これまで当講座「スタケン」を通して受験者の皆さんのお話を聞いていると、驚くぐらい 宅建一発合格 している方たちにはたくさんの共通点があることに気がつきました。
独学や通学、テキストを中心とした勉強などやり方はさまざまです。宅建試験は、必ずしも頭の良し悪しや記憶力の良し悪しではないと考えます。しっかりとやるべきこととそうでないことを区別して、効率的に取り組める方が合格という切符を手にできるのではないでしょうか。
受験者は社会人の方が多数。だからこそ限られた時間を有効に使うことが合格の近道となるわけです。そこで今回は、宅建試験に一発合格するのは誰でも可能なのか、また一発合格している方の共通点や、一発合格するために必要なことを紹介していきます。
[stken1]この記事で学べること
宅建試験に一発合格するのは可能?
誰もが目指すのは宅建試験に一発合格すること。しかし、そもそも一発合格することは可能なのか、疑問に思う方も少なくないでしょう。以下では、宅建試験は一般的に何回受けて合格する試験なのか、合格のために必要な勉強時間や学習コストについて解説します。
何回で合格するのが一般的?
宅建試験に合格するまでに受験する一般的な回数は、1~2回程度です。しっかり勉強して一発合格している方が多いのが現状。2回目、3回目と受験回数が増えるほど合格率が下がる傾向にあるので、「一発合格するんだ」という強い意志を持って臨む方が多いのではないかと考えられます。また、宅建士を目指す方の大半は不動産業に従事しているので、ある程度の知識があって学習していることも理由の一つとなっているようにうかがえます。
何時間勉強すれば一発合格できる?
必要な勉強時間は宅建の知識量や勉強慣れしているかどうかで個人差がありますが、一般的には300時間確保すべきといわれています。すでに不動産業に従事している方や、法律に関する知識がある方であれば200時間程度、あるいはもっと短時間でも合格は可能です。しかし宅建初学者であれば、300時間の確保は必要になるでしょう。
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平日、休日3時間学習の場合(1日あたり)
300時間÷90時間/1ヶ月=約3ヶ月 -
平日1.5時間、休日2時間学習の場合(1日あたり)
300時間÷(33時間+16時間/1ヶ月)=約6ヶ月
上記のように勉強時間を調整して、およそ3~6ヶ月の期間を使って学習すれば、一発合格を十分目指すことができます。
平均してかかる学習コストはいくらくらい?
独学・通信講座・スクール通学など、どの勉強方法を選択するかで学習コストは変わります。また教材の選び方によっても異なりますが、独学であれば3,000~6,000円と1万円以内におさまるのが平均的。通信講座を利用すれば10万円以内、スクール通学だと30万円以内と、学習環境が整えられるほど金額が大きくなります。
宅建試験は受験料がかかり、合格後にも登録料などの費用がかかるため、学習コストをできるだけ抑えたいと考える方が多いです。総合的に費用がかかるため、学習コストは1万円前後に抑える方が多いといえるでしょう。
【宅建一発合格者の9つの共通点】
宅建に一発合格する方は多く、9つの共通点があることがわかりました。では具体的にどのような共通点があるのか、以下で一つずつ解説していきます。
①意志が強い
社会人は忙しい仕事をうまく調整しなければ勉強時間をつくることができません。仕事が早く終わってしまっても、飲み会や趣味に充てる時間などさまざまな誘惑に駆られることでしょう。
宅建に合格する人は、この誘惑と付き合うのがとても上手なのです。飲み会の誘いにもちゃんとNO!と言うことができ、「少しぐらいならいいだろう…」という中途半端な決断をしません。
迷った時は逆に今日は思いっきり楽しんで、その分、明日はしっかりとリカバリーをしようというメリハリをつけることがちゃんとできているのです。
②本試験の対策ができている
勉強することはもちろん一番大事ではありますが、敵のことをよく知らなければ、勝負に勝つことはできません。相手の弱点や傾向などを分析するとしないでは大きな差があるのです。これは宅建試験にも同じことが言えます。本試験の対策をすることで、非常に優位な状況を作り出すことができるのです。
過去の出題傾向
ある程度試験に出題される傾向というものには偏りが出てきます。過去どのくらいの頻度で出ているかを把握することはとても大事なことです。出ない範囲を勉強しても、結局は無駄になってしまうことも少なくありません。
分野ごとの問題数と狙うべき得点
間違いなく宅建業法は高得点を狙いにいかなければなりません。20問中8割〜9割はほしいところ。さらに、この分野は権利関係よりも理解しやすい内容なので、高得点が狙えます。個数問題やひっかけにかからないよう、しっかりと覚えることが重要です。
