神力
- わかりやすく説明する語彙力と会話
それぞれ詳しく解説します。
丁寧に仕事を進める能力
宅建士は、重要事項の説明や契約書への記名押印などを担当するため、丁寧に仕事を進める能力が求められます。
不動産取引は高額なケースが多く、少しでもミスをしてしまうと、会社・クライアントどちらにも迷惑がかかります。
そのため、説明事項を丁寧に調査したり、契約書に誤りが無いか慎重にチェックしたりしなければいけません。
1つのミスが大きな問題に発展する仕事なので、企業やクライアントからは、丁寧に仕事を進める能力がある宅建士が求められます。
土日祝日でも働ける精神力
宅建士の独占業務を進めるには、お客様に不動産屋の事務所に来店してもらう必要があるので、お客様の休みが多い土日祝日でも働ける精神力も求められます。
「家庭の事情で土日祝日は休まないといけない…」という方は、宅建士として企業から採用されない可能性があります。
土日祝日はしっかり休みたい方は、土日祝日が休みの資格手当がある企業を選択しましょう。
わかりやすく説明する語彙力と会話力
宅建士に求められるスキルとして、わかりやすく説明する語彙力と会話力も挙げられます。
宅建士は、法律を知らない一般のお客様でも理解できるように、専門用語を噛み砕いて説明しなければいけません。
専門用語をわかりやすく説明するには、豊富な語彙力と優れた会話力が求められるため、コミュニケーションが苦手な方は上手くできない可能性があります。
ただし、説明や会話力は数をこなせば徐々に鍛えられていくものなので、あまり深く考えすぎないようにしましょう。
宅建士の資格が活かせる業界
宅建は不動産取引の専門家の証なので、宅建士の資格が役立つ業界は、不動産業界だけではありません。
不動産の取引は高額かつ複雑なので、銀行やリフォーム会社、設計士などのさまざまな関係者がいます。
上記のように、不動産取引は多くの業界が絡み合っている取引なので、宅建が活躍する場面は多いです。
特に宅建士の資格が重視されるのが、建築業界と金融業界の2つ。
自社で建築した家や建築物を販売するには宅建の資格が必要なので、建築業界の中でも特に宅建士が重要視されているのは、工務店やハウスメーカーです。
最近では、設計事務所などの建築士としての資格を持つ人がダブルライセンスとして宅建の資格を持つ人が増えています。
例えば、宅建士と建築士をかけ合わせることで、
・不動産取引から家の設計
・その後の税金やローンなどの取引など
建物を建てて買うまでの、必要な諸要素をまとめてサポートできます。
ダブルライセンスを実現することで、お客さんにとっても窓口が一つになるため、手間を大幅に減らせます。
金融業界であれば銀行が融資をする際には、宅建士の持っている土地や建物の知識は必要です。
さらに、小会社に不動産販売会社を持つ金融機関は少なくありません。
建築や金融以外にも、広告や資産管理など、不動産取引に関連する業界は多いため、宅建はさまざまな場面で必要とされている資格です。
宅建資格を取得するメリット
宅建試験を取得するメリットは、以下の3つです。
- 年収アップが期待できる
- 転職や就職を有利に進められる
- 宅建資格の取得後も勉強継続の意識が芽生える
それぞれ解説していきます。
年収アップが期待できる
宅建資格を取得すると、年収アップが期待できます。
宅建資格者がいないとお店を開くことができないので、不動産業界には必須の資格です。
不動産関係の会社では、有資格者のために資格手当を用意している場合が多いです。
金額は会社によって違いますが、1〜3万円程度の資格手当がつきます。
つまり、今の年収を12万円〜36万円UPさせられる計算になります。
年収ラボさんによると、男性30代前半の平均年収は438万円です。年収が36万円上がった場合には、約1か月分の給料がボーナスされるイメージでしょう。
なお、宅建士の年収についてさらに詳しく知りたい方はコチラの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
転職や就職を有利に進められる
宅建資格を取得すると、転職や就職を有利に進められるようになります。
宅建士の独占業務があるので、不動産会社に優遇されることはもちろん、一般企業からも声がかかりやすくなる可能性が高いです。
15~17%の合格率を見てもわかるように、宅建試験はそう簡単ではありません。
宅建士を取得すると、「難易度の高い宅建を取得するまで努力できる」という粘り強さを持っていることを間接的にアピールできるので、宅建士を使わない会社でも優遇される可能性が高いでしょう。
宅建資格の取得後も勉強継続の意識が芽生える
数か月といった長期間勉強していると、資格を取得しても「なんだか勉強したい」という不思議な感覚に陥ります。
そこで、再び次の資格を取得するために勉強を始められると、長い人生においてコツコツ継続的に努力できるようになります。
