賃貸管理の可能性に、挑む。
当コラムでは、「賃貸管理ビジネスを成功に導くためのポイント」を、オーナーズエージェントのコンサルタントたちが分かりやすく解説します。
今回のテーマは「社内アワード」です。
社員の仕事を知る&讃える「社内アワード」
皆さんこんにちは。コンサルタントの金井です。
社員の心情として、周囲に
「自分の頑張りを知ってほしい」
「自分のしている仕事をアピールしたい」
「日頃の成果を示して、もっと評価してもらいたい」
そんな思いを抱くのは自然なことです。
しかし、会社規模が大きくなればなるほど、経営者や管理職の方々が社員一人ひとりの頑張りを把握するのは容易ではなくなってきます。
せめて営業職であれば、契約件数や売上金額など目に見える形で成果を知ることができますが、会社はそうした職種ばかりではありません。特に事務スタッフだと、業務によっては実績が見えづらく、評価が難しいケースも少なくないでしょう。
個々の頑張りが見えにくい環境だと、社員自身も会社に貢献できているのか分からず、仕事のモチベーションにも悪影響を及ぼします。そればかりか、正当な評価を受けられないため不満が溜まり、退職に至るリスクも大きくなってしまいます。
そこで、経営者や管理職の方にご検討いただきたいのが「社内アワード」の開催です。
社員参加型の社内表彰制度のようなもので、社員一人ひとりが自らの仕事内容を発表し、会社全体で評価することにより、どうしても埋もれがちだった個々の頑張りを見つめ直して讃え合う、そんな機会を設けてみてはいかがでしょうか。
弊社開催の「社内アワード」をご紹介!
良い仕事をプレゼン&表彰する全社を挙げた一大イベント
そういう弊社では、毎年、一年で一番良い仕事・取り組みをした社員を決める
「GOOD JOB AWARDS」(グッド・ジョブ・アワーズ)という社内アワードを開催しています。
3時間ほどのプレゼン大会で、社員自身が普段の業務で直面した課題や、実施した改善策、それによって業務効率化や会社の利益にどのような影響をもたらしたのかを舞台に上がって発表するイベントです。
全社員に出場するチャンスがあり、営業職も事務職も、男性も女性も関係なく、一人ひとりが自分の取り組みと成果を会社にアピールします。
《過去に当社イベントで発表された「グッドジョブ」の例》
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この社内アワードを開催することで次のようなメリットが期待できます。
- 社員のモチベーションアップ・離職率の低下
- 業務の円滑化(他部署業務の理解)
- 隠れた才能の発掘
- プレゼン力の向上
- 部署や社内の一体感が増す
- 新しいことにチャレンジしよう、という意識の芽生え
開催にあたり、運営方法やルールなど決めなければならないことはありますが、特に難しいことはありません。極端に言えば、どんな社内アワードにするかは自由自在、会社ごとにそれぞれのやり方で進めていけばいいのです。
ただし、こだわりすぎると開催自体が重荷になってしまいます。無理なくやれる範囲で、自由な社内アワードを目指しましょう。
「社内アワード」開催の流れ
参考までに、弊社の開催の流れについて簡単に紹介します。
《社内アワードの開催手順例》
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1.プロジェクトリーダーの選出
社内アワードの運営するリーダーを決めます。リーダーは役員や管理職から選ぶのではなく、一般社員(2名程度)に任せるのがおすすめです。なるべく業務で関わりのない部署同士の社員に任せれば、部署間でのコミュニケーション増加のきっかけにも。
また、比較的社歴の浅い社員であれば、周りを巻き込んで物事を進める実行力やリーダシップの育成効果も期待できます。
2.開催概要・ルールの設定
社内アワード本選の日程・場所・ルール(発表時間と評価方法)を決めていきます。
業務時間中の開催が難しければ、残業扱いで業務終了後の開催も検討してみてください。社内で場所がない場合には、イベントスペースを借りて軽食やお酒を用意すると、大会はさらに盛り上がります。
プレゼン時間に決まりはありませんが、それぞれが課題・改善・成果を要約して伝えるには「7〜10分程度」に設定しておくといいでしょう。
プレゼン内容の評価基準は下記5項目を参考にしてみてください。
《プレゼンの評価基準》
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投票・集計はWEB上のアンケートサービスを利用すると簡単です。
3.部署ごとの予選
できるだけ多くの社員に参加をしてもらうことが、社内アワード成功の秘訣と言っても過言ではありません。人数や部署が多い場合には予選を行い、厳選されたメンバーで本選を開催するのがいいでしょう。
弊社では、本選と同じ基準で予選を行なう部署もあれば、予選ではプレゼン時間を短くする部署もあります。人数に応じて調整するといいでしょう。また、一人ひとりのプレゼンに対して参加者からフィードバックがもらえる仕組みにすれば、社員のプレゼン力アップにも繋がります。
4.本選
いよいよ各部署の予選を勝ち抜いた代表者が集まり、No.1を決めていきます。予選で惜しくも敗れた社員は、応援グッズを自作するなど、代表者にエールを送りましょう。
もちろん、他部署のプレゼンターの発表も見逃せません。業務内容を知れるだけでなく、自分とは違う考え方・視点で物事を捉えていたり、その人の個性や人柄を知れたりと、本当に多くの発見があります。
また、プレゼンを通して他部署への理解が深まれば、部署間で業務の円滑化も図れますし、部署・社内の一体感もより強まるでしょう。
開催サポート、承ります。
社内アワードは、社員一人ひとりが主役となって取り組みをアピールできる場であり、また、経営陣の皆さまが社員の会社内での役割や貢献度を再認識できる場でもあります。
弊社では、社内アワードを盛り上げるための施策として、上位入賞者への賞品・賞金を出したり、ライブハウスを貸し切って本選を開催したりと、普段とは違う特別感を演出できるよう工夫をしております。
賞金狙いで毎年白熱した戦いが繰り広げられていますので(笑)、社員のモチベーションを上げるためにもぜひ参考になさってください。
開催方法は会社ごとに自由に行なっていただければと思いますが、「敷居が高い」「うちでやれるかな」と感じるようであれば、弊社で開催のサポートをさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
余談ですが、弊社で開催している社内アワードの優勝者は、9月16日(木)の「賃貸住宅フェア2021 in東京」で開催される、不動産業界のプレゼン全国大会「REAA-不動産甲子園-」へ出場することになっています。
全国の猛者が集まり各社の画期的な取り組みを発表しますので、ご興味ありましたらぜひご来場ください。