問題を解く順番
権利関係から素直に解いていくと試験に失敗するリスクが大きいです。なぜなら問題を読み、複雑な人間関係を連想しながら問題を解いていくので、どうしても時間がかかってしまうからです。
気がついたら、高得点を狙える宅建業法を焦って解いてしまう。なんてことのないようにしたいものです。
暗記がメインの「法令上の制限」「税・その他」「宅建業法」は比較的スピーディーに解くことができ、すぐに答えを導き出すことができます。そのため時間を計りながら、模試を受けて自分なりの時間配分を決めることをオススメします。
これらの対策をできている方は、合格の可能性がグッと上がっているのです。
③スキマ時間を活用している
「勉強はまとめて集中して行う」と考えている方は多いでしょう。実際にそういった時間はもちろん重要ですが、これを食事に置き換えてみましょう。1日何も食べずに、夜にまとめて食べたとしてもいつもより少し多く食べられるぐらいで、3食分の量を食べることはできませんよね。
勉強も食事と一緒で、朝・昼・夜とバランス良くすることで、しっかりと身につくようなメカニズムになっているのです。スキマ時間を有効に使うことは吸収力にも影響します。
さらに社会人は何かと忙しいもの。まとめて勉強時間を確保するのはなかなか至難の技です。通勤時間や昼休憩などをうまくスキマ時間を活用して勉強時間に充てることで、1日の学習を分散することができます。
宅建合格に必要な時間は、はじめての受験者でおよそ300時間といわれています。1日に通勤や休憩時間に30分ずつ勉強できれば、1時間半もの勉強をすることができたことになります。
これを繰り返せば、1週間で10.5時間になります。コツコツと時間を積んでいくことで、決してまとめて勉強することだけが重要ではないと実感できるはずです。
④計画を立てている
宅建試験はただやみくもに勉強すれば良いというものではありません。しっかりと学習計画を立てることが合格への近道となります。
大雑把にでも7月は権利関係を、8月は宅建業法を中心に勉強する、などと計画を立てると試験日までの道筋を立てやすくなります。
また可能であれば、解いた問題数や学習時間を計算するとなお効果的。記録を取ることで自分のやってきたことを可視化することができ、自信にもつながるでしょう。
合格者は勉強を始めるタイミングこそバラバラですが、必ずといって良いほど皆さんしっかりと計画されています。この学習計画が大きく合格を左右するのです。
⑤自分に合った勉強法を心得ている
通学や通信、テキスト、YouTubeを利用しての学習など、宅建の教材はたくさんあります。ここで気をつけないといけないのが、自分に合った勉強方法をきちんと選ぶということです。
”1人で勉強をしているとついサボってしまうから、強制的に勉強する環境を作るためにスクールに通う”
”何回も講義を繰り返し見たいから通信講座を利用する”
今だからこそ勉強も自分で選ぶことができる幸せな時代です。
自分にあった勉強方法を選ぶポイントは「長く続けられそうか?」を考えることです。
”結局スクールに通ってみたけど、仕事が忙しくて思ったようにスケジュールが合わない”
”通信講座だとどうしてもサボっちゃう…。”
このような声が多いのが現状です。だからこそ客観的に自分のライフスタイルに合った教材を選ぶことが重要なのです。
もう一つのポイントは「勉強する手段に迷いすぎない」こと。無情にもいろいろ悩んでいる間にも時間は過ぎ去ってしまいます。時には思い切りも大事。あくまでも教材は指標に過ぎません。一番重要な「学習」するという本質を忘れないようにしましょう。合格者は自分のことを客観的に見れて見極めが早いのです。
⑥不安を受け入れている
勉強していると不安にかられ、「これで本当に合格できるんだろうか…」と最後まで悩み続けてしまうものです。しかし本試験までどのような問題が出るかは誰にもわかりません。いくら模試で高得点を取れても、この不安は拭えるものではないですよね。
勉強に時間をかけている方ほど、このような不安が大きい印象があります。しかし合格する方はこの不安を逆手にとって、たくさん勉強することで可能性を高めているのです。試験後の自己採点をするまでこの不安は消えませんが、うまく付き合うことで効果的な結果をもたらすことができるでしょう。
そして、自分で選んだ教材を信じて勉強をしてきても、直前期になると不安が募り他の教材に浮気しそうな誘惑にかられるなど、何を信じて良いのかわからなくなります。そこはグッとこらえて、自分を信じてあげましょう。たとえ不合格でも自分を信じた結果ならば仕方がない、と割り切ることも必要です。逆にさまざまな教材に手を出し、疑心暗鬼で試験を受けてしまうことの方がよっぽど怖いことなのです。
⑦弱点を認識している