仮に「宅建取得」→「ファイナンシャルプランナー取得」といった流れができると、次に「営業トップ」→「独立」→「起業」という出世ルートを辿れる可能性が高いでしょう。
勉強継続の意識が芽生えると「自分の成長がなければつまらない」と感じるようになり、勉強する習慣が付きやすいです。
勉強する習慣は人生の選択肢を広げてくれるので、宅建資格を取得しても勉強を継続したいですね。
宅建資格の将来性が高い理由
宅建資格の将来性が高い理由は、以下の通りです。
- 不動産取引件数は増えている
- 不動産自体の需要は今後も続く
不動産取引件数は増えている
宅建士が必要になるのは不動産取引のタイミングなので、不動産取引件数を確認すると宅建の将来性が判断できます。
実は、公益財団法人不動産流通推進センターの「不動産業統計集」によると、平成2年から比べると年々、土地取引件数は減少しています。
しかし、住友不動産販売の調査によると、2007年から首都圏・大阪・名古屋の中古マンションや戸建てなどの不動産取引件数は徐々に増加しています。
不動産取引件数は増加しているので、宅建資格の需要も拡大していく可能性が高いです。
また、不動産一括査定サイトを活用すると、今まではややこしかった不動産売買を一般の人でもかんたんに行えます。
不動産一括査定サイトによって不動産売買はデジタル化し、徐々に一般的なものになりつつあります。
上記のような側面もあり、宅建は将来的にも安定した資格と言われています。
不動産自体の需要は今後も続く
宅建士の仕事の中には、以下のような仕事もあります。
- 重要事項説明書への記名や押印
- 不動産取引契約書への記名・押印
上記のようなアナログな仕事は、ペーパーレスやIT化の中で減少する可能性は高いです。
しかし、宅建士にとって最も重要な仕事は、「買い手や売り手に対して、正確に重要事項を説明する」ことです。
重要事項説明に関しては、たとえITが発展しても置き換えられるものではありません。
そのため、IT化が進んでも、不動産取引を公正な取引にするための宅建が不要になる可能性は低いです。
宅建を活かせる職場3選
この項目では、宅建を活かせる職場を3つに絞ってご紹介します。
- 不動産会社
- 金融機関
- 保険会社
一般企業でも宅建士の資格を保有しているだけで優遇されるケースが多いですが、その中でも特に優遇されやすい職場をご紹介します。
不動産会社
不動産会社は、不動産売買や賃貸の仲介も業務内容に含まれているため、独占業務のある宅建士が必須の職場です。
法律では、不動産会社はひとつの事業所において5人に1人の割合で宅建士が必要となるため、資格を取得している人材を採用するだけでメリットがあります。
独占業務があるだけでなく、法律で宅建士の必要人数が制限されているため、宅建士の価値は非常に高いと言えるでしょう。
また、不動産会社の中でも、建築会社やハウスメーカーといった、建物を建てる業務を行っている会社でも優遇される可能性が高いです。
建築会社やハウスメーカーは、建物を建ててお客様に引き渡したり、自社で建物を販売していたりします。
そのため、引き渡しの際に宅建士の独占業務が必要となるため、宅建士を求めている建築会社・ハウスメーカーも多いのです。
金融機関
銀行や信用金庫といった金融機関でも、宅建士は優遇される可能性が高いです。
金融機関では、不動産を担保にした融資を行っており、お客様の不動産価値を適切に判断するために宅建士の知識や経験が必要となります。
また、金融機関は全国各地に不動産を複数所有しているケースもあり、所有している物件を管理する人材として宅建士が採用されます。
資産管理や運用といった、財務管理を担当する宅建士も少なくないので、出世が狙いやすい職場と言えるでしょう。
保険会社
宅建を活かせる職場として、保険会社も挙げられます。
保険会社では、お客様からマイホームやマンション投資などの融資相談を受けた際に宅建士が活躍します。
資金運用やライフプランニングに宅建士のアドバイスを加えることで、未然に家賃滞納やローン滞納などを防ぐことが可能になります。
ただし、ライフプランニングにアドバイスするには、宅建士の他にファイナンシャルプランナーの資格も必要です。
仮に、宅建士として保険会社で活躍したいと考えている方は、ファイナンシャルプランナーの資格も取得しておくと選択肢が広がるでしょう。
宅建と相性が良い資格
宅建取得後にも他の資格を取得したいと考えている方は、以下の資格がおすすめです。
- マンション管理士・管理業務主任者
- 賃貸不動産経営管理士
- 不動産鑑定士
- ファイナンシャルプランナー
- 司法書士
それぞれの資格概要を確認していきましょう。
マンション管理士・管理業務主任者
宅建士は、不動産取引のプロフェッショナルですが、マンション運営のノウハウはない場合が多いです。
そこで、マンション管理士を取得していると、不動産取引に加えてマンション運営のノウハウまで抑えられます。
