空室対策100選コラム

公開日:2024年3月22日

空室対策「給湯リモコン」解説。給湯器を見直し、訴求力アップを図る

空室対策「給湯リモコン」解説。給湯器を見直し、訴求力アップを図る
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入居の絶対条件として注目度上昇中「リモコン付き給湯器」

リモコンなしの給湯器は時代遅れ…

オーナー提案のトークに役立つ小ネタ集「空室対策100選コラム」
今回、注目する空室対策は「給湯リモコン」です。

給湯器のリモコン部分に当たる設備で、水回りで使うお湯の温度をボタンひとつで調整でき、さらにはお風呂の自動湯はり、物によっては追い焚きなどもできるため、人気の家事ラク設備として新築住宅では今や標準装備に。賃貸の部屋探しでも、ポータルサイトの検索条件にこそ含まれないものの、最近は入居の絶対条件としてリモコンの有無をチェックする人も増えています

それに対して、入居者に敬遠されるようになってきたのが「給湯リモコンのない給湯器」を置いている物件です。温度設定ができず、蛇口をひねると60度のお湯が出るため、使用するには加水して湯温を微調整する必要があります。さらに、お風呂のお湯はりも一苦労で、浴槽からお湯が溢れないように水位を確認しながら給湯する手間も…。

これでは、今の時代の給湯器としてさすがに不便ですよね。オーナーの中には、コストを優先するあまり給湯リモコンのない給湯器で十分と考えている方もいますが、そのままでは競合物件とますます差が開くばかり。管理会社として積極的に交換を勧めたいものです。

また、それでも渋る場合は、せめてツーハンドル式水栓をやめ、サーモスタット混合水栓への切り換えを提案してみてください。時代とともに入居者の生活レベルが上がっていることをオーナーに伝え、入居者が不満なく暮らせる住環境へと近づけていきましょう。

古い給湯リモコンにも要注意

一方、給湯リモコンがついていれば十分か、というと、そういうわけでもありません。製品として確かに給湯リモコンに当たる設備でも、モニター画面がなかったり、ボタンではなくつまみで湯温調整するタイプだったりと、ひと昔前に設置されたような古いモデルでは内見時に給湯リモコンと気づいてもらえないケースもあります。

そればかりか、いかにも古臭い見た目だったり、劣化で黄ばんでいたりすると、「汚そう」「すぐに壊れそう」と、かえって悪い印象を与えることも考えられます。

オーナーがいくら、「給湯リモコンは設置済み」と主張していたとしても、外観ではっきりと認識できないもの・募集に差し支えそうなものは、いま主流のモデルに交換するよう提案した方がいいでしょう。

給湯器のユニーク機能でさらなる差別化を

リモコン付き給湯器の機能として、一般的なものに、自動湯はり、追い焚き、湯温調整などがありますが、最近のモデルにはさまざまなユニーク機能が登場し、選択の幅も広がっています。コストこそかさみますが、空室対策に用いることで長く物件の差別化にも貢献してくれるかもしれません。オーナーへの提案材料として押さえておいてもいいでしょう。

■無線LAN対応・見守り機能

給湯リモコンにIoT技術を導入し、スマートフォンアプリを使って離れた場所からでもお風呂の状態(設定温度、浴室温度など)の確認や、遠隔操作が可能です。近年、さまざまな家電をスマートフォンで管理したい、というニーズが高まる中では注目を浴びそうな機能と言えるでしょう。

さらに、モデルによっては「見守り機能」として活用でき、浴室への入室・退室、入浴時間なども分かるようになります。一人で暮らす高齢者や、乳幼児を抱えるファミリーなど、万が一の事態にも対処しやすくなり訴求力アップが期待できそうです。

■BGM機能

浴室の給湯リモコンから好みのBGMを流せる機能です。居室側(キッチン横など)にある給湯リモコンにオーディオやスマートフォンなどをつなぐタイプのほか、最近では浴室内のリモコンにBluetoothが搭載されたものもあり、スマートフォンと接続することで音楽をかけたり、電話に出たりすることも可能です。

「賃貸集合給湯省エネ2024事業」で補助金活用

給湯リモコンと給湯器本体はセットになりますので、買い替える場合は両方まとめて交換することになります。コストが気になる場合は、給湯専用タイプだと本体価格が3万円未満の商品もあるため安く抑えることも可能です。

ただし、ファミリー物件なら、もう一歩踏み込んで追い焚き機能付きのモデルがオススメ。ポータルサイトでの検索条件を増やせるため、募集時の反響アップが期待できます。物件の賃料や回収効率などを考慮して、最適な選択をしていきましょう。

また、給湯器交換にあたり、思い切ってエコジョーズ・エコフィールといった高効率給湯器を選択することで、国が実施する「賃貸集合給湯省エネ2024事業」の補助金を貰い、コスト削減を図る方法もお勧めです。詳しくは、空室対策「追い焚き給湯」の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。

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