権利関係、宅建業法、法令制限…学習を進めていくと、自分の得意分野と不得意分野が明確になります。当たり前の話ですが、得意・不得意分野の認識がしっかりできていないと、効率的な学習は難しくなってしまいます。
かなり早い時期から勉強を始めるなら話は別ですが、学習範囲を網羅しようとするのは危険です。過去の頻出分野・傾向をしっかりと押さえた上で、自分の弱点と合わせて進めていくことが効率的な学習につながります。
過去問は暗記できてしまうぐらい何度も解きましょう。「覚えちゃったから問題として役に立たない」くらいやりこむのがベストです。
また、模試は最低3回は受けるべき。新しい問題を解けるので、受ける回数が多ければ多いほど自分の弱点が明確になります。そこで過去問やテキストを使って復習し、弱点を克服する、という流れを繰り返し行うようにしましょう。
⑧集中できる場所を知っている
皆さんはどこで勉強をしていますか?自宅や図書館、会社、カフェなどでしょうか。勉強場所は、学習能率を上げ合格を目指すためにも最重要であるといっても過言ではありません。
すべては集中して学習できているかどうかがカギとなります。カフェなどの雑音が心地良く、集中できるという方や自宅にいても絶対誘惑に負けない意志が強い方もいます。
最後はどれだけ勉強できたかがポイントになる資格試験では集中できる場所選びがとても重要なことなのです。
小さい子どもがいる方や、自宅ではなかなか集中できない方は貸自習室がオススメ。予備校の自習室に近いもので、月数千円でデスクを使用することができます。図書館のように時間制限もないので社会人にはピッタリです。ぜひ一度検索してみてください。
⑨くり返し勉強している
宅建は、同じ分野・項目をくり返し勉強する必要があります。特に宅建業法などでは細かいところまで問われるため、うる覚えの知識は通じません。また、宅建試験ではひっかけ問題も多いため注意しましょう。何度も何度も繰り返し問題を解いて、記憶に定着させるのが必要な対策です。
もちろん個人差はあるので、一回でマスターできる方もいるかもしれません。それでも合格している皆さんは間違いなくくり返し身につくまで学習しています。勉強に費やした時間は必ず結果に結びつきます。挫折しそうな時も決してあきらめずに続ければ、合格にたどり着けるでしょう。
宅建 一発合格のために必要なこと
がむしゃらに勉強をすることも大事ですが、少し工夫を加えるなど意識の変化によって、宅建試験の一発合格に格段に近づけられます。以下では、宅建試験に一発合格するために必要な点を解説します。
合格者のマネをしろ!
まずは、一発合格者のマネをしてみましょう。上述のとおり、宅建試験に一発で合格している方々には9つの共通点があります。どれが欠けることもなく、すべてマネをすることが重要。「なぜ意思が強ければ合格できるの?」などと疑問に思うことはあるかもしれませんが、合格者がとにかく“強い意思を持って取り組んだ”という事実は変わりません。すべてが少しずつ一発合格に近づくための対策となっていたのです。
そのため、なんとなく宅建試験を受けようと思っている方は、まず「宅建試験を受ける意味」や「合格後の未来」について考え直すなど、9つの共通点の中で足りていない部分を補う作業をすると良いでしょう。
必要な教材を揃えろ!
テキスト
テキストはどの勉強方法を選んでも必要です。テキスト選びが宅建学習を始める際の重要なカギとなっているため、慎重に選ぶことをおすすめします。なかにはテキストを使ってオンライン通信講座を行う講座もあり、その場合持ち運びは必要ありません。
過去問集
宅建は過去問学習が非常に重要な役割を担っています。必要な教材となるため、最低でも過去10年分の問題集は準備しましょう。過去問集はスマホアプリで解けるものもありますが、試験と同じ環境で問題を解くためには揃えるべき教材です。
スマホアプリ
スキマ時間を有効に活用できるため、忙しい方に特におすすめする教材です。仕事がある平日になかなか勉強の時間を確保できないという方は、スマホアプリを使って一問一答や四肢択一問題を解くのは、わずか15分や20分でも積み重ねれば大きな成果となります。過去問集が充実しているアプリをたった数百円で購入できるのは、学習コストを抑えるという意味でも重宝されるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?必ずしも共通点すべてに当てはまらないと合格できないというわけではありませんが、共通点が多いのは事実です。 これらの共通点が宅建一発合格 を目指す参考になれば幸いです。
合格を目指す皆さんのサポートをする宅建マスターツールとしてスタケン宅建講座も活用いただき、少しでも合格への手助けとなれば嬉しいです。ぜひ一度お試しください。
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