マンション管理士は、マンションの管理業務に大きく関われるので、長期的かつ幅広い需要が発生します。
具体的に以下の業務は、マンション管理士が行える業務です。
- マンションの管理組合の運営
- 大規模修繕工事等の建物に関わる技術的な問題
- マンションの維持・管理に関する助言や指導といったコンサルティング業務
また、管理業務主任者とは、管理組合に関して説明や報告を行う資格のことです。
管理業務主任者は、管理組合に対して管理委託契約に関する需要事項の説明や管理事務報告を行います。
つまり、マンション管理士同様に、管理業務についての専門的なサポートをメインで行います。
管理業務に関するこれらの資格を取ることで、不動産取引だけではなく、管理業務などの幅広い不動産業務をサポートできるようになります。
賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、賃貸経営に関するスペシャリストです。
賃貸管理業も兼ねることが多い不動産業界において、ダブルライセンスを取得することにより業務の幅が広がります。
宅建は、公正な不動産取引をサポートできます。
しかし、物件に対して投資商品としての視点がない宅建士は、物件が投資物件として適しているか分からない可能性が高いです。
投資家の人が知りたいのは、公正な取引だけではなく、この物件を買って儲かるのかという点です。
賃貸不動産経営管理士は、不動産オーナーや不動産投資目的の買い手に対して、取引だけでなく賃貸経営の専門家としてさまざまなコンサルティングができます。
取得していると、不動産業界で活躍の幅が広がるでしょう。
不動産鑑定士
不動産鑑定士は、不動産関連の国家資格の中でも難易度が高いと言われている資格です。
合格率は最大で14%と言われているので、合格率だけで判断すると宅建士よりも難易度が高いです。
不動産鑑定士を取得すると、自分で不動産の価値を鑑定できるようになります。
不動産鑑定士と宅建のダブルライセンスを実現できれば、「不動産の価値を鑑定できる宅建士」として、業務の幅を大きく広げられるでしょう。
不動産鑑定士と宅建の相性については、コチラの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お客様の家計の収支や資産状況を元に、適切なライフプランニングを行うために必要な資格です。
前述した通り、ファイナンシャルプランナーと宅建の資格両方を取得すると、お客様の資産状況に合う物件を紹介できるようになります。
就職先の選択肢を増やしたり、キャリアアップを狙えたりするため、相性の良い資格と言えるでしょう。
また、ファイナンシャルプランナーの試験範囲は宅建試験と一部内容が被っているため、試験勉強の時間も短縮できます。
ダブルライセンスの相性が良く、宅建で培った知識を活用できる資格なので、宅建取得後にファイナンシャルプランナーの勉強も始めてみてはいかがでしょうか。
なお、ファイナンシャルプランナーと宅建の相性についてはコチラ」の記事で詳しく解説しています。
司法書士
司法書士は、不動産登記や相続に関する業務を行うための資格です。
司法書士を取得すると、物件契約と不動産登記を一括で行えるため、企業から重宝される可能性が高いです。
キャリアアップを目指している方から、独立開業を目指している方まで、取得をおすすめする優秀な資格と言えるでしょう。
宅建資格の効率的な勉強法
宅建資格の効率的な勉強法は、以下の通りです。
- 問題を解くことをイメージしてインプットする
- 過去問・模試を解く
- スキマ時間を活用する
なお、より細かい勉強法についてはコチラの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
1.問題を解くことをイメージしてインプットする
まずは、問題を解くことイメージしながら教科書を使ってインプットしましょう。
なぜなら、民法や宅建業法などのルールを完璧に覚えたとしても、宅建試験の問題を解けなければ勉強している意味がないからです。
「民法の権利関係をぜんぶ覚えるぞ!」と、ただ闇雲に勉強するのは非効率です。そのため、「試験では○○を問われることが多いから、権利関係の▲▲を重点的に覚えるぞ!」と、出題傾向を前提として知識を身に着けましょう。
もちろん、出題範囲を完璧に覚えると合格できますが、「出題ポイントを完璧にする」という勉強方法でも合格できます。
時間を効率的に使うために、「どんな問題が出るのか」を意識しながら勉強することをおすすめします。
2.過去問・模試を解く
試験本番で合格するための「正答力」が磨かれるのは、実際に問題を解いている瞬間です。
そのため、過去問で正答力を磨きつつ、インプットが甘かった課題点を明確化しましょう。
