幅広い入居者に響く低コスト設備「姿見鏡」
お部屋を広く・明るく演出する効果も
オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」
今回、注目する空室対策は「姿見鏡」です。
姿見鏡は特に女性に人気の室内設備ですが、全身の身だしなみをチェックできるのは男性にとっても嬉しいこと。性別関係なく、幅広い入居者に気に入ってもらえる設備です。
さらに姿見鏡には、設置するだけでお部屋を広く・明るく見せられる効果もあります。
鏡に床面などの室内空間が映り込むと、空間に奥行きが出て開放感がアップ。加えて、鏡の反射光が拡散されることで室内を明るく照らしてくれるのです。たとえ玄関や居室が狭くても、姿見鏡をつけるだけでお部屋の閉そく感を減らせるとなれば使わない手はありませんよね。
取付費用の相場は15,000円からと、空室対策の中では良心的。設置方法も融通が利き、よくある壁掛けタイプのほか、クローゼットなどの建具に取り付けるタイプや、床と天井で固定する突っ張りタイプなどさまざま。壁やクロスを傷つけにくいのも強みです。
ユニークな姿見で空室対策
シールミラー
せっかく空室対策をするなら、入居者の目を引くユニークな姿見鏡を取り入れてみてもいいかもしれません。
「シールミラー」は、名前のとおり壁などにペタリと貼ることのできる姿見鏡です。プラスチック製のため軽くて割れる心配がなく、商品によっては自由にカットも可能。デザイン性の高いものであれば、鏡としてだけでなく、お部屋のインテリアとしても使えます。
価格は1枚あたり500円程度。空室対策のコストを気にするオーナーにも提案しやすいアイテムと言えます。
ドア掛けミラー
全身を映せる姿見鏡を設置したいが場所がないとき、検討したいのがドア掛けミラーです。開き戸の上部に掛けるだけで室内に姿見鏡を置けますので、場所を取らずに大サイズの鏡を設置できます。
価格も安いもので1500円から。狭小物件にオススメのアイテムです。
最新「姿見鏡」はAndroid OS搭載
最近は「インターネット×姿見鏡」という驚きの発想で、「スマートミラー」と呼ばれる新ジャンルが登場しています。
さまざまな商品がありますが、中でも代表的なものが株式会社ジーエルシー開発の「スマートミラー2045」。最大55インチの大型ミラー型ミニター(タッチパネル式)で、姿見鏡としても、Android OSが搭載された大型デバイスとしても使うことができます。
用途は幅広く、私たちが持っているスマートホンのように多くのアプリと連携できますので、百貨店・オフィスの受付窓口や、美容院のカット台の鏡など、多様なシーンで導入されているようです。
スマートミラーはまだまだ生まれたばかりのジャンルですが、近い将来、姿見鏡を見ながら通話をしたり、アプリ操作をしたりする光景が当たり前になるかもしれません。
費用や維持管理のことなど、賃貸経営で取り入れるための課題は多いものの、時代を先取りした空室対策アイデアとしてオーナーとの話の種にしてみてください。