具体的には、「過去問を解く」→「課題点を見つける」→「テキストでインプットする」→「過去問を解く」という順番で勉強を進めていきます。
スマホアプリを活用すると、過去問を安く買える上にスキマ時間を活用して簡単に過去問に取り組めます。
おすすめはスタケンの過去問アプリです。この使いやすさ・解説の分かりやすさで無料なので、スキマ時間に活用しましょう。
なお、スタケンの過去問アプリについてはコチラの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
3.スキマ時間を活用する
アプリの話で思い出しましたが、私が合格したときは本当にちょっとした時間も勉強に充ててました。
通勤の電車の中はもちろんですが、駅から自宅まで歩いて帰る際も参考書を読んでました。
宅建試験は厳しく、上位15%しか受からないので、スキマ時間も活用して勉強することをおすすめします。
宅建は合格・不合格のボーダーラインに最も人が多いので、「ほかの人より10分多く勉強した」といったほんの少しの差が合否を分けます。
15分や30分の勉強時間の差が「不合格になる誰か」と「合格するあなた」との差になります。
そのため、普段忙しい社会人の方は、移動時間などのスキマをフル活用して合格を勝ち取りましょう。
宅建に関するよくある質問
この項目では、以下5つの宅建に関するよくある質問について回答していきます。
- 宅建を取得すれば年収はどれくらい上がりますか?
- 宅建試験のスケジュールを知りたいです
- 宅建の難易度はどれくらいですか?
- 宅建士はどのような人が向いていますか?
- 宅建の合格率はどれくらいですか?
それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。
宅建を取得すれば年収はどれくらい上がりますか?
宅建取得後の資格手当の相場は1〜3万円前後であり、高いところだと5万円程度支給されるため、年収は12〜36万円程度上昇します。
また、資格手当以外にもキャリアアップも狙えるので、実際はさらに年収が上がる可能性があります。
宅建試験のスケジュールを知りたいです
宅建試験のスケジュールは、以下の通りです。
6月:官報広告
7月:試験案内の配布・申し込み受付開始
8月:試験日の通知
9月:受験票発送
10月:本試験日
11月:合格発表
ただし、細かい日程は年ごとに異なるため、必ず不動産適正取引推進機構公式HPを確認する必要があります。
宅建の難易度はどれくらいですか?
宅建の難易度は、人気資格である日商簿記2級やFP2級と比べると高く、行政書士やマンション管理士と比べると低いレベルです。
宅建試験の難易度については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
宅建士はどのような人が向いていますか?
宅建士に向いている人の特徴として、以下3つが挙げられます。
- 丁寧に仕事を進める能力
- 土日祝日でも働ける精神力
- わかりやすく説明する語彙力と会話力
3つ全てを満たす必要はありませんが、特徴に合う人ほどキャリアアップや年収アップを狙いやすいでしょう。
宅建の合格率はどれくらいですか?
宅建の合格率は、年度によって異なりますが約15〜18%です。
以下の記事では、宅建の合格率について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
宅建資格を取得して年収アップを目指そう!
宅建士になるメリットを、ここで一度まとめておきましょう。
- 年収アップが期待できる
- 転職や就職を有利に進められる
- 宅建資格の取得後も勉強継続の意識が芽生える
それから、効率的な勉強方法もまとめておきましょう。
- 問題を解くことをイメージしてインプットする
- 過去問・模試を解く
- スキマ時間を活用する
特に、仕事をしながら勉強しなければならない社会人の方には、上記3つの意識が重要です。
仕事が忙しくなり、帰宅時間通りに帰宅できる社会人は少ないので、自分のペースでプロの講師の授業を聞ける通信講座が向いているといえるでしょう。
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スタケンを活用すると、時間・場所問わずスマートフォンで学習を進められるので、スキマ時間に学習できます。
また、参考書が重いというデメリットや、先生に質問できないなどのデメリットもスタケンならカバーできます。
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なお、スタケンのサービス内容についてより詳しく知りたいという方はコチラの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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